フロムソフトウェア

アーマードコアVをぽちくりしたはいいが、発送のお知らせがなかなか来ない。

「もしかして中国の怪しい業者に騙されて2390円損したのでは」不安がよぎる。

だがまあ、アマゾンに問い合わせチャットボットの自動応対を信じて待つとする。

アーマードコアは名前は知っているし確かプレステ初期のどれか買ったことある。

まあ若い頃は勝てないゲームはクソゲーという節があって、例に漏れず手放した。

始まっていきなりミサイルか何かでスコボコにされ「つまらん」と辞めたのだ。

どうだろう。自分史を振り返るとファミコングラディウスなど何度も死んだ。

子供の頃は負けても夢中で遊び、そうして勝てるようになったゲームを好んだ。

スーファミが出てグラディウスと「どう違うねん?」と言われるようなゲーム。

シューティングってジャンル分けされるんだけど、似たようなプログラム群だ。

同じゲームなんだから、絵柄が変わっても大筋は変わらずそりゃ勝てる。

日本のゲーム市場はRPGと言われる時代だった。みんなドラクエかFFか類似品。

もちろんRPGも好きだったが、ドラクエFFは解けてもロマサガとかは難しくて。

今のようにゲームを俯瞰で見て数学的にとか論理的にではなく、体感の経験値。

例えば三目並べでも、出鱈目に打って負けた手を覚えてそれをしないようにする。

原始的なAIというのはそういう考え方から出発している。

将棋AIを作ってみたときに中学の同級生と久しぶりに電話をして尋ねられた。

「一体どういう仕組みやねん?」と。それに色々と説明しながら、得を考えた。

俺は同じようなゲームから脱せずに電話の主に得意分野では勝っていたので、

「アイツには勝てる」とどこか舐めていたし、話をするのも気持ちいい。

だがアイツは同じようなゲームはほどほどに色々なジャンルに挑んで負けていた。

その分だけ新しいゲームが出たときに、操作の腕前ではなく作戦が強かった。

まあ、AIについて学んだ分だけ今では作戦も自信がないわけではないのだが。

アイツはアーマードコアスパロボが好きだったなそういえばと思い出したのだ。

直接やり合わなくても、同じゲームを買って別々に攻略して、各々の視点で語る。

シューティングならスコア、格闘ゲームなら勝敗が明確に出るわけで、易しい。

そうではなくひとりで趣味的に楽しむゲームからアイツは何を得ただろう。

Yahoo!ファイナンスで制作のフロムソフトウェアの株はあるのか検索してみた。

上場されていないところを見ると小さなメーカーなのかも知れないなと思った。

それと別に、ゲーム情報サイトの記事でフロムはそれまで年1本の開発だったが、

ACVには1本に3年をかけて開発したという情報が載せられていた。

他にはパッケージの裏の写真やネットに投稿された画面写真なども見比べた。

売り上げ的はAC3がピークでラストレイブンとAC4では落ち込みACVでV字回復。

しかし3年という3倍の開発期間を設けて売り上げが倍に満たない程度だからな。

そしてアマゾンのクチコミレビューではかなりのバッシングも目立っている。

だがまあ、お小遣いで買える値段に値下げもされて、やってみたいと思った。

メールチェックしたら、発送のお知らせが届いている。よし、明日には遊べる。

今日も朝からカプエス2を1回遊んだが、そろそろ充分かなと思い始めている。

努力は裏切らないというがウメハラみたいになれたわけでもない気はする。

ただ、過ぎ去った年月に対する喪失感よりオリコン習得は自己満として実った。

何かこう、すごいカタルシスを味わったわけでもないのだろうが、変化した。

考え方も変わったし、取り組み方も変わって、今なら新しいゲームに負けられる。

難しくて不評のゲームに独りでじっくり向き合ってみることも大事な経験かなと。


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