ギプスを外して包帯だけになった

まだ拳を握ると形が少しイビツなのでギプスのクッションを丸めたものを手に握って包帯で巻いて骨が自然に固まるまで固定してもらった。なんだか手のひらに猫の肉球が付いたような感覚でひとりで「にくきゅー!」と喜んでいる。

 

社会に対して批判をするということは間接的に社会の構成員である人間を批判するってことになるから、それが遠くて関係がないと思って失うものを持たずに批判できるジャーナリストって言うなれば瀬戸際なんですよね。

中立は善から見れば悪で悪から見れば善で、真の正義とは義のバランスを取る役割を示すわけですが、卵がそのままの形ではテーブルに立たないように、絶対的にバランスの取れた中立というポイントは掴めず、ちょっと長文を書いてみたら自滅的な内容になり「ああ。今の俺は人に批判とか出来る立場じゃねーわ」と思いました。

卵で言うと立った形でなく寝ている形でテーブルを転がるわけで、それこそが世界のありふれた正しい形であり、現状と思想が違っている時は間違っているのは思想の方であり、理想を掲げて改革を謳うのは現実に対する正しい処置の出来ない弱者なんよな。

ただ、自身が強くて弱い者の味方であれというのは、個で考えると強いのかもだけど後ろ盾になっている味方が弱いわけで、団体戦という視座に就くとやはり弱者なんだよ。

そういう意味では強いものと弱いものに分けて考えて強いものが弱いものを守るべきって考え方と、そもそも人に先天的な強弱の差はさほどなく弱いものは強くなるように励むべきって考え方があって、しかし現実には強いものが弱いものをいじめているわけで、強い方を弱めようとする考え方は力が強くて頭が弱い者にしか通じないので、弱い方を強めようって考え方のほうが理にかなっているんじゃないのかなと。

まあ、世の中に格差やいじめがあってもそのままでも良いじゃないかって考え方ももちろんあると思うんですけどね。「あらためる方向としては」ですよ。

ここ数年あまり変わり映えのない生活ですが

マックグランの登場とか、ファミレスやコンビニの低価格で美味しいメニューの登場とかで所得が変わらずとも生活は豊かになった感じがします。

ゲームに関しては新しい課題が見えてきて、流行っている間にとか大会までにとかそういう対外的なタイムリミットが頑張り続けられる限界として以前の取り組み方は無理してでもそこまで頑張ろうという感じだったのですが、飽きてやめて下手になってもいいし、続けるなら続けるだけやりたい課題はいくらでもあるって感じの心境です。

何事につけても上手く行かないのは準備不足だなと。それを運と捉えていた時期もあるのですが、それはやっぱり暗黙的にタイムリミットを切っているからであって、親子三代で何かの事業をなそうとか、そんくらいの大義と比べるとやっぱ生まれて一代限りの儚い夢を求めているから上手く行かないのかもしれないなと思います。

まあ、反対に伝統や格式のないサブカル的なゲームの世界だったから自由で楽しかったのかなというプラスの見方も出来るんですけどね。

振り返ると色々なことに飢えていたんだなと。まさに餓狼伝説。満たされちゃうとどんどんダメになっていきますね。そのダメさ加減も幸福だし、飽食にならないよう敢えて一食抜くように何かに精進できればなと。

鬱屈の中にも共感はあるだろうな

成功は素晴らしいことだし、何かの世界でトップに立ち、別の世界でのトップの人と交流もを持ち高め合う。ああ素晴らしいじゃないか。

まあ、そういう人は子煩悩だったりするよな。自分の代で築いた成功をなんとかして子供にも味あわせてやりたい、みたいな。

反対に子供に夢を託すってのが俺は嫌いだったりする。自分でやれよ、みたいな。

そうは言っても、俺はそんなに成功に満ち満ちているわけでもない。

世界に業界が色々あると各界に成功者が色々と居るわけだろうが、やはりそれを支えるだけのピラミッドの下の人のほうが圧倒的に多いわけで。笑点の昇太さんと山田くんでは実は山田くんのほうが金持ちというように、社会は古代のヒエラルキーが如く高い地位で富んでいるものと低い地位で貧しいものというふうに身分と貴賎が比例しているわけでもなく、身なりや話しぶりは自由であって、高い地位でも謙虚な人や何もなくても安い酒屋で管を巻いて偉そうな人なんかも居るわけだが、まあ世の中の大半は地味で目立たない何かの仕事のピラミッドの下の人間だろうと思うわけよ。

なんかこう、鬱屈を誰かと共有することで得られるものもあるんじゃないかって。

それだけが言いたかった。書いたらスッキリした。どういう風に鬱々しいかまで自分の内面を抉り出そうとは思わないけど、成功して自慢したからと言って喜んで受け入れてはくれない人間ってのが世の中にはいる。そんな浮世を生きていくんだよ。


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