マジンガーZ製作中

最近では自分ですら忘れていたのですが、そうです俺はCG専攻学科の出身です。進学校に進みながら選択芸術は音楽でも美術でもなく書道。文化祭で絵を描いて来た人には評判だったのですが美術の先生の嫉妬を買い「美術の成績は悪い方が一流だと言われるのよ」などと低い成績をつけられ、企業の人事が普通の人だと「デザイナとか志望なら美術がいい方がいいな」などと言われたものです。

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かといって高校の時は受験勉強が辛かったから文化祭が楽しかったわけで、この仕事ずっとやるのかという迷いはつきものでした。専門学校でも事務処理や金融に工業が嫌だから映像だったわけで、ゲームが売れてモデリングが実質のトイズファクトリーとなった暁にはやっぱりやりたくない仕事になるわけです。

そういえばバイト時代に人にあげちゃたけど、サンダーバードの三面図が描かれた資料集で2000円からもしかしたら半額セールだったから定価4000円だったかな。小さいゲーム会社の仕事は残業多くて、しかし大企業だと色々出来ても分業の裁量でしたいことができない。そういうよくある愚痴は結局は大企業で分業で旨味のあるところを取れる実力がない人の嘆きなんですよね。

分かるんです。このマジンガーももうちょっとアゴ引けとか、後ろが違うとか。ディティールですよね。アニメや設定原画があって、そこから丁度マンガと同じアングルにしたら同じに見えるようにモデリングしていくんですよね。この仕事は誰に言われずとも時々自発的に「やろう」と思える好きな仕事です。

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モデリングのディティールよりも色彩とライティングの問題でも絵は違って見える。美術系の知識もあるに越したことはないなぁ。特に色彩はもっと欲しい。てか文化祭の時も仕事になってからも品質十分と周囲が見做しているものに自分なりのこだわりで執着して、もっと色々やってみたらという意見はあった。

あと数が出てくると並んだものが均質であることも求められたりするので、ひとつを細かく作り込むのは量産を考えるときマイナスの能力になる。てか美術も静画として見られる、俺がこうして画面を貼り付けて観てもらっているからってのもあって、新卒の時には俺の映像は専門学校にすごい機械があるからで紙に書いた絵の上手さで評価されて、絵の上手い奴にその機械を持たせたいという考えから学校が丸ごと会社に買われて卒業式の後に先生とか職員で実習室のパソコンが搬出されていた。悔しかった。

本当に何処にでもあるとは言えないが市販のWindows95のマシンでソフトで出来ること。その意味ではプログラマとしての20年の辛抱は何だったのだろう。カネにもならなくても好きなことをする、したいことをする気持ちを自分で抑えながら、それが自分の意思ではなく社会からの抑圧であるとして逃げていたのかもしれない。

動画にしても「どうやって作っているか」の種にこそ真価があると言うのはアマチュア的な視点で「俺頑張ってるのに」と言いたかったが、エンドコンテンツが映像である以上見せたものしか評価はされない。動かせばかっこいいと思うなら動画だし、ゲームなら遊んだ人が面白くなくてはならない。その体験は人によって千差万別なので、どうしても自己中で見識が狭いとリアクションが読めない。

そしてコンピュータで動画を作るとなると日本のアニメーターから警戒されたし、音楽もギターを始める前はDTMをして演奏者界隈からも仕事がなくなると警戒された。それが漫画雑誌を買って読んでギターでも弾いていたら、まあこちらの話を聞いてもらう余地も出てきたんじゃないかと思う。確かに市販のパソコンで出来る仕事だけど、プログラムは専門家にしてもらってユーザインタフェイスは画面とスピーカとマウス程度でCAMでする仕事になるんだろう。

投資家界隈には「カメラで撮った映像が3Dモデルでコンピュータの中に入る」みたいな話の方がウケるのかもだが「誰でも持っているパソコンでマウスを使って3DCGが作れる」という触れ込みでどういう商売に落ち着けるかという問題も結構大事な視点だと思う。専門家界隈では常識だけど、ワードエクセルが普及して暇人がホームページを作ってるみたいに3DCGが趣味になるって未来はないだろうか。

とりあえず、3Dの三面図をマウスで作画すればそのマウスでもって立体を画面の中でクルクル回してカメラアングルを変えて遊べる、というところまで理解が進めばなぁと思ってる。


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