バーチャファイター4の時に覇王になるまで勉強した話

 俺はストIIストリートファイターII)のチャンピオンでストIII3rdでもチャンピオンだが、ストIVが出る前にバーチャファイター4に誘われてゲーセンでは三段まで家庭用を買って覇王までやってからバーチャファイター5の発売を迎えた。

 それでまあ、ブログを書くにあたり誰宛てに書けばよいのかというのは実はまだ考えてこなかったことだ。高校の時には国語の試験で文章を書くと大変賢い高校の国語の先生が意味を解釈して来たない文字の文章を読んで下さって、それで高得点をもらえたものだから、とりあえず自分の筆の向くままに書けばそれで良いという価値観ができてしまっていた。

 しかし、問題はその国語である。同級生の中で国語はトップレベルだったが、理系選択をした俺の話し相手のヨシイ君は現代文と漢文に問題があり古文が良かった。担任の坂本先生は古文の教師なのでヨシイ君の評価が大変高い。対して俺は現代文と漢文は良かったが、古文がダメで、理科に関して俺は物理生物化学の順で勉強したのに対してヨシイ君は卒業前から薬剤師を目指して化学を熱心にやっていた。

 そんな二人の会話の中には原子論でもって世の中をみていた俺にヨシイ君は「何ていうかミヤザワって原子っていうやろ?もうちょっと科学的に分子って言って欲しいよな」という話があった。これが俺の化学の扉を開いてくれったヒトコトだった。「原子と分子ってどう違うん?」という問いに「まあよう答えんが勉強したら?」と。

 その後には長い年月が開くが、俺がコンピュータの専門家になってヨシイ君は「コンピュータの基礎なら分かる。コンピュータ将棋ってどうなってんねん?」「いや簡単なプログラムやと思うぞ?81マスのテーブル作って駒の動きを関数にしてしらみつぶしに駒得を計算するくらいのことしか俺はやっとらんで、それで1勝を上げて上の方の強い人と言うのはコンピュータで将棋を研究している以前に将棋が好きで将棋の研究家も兼ねているから、細かいことでは負けるのは当然だと受け入れている」「しらみつぶしってどうやるんや?」「駒の動きを関数にしてループを回すんや」「ループって?」「あのなあ、お前コンピュータの基礎は分かる言うけどループ分からんか?確かにコンピュータは0と1とIF~ELSEと論理式で出来ているのは分かる、けど高校の化学やって分子論になったとして、世の中のモンが全部分子で出来ているゆうても薬学とか医学とかに進んだわけやろ?人体って何の分子で出来てる言うたらそら炭水化物みたいなもんから出来るんやろうけど内臓とか骨格と血管とかそうなってきたら分子から説明する奴おらんやろ?コンピュータでもそこまではいわんが同じことちゃうんか?」と。

 それでまあ、いくら簡単なゲームの攻略とはいえ、どこから説明したら分かるかというのはゲームの攻略本でも読み直して、基本ルールや操作方法から格闘ゲームならボタンを押したら技が出てレバーで左右に移動して上押したらジャンプで下押したらしゃがんでガードがあってと、そこらへんからいわゆる対戦攻略として話になるかと言うと、ゲームプログラム中にひとまとまりで表現された「通常技」や「必殺技」をどう繰り出すかという手順のようなものしか説明されず、確率とか期待値とか言いだすともう変人でそれに至る考え方をどう説明するかと言うと、ボタンを押して技を出したら攻撃判定発生までに予備動作があって、押してから予備動作から判定が発生するまでの寸分の数フレームの間に相手の行動に従ってゲーム展開に広がりがあり、「押したらこうなる」は自キャラの動きであってそれに相手の技を掛け合わせて勝敗が決まるわけで、そこまで来るのには両者の技が分かる必要があって「どうしたら勝てるんや?」とか「何でそんなに読めるんや?」というのは質問のレベルの問題だと思っていて、じゃあ満足に説明が書けているかと自省すると、俺はしょうもない話を書いているが真面目に解説する時にはヨシイ君を読者として想定して書いているのだろうなと分かったのである。

 しかしまあ、ブログの読者層のほとんどはストIIターボか餓狼伝説スペシャルをしていて、最近それにカプエス2かストIII3rdが増えたくらいで、バーチャファイター4を読みたいと思う人も居ないのだろうなと思うと、せっかくバーチャ4の話をしようと思ったけどこの話は不発弾のように腹に堪えて終わるべきかとも思うんやけど書く。

 それはストIIの役にも立つと考えているからだ。

 まあバーチャ2を数回遊んだことがあり、ゲーメストのキャサ夫攻略で肘と投げの二択をするという理解だった俺はバーチャ4をしてみて肘と投げを繰り出すわけだが、周りはツワモノだらけで最初はサッパリ勝てなかった。100回くらい負けて300回くらいで勝率3割となったわけだから、最初の100連敗をのぞけば五分五分くらい200敗100勝で3割程度なので最初の100連敗をのぞけばその後100勝100敗くらいで当然五分五分の運ゲーだと今にして思う。

 けどまあ、5戦同段勝ち越しで段位がひとつ上がるので、同段5割以上の勝率があると段位は上がり、最終結果としては覇王よりまだ上の皇帝まで進んで勝率も8割以上となった。

 この間、俺はまず写真の青本をはじめ子供向けの普通の攻略本とか、バーチャ2の頃にバイブルとされた養老本(バーチャファイター2マニアックス)を読んで2の勉強もした。

 そうすると最初にやったのはいわゆるフレームバーチャ。バーチャは上中下段の三択ジャンケンゲーであるとされるが、各技にはヒットとガードで硬化差が違い、技の後の有利不利を見極めてガード後に投げ確の技には投げを入れるトレモくらいから練習をはじめた。

 しかし、三択ジャンケン運ゲーといのは前提が今にして思うとかなり間違っている。一方が技を出してガードが中下の二択、それに投げか打撃かの択があり、そもそも受けるのか攻めるのかの択がある。

 例えば初めに何をするべきかという選択においてしゃがみパンチという説といきなり中段という説から入っているが、立ちパンチと言う選択も有り得るし離れて長い技を出すのが普通の人である。

 立ちパンチはあらゆる中段技より発生が早く、いきなり出す技として当たり勝つ可能性が高いので、立ちパンチを繰り出すことが前提となっていきなりしゃがみパンチと言う考え方が生まれてくるのであって、立ちパンチを出しても食らうとするとしゃがみパンチ1発なので、比較的低リスクに主導権を取れる技で、いきなりのしゃがみパンチにはミドルキック系が勝ち、リターンも多い。

 そして「ファジィ」というテクニックが有名であるが、それ以前に肘と投げの二択があり、サラが立ちパンチもしくはしゃがみパンチのヒット確認から肘と投げの二択を迫ったその肘がカウンター確認ダブルジョイントとディレイ膝に派生することまで考えると「いきなり肘」では試合以前に全く勝てないくらい期待値が違ってくるのだ。

 これは俺の思うにゲーメスト攻略から入っている人の誤前提暗示であり「読まれた」と思って喰らっている技の3分の2くらいはほぼリスクなく繰り出されている択であり、読み合いに勝っているというよりは、している事から逆算して、3回に1回くらいしか読み合いに参加できていないという認識になる。

 まずいきなり肘では立ちパンチとしゃがみパンチしか狙っていない相手に機先を奪われるし、その後の投げと肘の択は確かに逆二択可能だが投げを読んで暴れるとダブルジョイントクリーンヒットから追い打ち、ファジィで肘に進むとそこでガード成功ターン交代だと思っているとディレイ膝があって、そのディレイ膝が投げ確ではあるがそこに投げ抜けを入れ込まれると、実質投げに行かなければノーリスクで2択を2回もらってしまうのである。

 この辺の気付きがストIIの持論である弾ジャンケン以前の論考で、ストIIと言えば弾を打って飛ばせて落とすか、読んで飛び込むかという所を考え抜くのを放棄して、弾は危ないから打たないと踏んで通常技での足払い戦になると考えていると、弾の打たれ放題。では飛び込むか、「いつ」となると、実は弾ジャンケンは全て逆手に取られるのだ。なぜ読まれるかは不思議かも知れないが、その前にゲームを良く知るべきだ。

 そしてバーチャで覇王になったときは嬉しかったが、その前後ストIII3rdの米遠征では日本の地方ゲーセンにガチ勢で遊びに行って連勝する感覚に近かった。あくまでゲームの中の話ね。英語でコミュニケーションをしようとしたら外人さんがジョジョの真似をして「ヤレヤレダゼー」「オー!ジョジョ?」「ジョジョ!」とか、オタク漫画文化が何故か異国の地で通じる不思議を先に遠征に来た日本人が仕込んだかと疑ったりもしたが、近年そういうものだと腑に落ちるようになってきている。

 3泊4日くらいだったからホームステイと呼ぶには短く観光旅行と言っても8割以上会場のゲーセンとロッジにいたわけで、用意も何もかも不十分で誘拐されるように行ってしまったと思っている。

 少し脱線したが、何となくゲーセン常連よりゲーセンでの試合数が少ないのにポンと勝ったように思われているかもだが、ストIIストIIIから離れてバーチャを考え抜く時にいわゆる「メスト攻略」の前提がおかしいことに気付けたのが勝因だと思っている。

 ただ、その大会結果が掲載されるのもまたゲーメストの後進であるアルカディアであったことから、専門誌が1冊の狭い業界でのちょっとした話でトッププロほどの試合数は無いにしても、興味関心のレベルで言うと平均値よりは変態的に抜きんでていると思う。ちょっとは分かって頂けただろうか?いや俺は反対にアンタの事は知らねぇが。


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