やっぱ面白いのは餓狼伝説スペシャルと龍虎の拳2やな

「お前よぉ、対戦ゲームが面白いっちゅうけど、あいつらのしてくることがそんな面白いっちゅうんけ?」そう言われて考えていた。

「ほんでよお、餓狼伝説スペシャルのコンピュータは理不尽に強いゆうけど、俺はそんなこと思わへんぞ。お前よお、じきに3連勝くらいするやんけ。100円で全部は倒せへんのかもしれんけどよ、対戦やったら3連勝ゆうたら金星ちゃうんけ?そう考えたら1回戦で100円取る対戦のほうが理不尽ちゃうんけ?」

「俺もゆうたるわ。1勝でも勝ちは勝ちや。お前よぉ、見てたら充分面白そうに遊んどるわ。けどよ、山田十平衛はやめたほうがええぞ?あれはガイルと一緒や。煎餅投げとるだけやろ。結局球撃ってよ、飛ばして落とすだけやったらカプコンと一緒やんけ。上手とちゃうわ。ギースの当て身投げやろ、アレは上手やわ。テリーも格好ええぞ?」

「それが分かったらカプエス2ちゅうのもっぺんやってみろや。面白いぞぉ?」

「このギース、餓狼伝説よりちょっと背ェ高いのう。そんで技も速い。見てみぃ、ほら、勝ったじゃろ。だんだん上手になっとるわ」

「神豪鬼も倒したやんけ。やっぱよぉ、神豪鬼強いっちゅうけど餓狼伝説スペシャルいっぺんで全部勝つほうが難しいんちゃうけ?」

「人から認められへんゆうけどな、それはお前がゲームセンターとしか付き合わへんからや。ほんでよお、お前はパソコンでもゲーム機でもなんでも持っとるけぇ、ほらみろ、缶コーヒーでも、それ旨いのか知らんけどチッコイ缶の高いの買うやんけ。俺らはそういう金の使い方を見とるんや。金持ちは何でも金で買いよる。でもお前はワシらと話せるのぉ。バカにされても怒らへん。」

「まあ見てろよ、無駄遣いすな。好きなだけ遊べるんやからよ。俺らな100円もらえるんやったら、もっと面白い動きでけへんか考えといたるわ。まだまだよ、家でゲームそれ一個しか持ってへん子供と比べてやり足らんのちゃうけ?」

「それはゆうたるなよ。あいつらよ、買うてもろてコンティニューしまくっていっぺん越したら満足や。こいつはそういうのとはちょっとちゃう。見てても充分おもろいわ」

「俺らはよ、口動かす仕事とちゃうけぇ、上手いことはよう言わんし、口も聞かん。褒めもせん。せやけどよ、言うたりたいことなんてナンボでもあるからよ。」

「面白いのは餓狼伝説スペシャル龍虎の拳2や。お前、それ言えよ。カプエス2なんてゆうたらアカン。面白いのゆうたったら勝ちや。そんで聞いたやつも嬉しいやろ」

喫煙所のおっちゃん。

龍虎の拳2をリョウ・サカザキでクリア

スーファミ版の龍虎の拳2をリョウ・サカザキでクリアしてみた。

カプコンストリートファイターIIを発売してからダッシュ、ターボ、スーパー、エックスと同じ絵で対戦バランスを煮詰めていって主に通信乱入対戦でのインカムを上げていたのに対して、SNK龍虎の拳餓狼伝説サムライスピリッツと絵柄の違う新タイトルを続々と発売していた。どれも対戦バランスは難ありだったけど、ひとり用として遊ぶとカプコン系が自キャラの操作に対してリアクションを起こすプログラムなのに対してSNKはじっと待っていると投げに来たり、飛び道具を撃ったりとコンピュータの動きが賢いものが多かったんだなと今になって振り返る。

賢いってのはストIIXや餓狼スペシャルのように理不尽に強いわけでなく、コンピュータをロジックでハメるのではなく、駆け引きを感じさせる擬人的な部分がある。

近所の駄菓子屋ゲーセン「キューピー堂」の兄ちゃんが柔道やっててプロレスが好きでストリートファイターIIの台を自分で買ったことからキューピー堂はおもちゃ屋から駄菓子屋ゲーセンになったんだけど、そこに一緒に通った中学の同級生も道場の息子とプロレスマニアと格闘技好きが2人いて、今から考えると相当に染められたなと。

当時のゲーメストに「格闘ゲームやシューティングはゲーセンで家ではRPGやシミュレーション」という記者がいて、格闘ゲームはゲーセンだと100円で遊べるし、飽きやすいから家ではじっくり長時間遊ぶタイトルをって考え方は(時間/プレイ料金)で考えると納得なんだけど、ちょっと裏話的に開発の話をすると、RPGというのは長時間遊んでいるようで実は1枚のモンスターグラフィックを単純な戦闘プログラムの繰り返しで長く見せているだけであって、アニメ絵の製作コストやコンピュータのロジックの複雑さで言うと格闘ゲームのほうが作るのによほどコストがかかるんよね。

だから、シナリオを一度楽しんだら飽きるRPGより、一度クリアしたら飽きるようで時間が経つとまた時々遊びたくなる格闘ゲームの面白さは実は作るのに手が込んでいるものだってことも知ってほしいなと。格闘ゲームを家庭用で大事に持っておくのは悪いことじゃないと思いますよ。中古は安くなりがちだけど、置いておいたらまた遊べるじゃん。色々のキャラを使ってみたりスコアを狙ってみたり。

古き良き2D格闘ゲームは20分の濃密な体験ってことなんですよ。

MacOS対MAME無料ゲーマーの戦いはまだまだ続きます

MacOSXのアップデートのたびにそれまで動いていたエミュレーターが非対応となり、どちらかというとそれは不具合ではなく著作権法侵害の対象となるのでハッカーとのイタチごっこが続いているといえる。素直にWindowsで遊べ的な。

しかし、Windowsマシンを3年に1回くらいのペースで買い換えるとゲーム機より高く、中古ゲーム機が尋常でないほど価格高騰して「なんでスーファミ版のキャプテンコマンドーが6000円もすんねん!」と事情を調べると、どうやらPS2でのリメイクが北米でしか発売されておらずキャプコマのために北米PS2を買う人や情弱なのでプレステやスーファミ版で懐かしむ人もいて、それに目をつけた転売ヤーがインフレを起こしている様子。まあ、この段落はどうでもよくて。

MacOSXのアップデートに負けじとエミュレータの最新版も出るので、SNES9Xの最新版を入れてキャプテンコマンドーをキーボードでプレイ。左右反対のキー操作で右手で十字、左手で攻撃とジャンプに手こずりながら7面でゲームオーバー。出来ればラスボスをキャプテンファイヤーハメしたかったけど、先に遊ぶ環境を整えなくては。

スーファミ版の餓狼伝説スペシャルも遊んでみて、これは流石にキーボードじゃ辛い。ネオジオ版ならノートパソコンでクリアできた時期もあるけど、タカラのスーファミ版の移植はコンピュータのロジックや技の判定など見た目以外は別物の仕上がりなので、ちゃんと攻略したい。

そこで骨董物のQuickShot USB StrikePadというWindows95ゲームパッドを物置から出してきて、これWindowsなら全機種対応してんだけど、Macには非対応で試しにXBOX360用のゲームパッドドライバをインストールしてみたけどダメだった。

次にUSB OverDriveという情報の出回っている怪しいフリーウェアを試す。フリー言われてるけど、起動時とかコンフィグ時に事ある毎に「カネ払って使え」のポップアップが出るソフトなので昔に一度試してアンインストールした経験あるけど、もっかい最新版を入れた。そうするとゲームパッド認識してくれてコンフィグをいじりまわしたら行けた。Any Deviceでボタンを割り当てて、十字が使えずボタンだけの状態になり手こずったが、ちゃんと名前が認識されているゲームパッドに設定して使えば行けた。

WindowsでいうJoy to Key状態。

そうすると今度はSNES9XのキーボードがControl Option Commandあたりに割り振られているので、その設定で餓狼伝説スペシャルを遊んでいるとボタン同時押しした瞬間にダッシュボードのショートカットが起動したりとファッキンな状態になり、最初はそのたびにEscして画面に戻り遊んで3回目くらいでダッシュボードをオフに出来るかググった。

そして餓狼伝説スペシャルスーファミ版が無事にパッドで遊べるようになり、テリー・ボガードで始めてテリー同キャラで3回コンティニューしてビリー・カーンで1回コンティニューの500円相当でクリア。

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スーファミ版発売当時は移植度が悪いと思ってたけど、あれから色々のゲームをゲーセンの練習としてでなく、ひとりで遊ぶものと捉えるようになると敵のアルゴリズムが違うので別ゲームとして楽しく遊べるようになった。

キャプテンコマンドーのプレミアをブログで煽って値上げるのはいかがなものかと思うけど、餓狼伝説スペシャル龍虎の拳スーファミ版はまだ安いので今のうちに買っておいたら、これはこれでプレミア付くかもだぜ?まあ、ファミコンみたく一度上がってそのうちまた下がるやろとは思うけどねー。

次は誰かとネットプレイでキャプテンコマンドーの二人用を家でやりたいなと。キャプテンコマンドースーファミのスペックの制限でボウガンブランカが2匹同時に出てくるステージが2匹交代になってたり乗り物がなかったり武器が少なかったりするんだけど、2人用があるってことはひとり専用にすればもう少し敵を増やせた計算になるんだよな。だから、あのごちゃごちゃ感を楽しむためには2人プレイでないと。

任天堂Wiiバーチャルコンソールが付いてから大手ロムサイトが著作権侵害で閉鎖になって中古ゲームの価格がジワジワ上がってて、パソコン持ってればゲーム遊びたい放題って時代はきっと終わるんだろうな。そのうち月額いくらで遊び放題とかになるのかもしれんが。


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