「最近面白いゲームに出会わない」と嘆いている友人への手紙

羽生流で上達! 新しい詰将棋初段150題

このところ毎日将棋ウォーズを3局指しています。なんか将棋熱が上がっていた時に有料会員になって100局くらい指しまくって30級から4級まで駆け上がったのですが。4級で1勝2敗ペースを堅持して3級に上がれる気配がなく、闇雲に指さずに棋力アップのために詰将棋と手筋をやろうと部屋をガサガサやると詰将棋の本が出てきました。

買った当時は将棋自体をコンピュータ将棋しかしていなくて、詰将棋の難しさに堪え切れず投げたのですが、ネット対戦で棋力アップに行き詰ったのが4級で、持っている詰将棋の本が2級から初段向けだから「これ丁度いいじゃん!」となりました。

将棋と向き合う気になったのはプレステや3DSに飽きてきたからです。「なんか最近面白いゲームが無いなぁ」と思ったことは何度もあるのですが「最近面白いゲームが無い」と言う人に「じゃ、何が面白かった?」聞いて古いゲームを買ってみたりもしたんですよ。そうすると分かってきたのは、みんな暇をしている時にありふれたゲームの難所をどうにかくぐり抜けて、当時のことを振り返って面白かったと思っているだけで、最近のゲームは買うには買ったけど面白くなる前に「こんなものか」と投げているということなんですよね。

RPGだと同じ敵キャラを何度も倒すとレベルが上って進めるので作業に感じて退屈したり、そうじゃないアクションモノとかは自分が上手くならないと越せない。そして最近はアクションも長編大作で最初のほうが簡単で遊び続けてもなかなか自分と腕が釣り合う面まで進まない。だから面白味を感じないわけです。反対に難しすぎても駄目だし。

新作買うのをやめてみて、ひとつのゲームを掘り下げてみると、また違った面白さが見えてくるんですけど、俺の場合カプエス2のハイスコアをやりだして、突き詰めるほどにコンピュータのランダムのムラっ気にスコアが左右されて「あとは気を緩めず良いパターンを引くまで続けるだけ」となった時に「あれ、これ麻雀じゃね?」ってなったんですよ。

そこへきて将棋がまた刺さったんですよね。将棋も一朝一夕に強くなるものでもなさそうで、しかし格闘ゲームで同じゲームを何年もひとりで研究してみて「今の俺なら詰将棋も折れずに最後まで解ける」と思うように気持ちが変化したんですよ。

冷凍食品を食べながら産業革命を振り返る

 イギリスで起こった産業革命は職人作業やマニファクチュアと比べて製品の製造コストを大幅に下げたんですよね。んで莫大な利益を生んだのです。

しかし現代は製造コストが下がった分、利益を増やすのではなく価格を下げて一般市民の生活コストを下げるという傾向がありますよね。

つまり食事をする時に原材料が同じでもレストランで料理してもらうと800円で漫画喫茶でチンしてもらうと500円で自分の家でスーパーの半額冷凍食品をチンすると200円で、それらは大体腹に入ってしまうと同じようなものなんですよ。

もちろん、手作りのほうが美味しいとか、形だけでも皿に盛って漫画読みながら食えるとか、洗い物が面倒とか、外で食べることのメリットもあるけど、レストランと冷凍食品で同じものが800円と200円なら差額にして600円。比率にして4倍の差があるわけです。

よく、お金持ちにお金を儲けるコツを聞くと儲け方ではなく節約の仕方を教えられてしまうというケースがあると思います。でも、そういうことなんですよ。裏を返すと冷凍食品は200円でもスーパーと物流と工場では人が働いていて、お給料は払われてそれで生活している人がいるんです。

そして、カップヌードル日清食品中途採用の募集要項を読んだりすると「カップ麺のカップを作る材料を分子レベルで研究して実績のある人」とか「製麺機械の設計経験者」とかが上場企業の平均賃金である年齢掛ける万円くらいで募集されているんですよ。

つまり、カップ麺を食べるということは陶芸家よりよっぽどハイレベルな人にカップを作ってもらって、並大抵の職人さんでは敵わない機械技師に麺をこねて細めてゆでてもらっているのと同じようなことなんですよ。それもめちゃめちゃ安く。

そういうふうに社会を知るとカップラーメンの価格が10円違えば日清食品やスーパーの売上で考えるとものすごい差額となることが理解できるし、自分も1円でも安く買うことが上手なお金の使い方であって、そういう風に倹約していけば生活コストが下がって時間給労働であっても拘束時間を減らすことにつながって、そうすると自由時間を余分に働いてお金を貯める方向に行くか自分の好きなことを持っているお金と時間の範囲で消費するかという選択肢が生まれてくる。

もちろん、目一杯働いて節約もして、それでも立ち行かないならお金持ちに秘訣を聞くより政治家に世の中を良くして欲しいと頼むほうが筋ですが、大体のお金がほしいって人は身の丈を超えた贅沢をしながらも、自分より質素に生きている人をお金持ちだと羨んでいるという構図にハマっているんですよ。

そして働き方として雇われると稼ぎの一部をピンハネされて少ない給料しかもらえないから起業すべきという論理が流行ったことがありますが、だからといって工場制手工業のような前近代的な手法で起業しても産業革命以降の工業に太刀打ちするのは難しいんじゃないかな。

もちろん、学校で習う歴史はナショナリズムが刷り込まれたり、史観と事実のすり合わせに甘い部分があったりで、歴史の教科書全部覚えろって子供の頃には億劫だったけど、歴史を知っているとどのように古いやり方が新しいやり方に駆逐されたか分かるはずなのに、どうして産業革命以前から業態の変わっていないレストランで食事するのかと問うてみるのも良いんじゃないですか。レストランの手打ち麺でも製粉までは植民地と産業革命の恩恵でコストダウンしているから平民でも食べられる値段になっているんじゃないのかな。

と、20年前の自分にも教えてあげたい。誰に届くんだろうな。この言葉は。

もっというとお金を持つには「これ」というひとつの理由、たとえば給料高いとかビジネスで儲けたというひとつの入口でメチャメチャ儲かってて湯水のようにお金使っても大丈夫ってごくごく一部の金持ちより、なんだかんだお金になることを色々やって、使う時もひとつひとつ使い方を吟味してってレベルになれば、手段としてのお金だけに拘る必要は減るんじゃないかな。

言うなればドラクエで「はやぶさの剣を買うにはどうしたら良いですか」ってサマルトリアの王子を仲間にする前の勇者に聞かれても、まずスライム倒してきなさいよとしか教えられない。そんなもんじゃないんでしょうかね。話せば長くなるんですよ。

怒りチームでKOF'98をクリアして神が画面に降臨した

KOF'98で「なんでラルフなの?」言われたこと結構あったんですよ。

草薙京とか八神庵を結構使えるのに、何故かラルフをチームに入れて強パンチバンバン振ってテキトーに遊んでるように見えたんでしょうね。なんでラルフなのって。

実はKOF'96の時に新世界のゲーセンで相手が動こうとすると必ずその先に強パンチが置かれていてクリーンヒットして、そのまま立ち強パンチやしゃがみの強パンチ合計4回で気絶させてバルカンパンチのコンボで倒すとか、強パンチ3回当たって相手がビビって黙ったら即座に走ってアルゼンチンバックブリーカーという神のようなラルフを見たことがあったんですよ。

今思うと、その手の八百長は簡単で二人で組めばすぐ出来るけど、まさか町中のゲーセンで遊ばれているKOF'96が二人組の八百長なんて思っても見なくて。

コンピュータのハメ方も単純に勝つだけにとどまらず殺陣として格好良く動けたらゲームが面白そうに見えるからね。それならひとりで遊べて満足感もあるんだよな。

それで、それを目指してコンピュータのパターンを研究して、コンピュータ相手に強パンチを当てまくって気絶させてバルカンパンチのコンボまで持っていけたんですよ。21年前に見た光景が自分のモニターの前で記憶と重なるように再現されて。

俺にもついに降ってきたよ。神のラルフが!チームワークも大事だけど、神は先鋒だけで3タテする。スゲー満足できた。もうやり残したことはない。明日は何しよう。


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