自分で散髪した。どこにでもいそうな普通の人に。

 まずは仕上がりの写真から。どこにでもいそうな人になった。

 俺の散髪は四角い立て鏡と手持ちの丸鏡にダイソーの散髪ばさみと櫛で行う。

 かつてはロックスターに憧れ、チョット中途半端な長髪を好んだが、どうやら自分の自意識を支配しているのが今の髪型で、髪が伸びてくると明らかに性格に変化があることに気が付いたのである。

 髪が伸びてくると「オラオラ!」って感じの性格が出てくる。有り体に言うと、なんかロックスター気取りで不良気質になるのだ。

 対して、床屋さんで坊ちゃん刈りにされてしまうと、周りが坊ちゃんだと認識してなめられた態度になったりするのだが、そこをオラオラで乗り切るには自意識も「坊ちゃん刈りにされてしまった」みたく弱点みたいですくんでしまうのだ。

 しかし、人付き合いとしてはなめられても敬語がちゃんと使える坊ちゃんの方が上手く行く面もあると思う。従順な学生、サラリーマンの人生コースだ。

 対して、ロックスターの割にギターがメチャメチャ上手いわけでもなく、ゲームが好きで仕事も別に無い。

 スーツをしてサラリーマンをしながらネクタイに長髪だと、明らかにオフィス街の変な奴である。それはそれで、仕事があるのだが、仕事を評価されるのではなく社内不良みたいな立ち位置はそれはそれで面白くない。

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