DTMにUSBキーボードを使う理由、使わない理由

 DTM絡みの記事を書いている割にむしろ教えてほしいことの方が多い俺ですが。

 Windows10ノートを座卓に置いてその机の下にCD棚を置いてその上にmicroKORG25を乗っけて使うんです。25鍵のmicroKORGにはピッチシフターが付いていて上下に3オクターブずつと真ん中の合計7オクターブ出るので88鍵はいらないかなっ(てか置く場所ねぇし)というわけで採用したんですけど、実際のところ全く使わないんですよね。

 何故かというとソフトウェア音源を使っていて、鍵盤を叩いてからUSBで信号が入ってスピーカから音が出るまでに、ソフト内部でモッサいことが起こっていて音が鳴るのが遅い。レイテンシーと言うんですけど、まあ格闘ゲームをネット対戦しら「ラグい」感じで。ネット対戦がラグいのは光の速さでも地球を1秒間に7周半なので、ブラジルとかと対戦したらそりゃしゃーないと分かるんですけど、パソコンの中で処理しているのにレイテンシーでラグいのは多分microKORG25のせいではなくDAWから音出しをしているからだと分析しているわけです。

 それで普段というか俺は普段はDTMはしていないで日曜大工的にするだけなんですけど、CASIO-SK1というサンプリングキーボード。録音機能の付いたシンセサイザというか、もう30年くらい前のもので近年のオモチャの電子ピアノと大差ないものを使うんです。弾いてみて、音を聞いて、ピアノロール画面でマウスやトラックパッドで打ち込む。

 ただ、それではMIDIシーケンサーの16から32分音符くらいの分解能でしか打ち込めないし、俺自身がポンコツで指で弾けてもリズムを正確に採譜できないこともあり、MIDI鍵盤で弾いた通りにパソコンに入力できたらナーとは常々思うものです。

 素直に行くならボイスレコーダーを回して鍵盤を録音するって荒技も考えられるけど、そこは元々音楽の専門家ではなくコンピュータの専門家としてソフトで何とかしないとなと。ゲームするときにコントローラがラグいのもWindowsゲームパッドの専門家になれるほど研究したんだけど、音楽用の鍵盤でもまたMIDIの仕組みから勉強仕直しってことで困ってます。

 Windowsでコントローラのラグを無くしてMacに変えてまたラグくて、けど鍵盤はMacのソフト音源ではラグの小さいものもあってWindowsのSSW7ではやったらラグい。この色々あって持ち替えて試せるのが、ゲーム機なら早いのにパソコンでは何故という疑問形になることでひとつづつ解決に向かって行ったんですよね。

 だから、机に収まる49鍵くらいのキーボードも欲しいし、ハードウェア音源付きのRoland JUNO-Di 61鍵も始めたすぐに買ったものが今でも物置にあるし、そうしていくとキーボードマガジンのアーティスト写真みたいに部屋中鍵盤だらけって未来図もよぎるんだけど、microKORG25の1台で全部出来たら省スペースだよなってのが初心だったはずで。

 結局のところ打ち込んで音源が最終系でデータになったらレコードと変わらないからCDでも聞いていれば良く、演奏が目的ならUSB-MIDIではなく生音の出る楽器の方が良い。

 けどなんかプロの部屋にはノートパソコンの前に鍵盤が置いてあって「いかにも」な見た目だけではなく、自在に打ち込めたらという夢のためにまたもうひと頑張りするべきかなと。


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