今日のカプエス2(努力は必ず実る)

A山崎・豪鬼・ベガ2になってみてから1週間ほど毎日しっくり来ている。

ダルシム・ガイル使いだった俺は結局リーチ差や飛び道具で「飛ぶや飛ばざるや」くらいのことにゲームを単純化してプレイしてきた。まあストIIはそれで良いのかもだけど。

リュウもかなり使い込んだキャラで、大足払い波動拳が十八番で、ストZERO3で大足払いにキャンセルがかからなくなった時にはどう戦って良いか分からず、カプエス2にまたハマったのは大足払いキャンセル波動拳が復活したからと言って良い。NのランラッシュがKOF98の草薙柴舟と似ているのもそれを後押しして、ガンガン攻めるスタイルだった。

そこへ来て、何故Aグルかというと、素直にウメハラストZERO3のV豪鬼がカッコ良くて、ゲームが変わってもカプエス2というお祭りゲームでA豪鬼を持ちキャラに組み込みたいと思いつつも、なかなか思うようにA豪鬼が使いこなせなかったから歯がゆかった。

少し屁理屈を言うと「努力は必ず実る」に俺は否定派だったがそれは「愚直に練習に励めば必ず大会優勝という結果が出る」みたいに解釈するからで、あらためて辞書を引くと努力とは「心を込めてことにあたる事、骨を折る事を惜しまず続ける事と」ある。努力と言っても取り組み方は人それぞれ、実るという結果の現れ方も銀メダルでも結果とする考えで、言い出したのはアスリートとしては高齢の銀メダリストの著書が始まりらしい。

自分の望む結果は何で、それを得るためにどんな取り組みをしているか考え直した。10代20代は毎日ゲーセンに通い、ゲーセンの人は他のゲームをしている人まで皆知っているちょっとした有名人の気分だった。それが全国大会優勝とプロゲーマー制度の樹立にネットの普及で、何かこう分かりやすい看板を背負っている人がどんどんクローズアップされて、ゲーセンで勝っていることが世間に広まらずヤキモキし始めたんだ。

そうして、義直に挑むより周囲はもっと狡猾に思えて、自分も「努力アピール」をしていかないといけないとか、広告力とかを持ちたいとか、そんなことを考え始めた。

それとは別にカプエス2の全国大会が終わってみてからバーチャ4を始めて、カードシステムで勝率が数字データとして記録されるようになってみて、強い相手に勝つまで挑んだつもりでも、それは打ち勝つ以前に何連敗もしているわけで、相手を選んで上手く勝率を稼いで、強い相手は避けるという風にプレイヤの意識が変わり、ストIVでカードシステムが導入されると、今まで勝てた相手からは避けられ、ゲーセンがとてもシビアな勝負の場となり、嫌気がさしていちど離れた。

そして、アメリカ遠征でカプエス2団体2位はアルカディアで報じられ、ストIII3rd個人7位が昇竜拳ドットコムで報じられたけど、ストIIX優勝はどこにも報じられず、メディアに対しても敵愾心を抱くようになり、実家に帰ってからは5勝1敗でも相手は1勝で「プロってなんぼのもんじゃ!」という風に凄まれ周りの女から「アンタなんて大したことないわよ」と蔑まれた。大和郡山にはまだカードシステムのゲーム機はなく、古い餓狼伝説スペシャルでの勝負だった。

しかしここであらためて、努力とは「心を込めてことに励むこと」とすると、数字や広告に意地悪をされて、ゲームそれ自体を楽しめる心ががんじがらめになっていたと振り返る。

もっと丁寧に出来るはずだと考えを改めた。やりたいことは数字の取り合いではなく、映像的な名勝負を作ることではなかったかと。そしてその映像に込めた思いは「拳を極める」ということで、面白くもないゲームを求道的にやりこむことそれ自体が楽しみだったはずで。

データが理知で心が精神論や根性論と揶揄されるのは、外的に測れるデータしかデータサイエンティストが取り扱えないからで、俺は精神障害者として毎月病院でお薬をもらってカウンセリングを受けている。そこでも血液検査と体重測定に脈拍などは取られるが、心を捉えんとする医学分野でお医者さんと向き合って苦悩しているということは間違いない。

最近の俺は心とは脳の働きだけではなく人間関係を含む人と人の間にあるものではないかとも思うが、それを認識するのもまた自分で、自分の中に他人がどんな風に振舞って見えるかだと入れ子にすることもできる。カウンセリングも10年以上続けての、もうお医者さんは4人目でカルテも分厚いファイルになっている。その中で、先の若い先生ならどう言うだろうと考えると「自分の体細胞以外は自分だと思わないほうが良いですよ」と答えを思い浮かべた。

つまるところ、周りの人間のしてくることが自分の本意でないのに腹が立っているのであって、それは自分の期待が将棋の読みが外れたように裏切られているのであって、自分の責任であるということに落ち着く。心は相手のものではなく自分のもの。自分で上手く操れるようになると病気も治って結果も出てくるのかなと。

まあ、気がついたらひどい腰痛が治っているので、腰をいたわりながらゲームは続けよう。

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