GAFAのうちアマゾンだけは別じゃね?

 割とくだらないことだが、派遣社員をしていたころ月収が30万円台でそのことをポロッとこぼすと格闘ゲーマーの井上が「ITってどんなやつでも40はもらえる」と言っていたのが、たぶんパチスロで40万当たったとイシコ君が言い出したようにゲーセンで100円ゲームに夢中になって小銭の取り合いをする世界から月給30万とは言え比較的安定したことに対する負け惜しみなのだろうが、まず「ITで」「どんなやつでも」というのが集合論的にITに含まれるすべての人が40万でも「どんなやつでも」という言葉を逆説的に「どんなやつでもITになれる」と思っていたら大間違いなのだが「ITならどんなやつでも」というのがITに勤めるすべての人に対するものすごい軽蔑語になるのであるが、専門学校に通った後も勤めながら独学も加えてどうにか派遣という俺の辛みを分かってもらえないのは、井上氏が100円ゲームにどれくらい打ち込んでチャンプの地位を得たか俺も分かっていないかもだが、彼の言い方はひどい。

 いま登録しているIT求人は会員数170万人に対して企業数1300社。ひとつの企業が何人取るかは分からないが10人取ると大目に見ても有効求人倍率は1%を切っており、ハロワのように行けば職に就けるシステムとは全然違う。

 あとはまあ、国家試験のうち情報処理技術者だけは業務独占資格ではないのだが、それでも最近はITパスポートというのがあるようでその合格率は高いらしいが、旧二種現基本情報で合格率は20%5人にひとり。それで求人サイトの出す偏差値が10人にひとり、まあ14人にひとりくらい。だけど応用情報を俺はいちど落としており、基本情報で5人にひとり、応用情報でさらに5人にひとりとなると単純計算25人にひとり。それでさらに上位資格があり、採用が1%つまり100人にひとりとすると業務独占資格ではないと言っても実質的に論理和で上位試験通過者が採用合否とほぼ被るのではないだろうか。ブラックジャックは闇医者だがマンガの世界でもひとりしかおらず、後は普通のお医者さん。それでお医者さんが50万でも研修医は30万みたいな話かと。

 ITの端くれでITのプライドを持つ前に、この業界内でもっと仕事をすることを考えたときにITつまり情報技術産業で以前は仕様書通りのプログラマーだったわけだが出世を企んでAI将棋とかもやってみたその情報は何かと言うと「将棋」という情報。そう考えると検索大手グーグル、家庭用コンピュータアップル、SNSフェイスブックとして、通販最大手アマゾンだけは情報を売っているのではなく在庫商品を流通ではなく個別配達で自宅に届けるサービスであり、情報を売っているのではなく商品を売っていて、仲間はずれだという事が業界分析で分かってきた。

 情報を売るってどういう事かというところをあらためて問い、自分が売ってきた情報は本当に情報価値なのか、別に商品がある場合の副産物なのかという所を突き詰めていけば、段々とIT業界の答えが見えてくるだろうというのが今日の話のおしまい。


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