今日の将棋研究は合法手最大値を600に変更

 SNSのタイムラインにコナミファミコンソフト「がんばれゴエモンからくり道中」の映像が流れており、そういや俺子供の頃にこのゲーム親に買ってもらったけど、中学受験でファミコンを取り上げられ、無事に受かった中学か高校の頃にスーファミソフトの中古品を買うためにファミコンゴエモン下取りに出したんだけど、そのとき親にハンコをもらって、母親が不安そうに「ゴエモンが取られた」と家財道具を下取りに出して新しいものをかう息子を嘆いていたのが記憶の片隅にあって、俺の不安の一部は俺のすることに対して不安そうな表情で見守る母親の不安そのものなのだろうなと。

 まあ母親はまだ離婚届けは出していないと思うんだけど別居で事実離婚。けどくたばる前に何とか安心させてあげたいみたいのが俺が勉強をやり直す動機のひとつではあるよな。せっかく国家試験に通って定職に就いたのにゲーム会社に行きたいって転職して、それとは前後するんだけど病気で退職して。病気を隠して派遣で働いてたこともあったけど、今は厚生年金もらって、それと親父の店を足して暮らしている。母親も知らない男とふたりで住んでいるようで、特段カネには困っていないと見受けられるがどこかで働いていると聞いたこともある。友達の中で俺が学校行ってた頃から夫婦別居と言うのがいて「大変そうやね」と可愛そうな人みたいに扱ったこともあるが、それくらい今の世の中では良くあることなのかもなとも思う。ちょっと問題を抱えるくらいで普通。

 まあ、それはそれで将棋の話だ。ちょっと待て、ゴエモンの話だ。アレは家財道具を泥棒した俺を爺さん婆さんが蔵に閉じ込めてアツい風呂に入れたとき、親父がゴエモンでも最後までやれば大成するという願いを込めて与えたファミコンソフトだったのかもなぁ、とふと思うのであるが「肥後国」とかまだ読めず、子供俺にとってはキセルでアチョーして小判を取るだけのイーアルカンフーと何ひとつ変わらないゲームだった。

 そういう意味では俺の中では将棋もチェスも一緒くたで、白黒のコマを使った将棋ベーシックのUIを作ったら、五角形の木の駒を使った伝統的な将棋をまだ全然分かってなくて、まあその辺も含めて今日の将棋の話。

 将棋ベーシックのコードにはBRANCH_WIDTH = 800という読んだ人には謎に思われる値があって、これは将棋の手を現状三手読み、反復的に読むために平たい盤で指せる手の合計を駒が歩香桂銀金角飛玉と8種類あって、将棋盤が81マスで、それに持ち駒を指すこともあるからザックリ800手くらい用意しておけば足りるだろうという計算で800にしてあって、それで探索が突っ張った時には「もしかして足りないケースある?」と思っていたのだが、篠田先生が最大593手であることを証明されたというやねうらお師匠のブログを読んで、んじゃ600にしておいたら多分大丈夫だろうと減らしてみて、今日の1局を指してテストとしました。高速化になっているんだか。

 んでまあ、商品化つうかGitHubで無料公開しているモノがシェアウェアにして売れるのかというと売れないかもだけど、手続きが簡単で検索にもかかりやすく、多くの人の手に触れるようにはなると思うんだけど、機械学習が入ったことで、ユーザが将棋を指すたびにコンピュータのメモリといってもRAMではなくHDDやSSDに相当するいわゆるストレージ容量を食ってしまうのがいけ好かない。だから最新版はGitHubに公開はしているけど、Vectorで配布しているのはまだ旧バージョンです。新版は自己責任でと言ってもシェアウェアでおカネ取るつもりなら相応に最低限の責任というか始末はしておきたいので、これは公開するとしたらテストすべきことが多すぎてしんどいなと。

 俺のケータイも8年同じモデルを使ってんだけど、OSやアプリの容量が増えて自分の用事に使えるメモリがどんどん少なくなる。お商売としては容量を圧迫してメモリの大きいのにどんどん買い替えてもらえばメーカーが儲かる仕組みなのかもだが、俺は同じ端末を末永く使えるようにする仕事の方が趣味に合う。

 まあ、今日はそんだけの話です。難なく勝ってしまった今日の将棋の投了図を添えて。

 


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