今日は和室を片付けた。和室の何処かにスーファミ版の「龍虎の拳」があるはずだった。
しかし探しても見つからない。出てきたものからいるものといらないものを整理した。
なぜ龍虎の拳なのか。
このところカプエス2をリョウサカザキで遊んでいた。
俺はカプコンのストリートファイターIIとSNKの餓狼伝説2と龍虎の拳で友達とよく遊んでいた。ストIIと餓狼2は似たようなプログラムで、しかし龍虎の拳の独特のプログラムを当時理解出来ず、ストIIでボロ勝ちだったのに龍虎の拳は藤堂竜白に負けることもしばしばあった。
恐らくだがストIIと餓狼2はマリオやカービィのようなアクションゲームのプログラムで動いており、龍虎の拳は座標こそ自由だがどこかゲームウォッチのドンキーコングのように動いている。餓狼伝説の最初のやつとかストリートファイターの最初のやつも多分だけどゲームウォッチのように飛び飛びの座標に順番に移動していくように動いているのだろう。
これが当時は理解出来ず、また気力システムも上手く使いこなせなかった。仲間内で龍虎の拳だけは一番下手だった。
ある日、カプエス2の上手い人のなかで龍虎の拳をルーツとした強い人に負かされ、一緒にカレーハウスCoCo壱番屋でメシを食うと、ロースカツカレーとサラダを頼む俺に対し、フライドチキンとソーセージという肉肉の組み合わせで相手は注文した。衝撃だった。
それからリョウサカザキを自分のチームに入れると決めた時にネオジオの龍虎の拳2をその昔にソフマップで買って持っていたのと、1がないのはかっこ悪いと思って過去を変えるかのようにスーファミしか持っていなかった頃に龍虎の拳からリョウサカザキだった俺になるためにスーファミの龍虎の拳を買ってクリアして仕舞ったのだ。
最近ではカレーにフライドチキンとソーセージを載せる注文をして、野菜を取らないという食事まで真似ていた。
だが、ふと気付いたのだ。自分にウソをついている。俺は龍虎の拳は苦手で、今ではそれを克服したと思っているが、多くの人に囲まれてゲームをしていた時に称賛を浴びて嬉しい記憶が一番深く刻まれているのはストIIのザンギエフでスクリューパイルドライバーを決めたときでは無かったかと。
そして「はやおヒューゴ」のごとくブロッキングのザンギエフでカプエス2のヒーローになれないかと思うものの、前転の無いブロッキングザンギエフがキツ過ぎて投げたことがある。
カレーには今もフライドチキンとソーセージを真似たままである。トッピングの量と単価を考えると、その組み合わせがいちばん安くたくさん肉を食える合理的な判断だと納得したから。
だがリョウサカザキは俺のキャラではない。リュウ・テリー・ザンギなら俺のキャラだ。龍虎の拳も取り入れて格闘ゲームに対する見方が変わった今なら、ブロッキングのザンギエフも違った動きができないかと取り組んだ。そしてファイネストKOと1500GPを取って神豪鬼を出し、先鋒にザンギエフをぶつけてみた。
神豪鬼の技を何段かブロッキングして、体力を7割ほど減らしてテリーに交代。大将のリュウを出さずして打ち勝つことが出来た。ザンギが役に立った!
エンディングは3人ともかっこいい終わり方で清々しい気持ちになった。