今日の遊戯王DSNT(魔導戦士ブレイカーを引いた)

 俺が遊戯王のガチデュエルに興味を持ったのはマンガ連載後の流行期より少し後だったのであるが、世界大会があって「魔導戦士ブレイカー」と「氷結界の龍ブリューナウ」が決め手だった!というような雑誌記事を読んだ事をよく覚えている。

 なにせ最初の遊戯王はレベル4ルールも無く、ブルーアイズもサンダーボルトも入れ放題でゲームにならないんじゃないかとすら思ったが、GB版の遊戯王ではこれが滅多に当たらない。同じデュエリストに100回勝つと1枚もらえるレアカードだった。

 ブルーアイズは当たるまでやったけど、デッキに1枚なのでレベル4ルールが無くても繰って初手で引くとほぼ「勝ち確定」だけど、引かない時に目一杯粘るという事がまだ出来ておらず、ブルーアイズ入っているのになぁ、引かなかった悔しいなぁという負けがあった。独りで遊んでいて1000戦1000勝のセーブデータに対戦1戦1敗の傷を付けられた。完璧主義だった俺の遊戯王のセーブデータの傷だった。

 それは性格にもあって、子供の頃の俺はカセットテープのダビングを違法であると信じていて、CDを定価で買っていてコピーする人を責めるところがあった。警察でも無いのに人の犯罪を責めたて、相手に犯罪者のレッテルを貼り、そういう筋から「何か悪いことをさせてハメてやろう」と思われ、ゲームが好きということでゲームセンターに誘われることが、意図しないルール違反の始まりだった。

 高校くらいまで、それで殴られるようなことがあっても殴らずに耐えていた。しかし、いつしか親のカネを無心して、年の離れた弟を殴った。外面的な完璧を装うのに、家庭事情はズタボロだったのだ。若い頃の親父も子供の俺を殴ったが、その様を法華経の筋から「念仏無限」「お金持ちの家の父さんは乱暴で乱暴を受けた子供は子供に乱暴を働き永遠に連鎖する」みたいなことで呪われ、本当にそうなんじゃないかと思った。

 だが完璧のセルフイメージとは別に、歯磨きが面倒で虫歯があり口が臭かったりしたので皆は欠点をあげつらい「口のくさいヤツ」というのが成績とかスポーツよりも取沙汰されて風評となった。やがて自分自身の今の姿よりも、世間の風評の方を自分の実態とするようになるのは鏡を見るのをやめ耳を澄ますようになってからだが、そうなると反対に歯磨きに熱心になり、しかし既に虫歯になって金属の歯を磨いても何もならず、まあ歯槽膿漏と口臭は治ったはずだが、今度は母親がいないと洗濯が面倒で汗くさい。

 遊戯王で強いカードを色々集めても、勝負に出すのは40枚、そのうち手札は5枚。選りすぐりを入れようとしても、40枚に収めるためには何らかの取捨選択をする。それが自分のカバンの中身だったら、人生時間をやれることで区切ったスケジュールだったら、デッキの40枚みたいな限界がどこかにあるかもだし、それよかひとつづつ片付けていくと人生は案外長い。歯を磨いて虫歯の悩みが無くなると、人生意外と楽しい。メシも美味い。

 まあ、どんどん記憶を遡るのを辞めて今目の前にある遊戯王DSNTの話をすると魔導戦士ブレイカーを引いたわけだが、それ自体が過去の事との因果によって出来ているので、世の中の今というと任天堂スイッチとか、新型今期発表とかあるのだが。

 そういうのは確かに世の中でニュースと電気屋の陳列はそうなのかもだが、俺の部屋はそうではない。スイッチのラインナップにも遊戯王OCGは含まれていたし、同じゲームをするのに高価な新しいゲーム機に買い替えて、その需要で経済が活性化して株も上がっている。しかし金利や配当や賃上げみたいなものは物価上昇には追いつかない。

 今の事ではなく部屋の事を語る割にマクロ経済を語るのは少しおかしいかもだが、そういう外界と自分の部屋、部屋に服に持ち物と自分の心の関係性みたいのが大事だ。俺はゲーセンやデュエルスペースが遊び場だったが、SFC格闘ゲーム遊戯王DSで充分に満たされている。

 じゃあ、どうしてブログ書いているの?というと、雑誌とかを買ってきてそれを読むことで雑誌の世界に入ってしまって雑誌に写真の載る人になりたいとか思うから、間違いが起こるのであって、テレビ見てゲームして自分のゲームの記録をパソコンに打ち込んで俺の世界を作って遊んでいるのだ。

 ただ、その世界の来客数を示すアクセス統計値がただの数字なので、どうしても承認欲求が数字の大小に転化されてしまい、SNSでの数字の大きさが気になっていた。

 だがお前のフォロワーが1000人でも俺の魔導戦士ブレイカーの攻撃力は1600で魔法カウンターが召喚時に載って1900になるのだよ!はっはっは!つまんね。

 まあ「デーモンの召喚」「ブラックマジシャン」「青眼の白龍」が揃っていれば、ひとまずマンガフラグ的に俺はこれでOKなのだが、そこを超えた強いカードで主役更新となるには新しいマンガの主人公や新しい物語に仲間や敵のキャラクターが必要なのであろうな。そうするとONEPIECEや鬼滅の刃のゲームの方が面白そうであり、しかしそれを面白がるために自分のマンガやゲーム機を更新するのはちょっと億劫。

 大人になったからとヤンジャンなどの青年コミックを取ると大抵はテーマにエロが入るわけだが、冒険譚とかを年食ってからもういちど刷新するのはな。だが必要かも。

 その意味では戦隊モノや仮面ライダーは毎年似て見えるのだが、刷新し続けるオタはそれはそれで世界観がいっぱいあって、強いのだろなと思う。まあ強いのは画面の中の人なわけだが。


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