今日のバトルガレッガ(普通のシューティングとして)

今まで俺にとってバトルガレッガというのは気持ちをあらためて特別に挑むものであったが、なんとなく遊びたいと思った時に起動するようになり、数あるシューティングのひとつという感覚に変わってきた。

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緊張感が無いと気の緩みがスコアに響いてシルバーソードで2回凹むが3回目はガインでまずまずのスコア。ブラックハートまで。

というか、今まではブラックハートはそこまでボンバーを運べるかどうかが全てでボンバーでやっつける対象であったが、辿り着くことが珍しくなくなるとノーボンバーで攻略してやろうと思うようになり、結果として死ぬ。

ボンバーをとっとと使って6面をというのも、6面がそれはそれで煮詰まってきてる。

俺がシューティングをするのは好きだからというのも大きいが、中学高校の先輩である森氏がストIIブランカを操っていて俺のダルシムの最大の敵だった。たむろっていたゲーセンで森ブランカダルシムで倒すと顔をゆがめて「クソッ!俺がやりたいのはこんなくだらねえゲームじゃないんだよ!」と言ってシューティングばかりするようになったので、そこを追尾して殲滅戦を挑みたいと思っていたからである。

森氏の得意技は東亜プランの達人の4周というもので、5周でオールクリアなのだが4周で止まっているらしい。遡って達人で勝負をすることはなかったが、森氏はバトルガレッガのランク調整をせず「フルパワー超連射で5面まで行った」といつも自慢していたので、5面ボスのブラックハートを初めて倒した瞬間に俺は何か森氏をやっつけた感じがして、ひとたび初めて味わったような達成感と脱力感を感じた。

それ以降のシューティングは誰かに勝つとかでなく、自分の世界だ。ネットがあるので世界のトップランカーを意識はしている。それは遠く及ばない世界でその高みを麓から見上げるもののひとりとして、ピラミッドを下から支える役になるのも悪くないと思っている。俺たちが見上げて崇めていないと忘れられそうな小さなキラ星だから。

俺がしているゲームのほとんどは俺がストリートファイターIIで負かした相手が「ストIIなんてつまらない、俺が好きなのは〜」から出てきたジャンルのゲームである。そんなことに拘っているのがつまらない原因なのだが、俺はストIIより面白いゲームなんて無いと思っていた。負けて怒った人が他の勝負を仕掛けてきたわけだから、そのケンカくらいは買ってみようと。そうすると、それはそれで確かに面白かった。

まあ、ゲーム以外の人生では受験で一度失敗しているので、就職とか出世とか年収とか社会的地位として既に認められている価値の競争で何とか勝とうと20代は仕事に打ち込んだものだが、そういうくだらない動機でほぼ世界中の優秀な人間が相手のレースを勝ち続けることは出来なかった。それから暮らしは暮らしでどうにか過ごせるように自陣を確保して、その中で金銭的な損得のあまり絡まないゲームのスコアで競うという元々の自分のポリシーでゲームをしている。

森氏には勝ちたかった。多分、勝った。それから上がいないところまで自分で到達できるようなゲームはどこかで同点まで後から追いつかれるものだと思うから、上に限りがないようなジャンルに挑戦している。そこでは頂きまで届かないってことも感じてる。自分よりシューティングで高いスコアを出す人間に境遇とかの不平を言うつもりはない。フェアにやり合って、やっぱ負かされる相手ってのはいるもんだと嬉しくなる。


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