将棋ソフトの進捗は定跡への評価値カラム追加

 探索の速さためにプログラムをシェイプアップするのではなく、研究目的で指し手が決まったら評価値、bestの期待評価値(探索終了局面の評価値)、その手を求めるのに読んだ探索深度の3つを列挙するようにして1局指しました。

 我ながらなかなか良い将棋が指せました。

 前々から対局将棋ソフトではなく検討用のコンピュータとしてあったら良いなと思うユーティリティ群を易しいものから順に作って行く予定です。統合将棋研究用ソフトみたいのはイマドキでは皆さん将棋所と各種エンジンで行っておられるかとは思いますが、もちっと簡単に使えるUIがあっても良いじゃないって。まあ、ブログではなく自分用のメモとか手帳に書けって話ですが。

 1局指してみて、吐かれたログを読むとコンピュータが如何に毎回駒得の手をちゃんと見つけているか分かるのですが、全幅探索三手で駒得の手を見つけて指しているはずなのに、俺の応手で評価値が下がることもあって、じつはこれマキシマックスではあるけどミニマックスのほうがちゃんと取れていないのではという不具合(?)も見つかり。

 まあ月並みですが、読みやすいコード、保守性、丁寧な小モジュール化など基本的なことを後回しにして早く結果を出して売れる形にしたいという焦りから、とりあえず動くようになったものを売ってみたという低レベルな商売を企んでしまった痕跡です。

 アマチュアとしてみると佳作でも、再就職にしてもこのままネットで販売を続けるにしても、もう少し丁寧にやったら結果が付いてきてくれるか、淡い期待をもういちど抱いて取り組むこととしました。

 おかげさまで累計3000ダウンロード超の将棋ソフトなのですが、バージョンアップした新版のダウンロードは3ケタ台。ギリ100超えるくらい。一攫千金の夢を諦めてから、それでもコツコツやるモチベを取り戻すのに随分かかりましたが、やってます。埋もれるという表現が人気取りの指標に使われますが、もともと無数の人からひとりがクローズアップされること自体が稀なことであって、その出番はあったわけで。

 それを胸にあきらめずに頑張ろうと思います。することが見つかって良かった。


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