俺はブログで何度も言っているが専門卒でキャリアがある。それでGitHubなどもしていて、職歴とそれを合わせると1000万円超えの求人が来る。
しかし、いちど実験でというかそういう求人サイトに登録して時給1000円の工場の下請けに飛ばされたことがあるので、1000万円と広告されていても迂闊に乗ることは出来ない。求人は東京ということになっていて、奈良だと月収30万超えでも珍しい。俺が有限会社フリーライフで働くのもそれが理由だ。
いちど、発注会社のメーカーから雇用主であるフリーライフには月80万くらい出ていて「お前相当騙されているぞ」と耳打ちをされたことがある。だが、ウチには50代を超えるベテランで仕事のない人やまだ仕事のできない新入社員(といっても家電修理など前職があってソフトの仕事が出来ないだけ)で、社長丸取りでもないと思っている。
ソフトの仕事も昔から今でも「そんなもんコピーしたらタダやん」と言われ続けている。百億円投資されたモンハンでもコピーは10分程度で終わって、タダみたいなもの。
ソフトがタダでもそれがハイスペック化するとハードの買い替えが進むし、何ならコピーではなく正規流通品を定価で買ってくれるお客さんもいて、市場は拡大傾向。
ただ、ブラックボックス化された会社や工場の中での仕事ぶりと言うのは家族を含む親近者や仕事ぶりを見せたいと思う友達なんかにもサッパリ見せられない。「守秘義務があるから持ち出しは出来ない」というのを俺は愚直に守っているが、それが言い訳で本当は仕事などしていないという風評も立つ。
それで、ソフトひとつの中でも3Dゲームで目立つ「モデル」を見せたいと思うのだが、俺は専門学校時代にはモデラであった。六角大王やメタセコイアなどのモデリングソフトで図面を引いて立体模型をコンピュータの中に作るのであるが、これが物議を醸す代物であった。
専門学校の卒業制作で3ヶ月で1体のモデルを作ったわけであるが、それを動かして短い映画のような映像を作って就職活動の作品としていた。
しかし、そのモデルは学校のパソコンでも計算させていたので、学校のパソコンにも幾つも複製が残っていた。
内部事情は分からないのだが、学校は学校業を辞めて会社になって、ハリウッドでトイストーリーが出てカプコン社からモンスターハンターが出た。俺の在学中にはドリームキャストでゴジラが出て、それを買って学校で遊び、卒業の頃にソニックのドリキャス版が出たくらいだろうか。時系列はどっかで整理したい。
モデリングの仕事も月給30万くらいで求人が出ているが、俺は結構できるつもりでも現場は見たことが無く、ネットで3Dモデルが1万円程度でダウンロード販売されているのはよく見かける。1万円で買えるなら、時給千円で1日2日と思われるかもしれない。1体利用するなら、そうでないと割が合わないからだ。
それなら、月給30万円で月に10体作ったら割が合うかと言うと、先に書いたように精巧なモデルは専門学校時代の俺で3ヶ月で1体であった。
ゲームにすると、その中にモデルが10体入って5千円で5万本売れたら2億5千万円の売り上げで給料が30万円くらい出ても不思議ではないが、あこがれ産業としてゲーム会社があり、専門学校生が3ヶ月とか1年2年の学校もあり、1体作ってどこにも採用されずモデルが1体没収されてそれがゲームになるほど求人で集まってどこかに「モデラです」と写真で晒されたゲーム会社の人がいて、会社の中で遊んで給料をせしめて平気な顔をしているという「とんち」が起こっていないとも言い切れない。
モデルはデジタルなので何体でも複製できると思ってダウンロードで1万円くらいなら30体売れて月給30万円かな、と期待したモデラが3カ月働いて1万円だけ儲かってというかパソコンとモデリングソフトが資材として残るものの会計的には赤字で、そして1体のモデラはゲームに使われて既発表作品としてありふれたものになり、1万円で売ってしまったことで著作権的に相手のものになり泣き寝入りとかじゃないのかと。
プログラマの求人は本当にあって、内部に入ると長机にパソコン並べてみんな仕事していて、そういう現場なら俺も本気出して手伝ってやるけんね!と思うのだけど、お役所体質で何かで儲かってて中でダラダラしてて注文が来た時だけその注文を請けてそれをさらに外注してお商売で儲かっているタイプの会社もあって、派遣されて行った先がそういう所なら本当にくそくらえと思って泣く泣く受けてしまった注文の仕事をする。
その意味で、本当にモデラさんがたくさんいて3Dモデルが毎日コツコツ生産されていくような現場って俺はまだ見たことは無いのよね。その意味ではガンダムのバンダイとか、フィギュアの海洋堂とか、数値モデルではなく模型から入っているところにそういう仕事はあるのかなとも思う。あくまで推測だけど。そういう所が発注しているかもだが。
音楽についても、それはもうレコード会社とかアーティストとか作曲家とか色々な人と仕事に役職があって、これは始まって半世紀以上経っていて、裏話にしても出回っているが、ゲームに関しても音楽と映像両面あって、ゲームそのものはプログラマとして関わってきたけど、映像と音楽で自分のパソコンで仕事は出来てもそれで食えている人はまだお目にかかったことはない。何かで食えていて趣味でやっている同業者のみ。
まあ、自分で作った証明を立てるためにモデルの全工程をビデオ化することも考えたが、そんな長い動画を収めるメモリは無いし、ビデオが出来たら出来たで俺が移っていない画面映像だとそのビデオがまた売買されるだけのような気がしなくもない。
やるとしたら、今は何の契約もしていないので3カ月で1万円くらいの覚悟で仕事に打ち込むことになる。ただ、その発表をどうするかとか過程を誰かに見せておくことも考えないと、3カ月後になって俺のパソコンの中に完成された3Dモデルがあったとして、それが俺が作ったもので誰かから買ったりコピーしてもらったりインターネットでダウンロードしたものではないという証明を立てる方法は無いか、現在検討中である。
それなら商売で儲かっているあくどい会社の正社員になって、タイムカードだけでカネがもらえて暇つぶしがネットサーフィンではなくモデリングみたいになるとそっちのほうが良いかなって思うけど、フリーライフ以外に正社員で雇ってくれるとこありません。あとは今いる親父の店の2階な。ここが仕事場であり唯一の安住の地。
なんにしても、仕事をして終わった後にアリバイが無いみたいな困りごとやトラブルを避けるためにも、モデリング業界の事情は先に探りたい。見学希望はDM下さい。