ゲーセンでカプエス2をしていた時に仲間になってファミレスとかでだべって、そんで結局近頃は居場所も連絡先も分からないという人がいるのですが。彼を追って正体を突き止めるよりは「なんでカプエス2とかやるのか分からないヴァルキリープロファイルとかペルソナ3とかめっちゃおもろいのに!」と言った彼に「いや俺そういうのドラクエとかメガテンで飽きてるから」と不躾に罵って返してしまったんですよね。
まあ、それでもファミコンではなくPS2を買ってからドラクエ7とFFXはクリアまで遊んだんですが。ドラクエ8は途中でやる気が無くなって、そんでヴァルキリープロファイルとペルソナ3も騙されてやろうかと買って遊ばずにずっと置いていたんです。
俺が色々の人と一緒に遊べたのはカプエス2というゲームの台があったからで、また「ドラクエ」としか言葉を発せないと「ファミコンのカセットの名前をひとつ発しただけ」としか解釈できない人も多いんです。遊んだことがあって心の中に冒険譚が出来て美しい音楽に酔って暗い迷宮を抜けて数々の怪物を打倒しキャラが成長して魔王を倒して世界が平和になっても「ドラクエってオモロイよな」くらいの言葉しか出てこないというのは舌っ足らずというもの。
別の人の話になるけど俺が学歴を明かすと、それよりワンランク偏差値の高い学校を語って、上からしゃべるやつがいたんですが、その人も話していた部活が実際にその学校にはなくて、後々から考えると全て架空のプロフィールを作ってゲーセンで遊んでいただけみたいなんだけど、いちどこんな話をしていたんです
「僕ドラクエでレベル上げとか辛くってボミオスとかマヌーサかけて逃げまくってどうにかこうにかイシスに着いたところで諦めて辞めてしまったんですよね」という言葉に、そのまま受けて「ドラクエの逃げるコマンドってキャラごとじゃなくパーティだから魔法かけようと思ったら1ターンかかって、それならマヌーサかけるより逃げるコマンド2回試みたほうがずっと良くね?」と。けど、これも言葉を暗喩だと考えて噛み砕くと、怪物の素早さを下げるボミオスと幻影を見せて攻撃を空振らせるマヌーサを相手にかけるというのが彼自身の嘘をついてその場を凌ぐやり口の暗喩であって、俺も学歴マウントされてムッとしたのはまさにマヌーサをかけられたということなのだろうなと後から気付いた。そうして、彼が俺に寄ってきたのも俺がゲーセンで対戦ゲーム勝ちまくっていた頃にゲーセンのボス状態になっていたからで、何とか近寄って情報を探ろうとスパイ行為をしにきていたんだろうなと思うの。俺としては友達ができてメシとかひとりで食わなくていいってくらいの認識だったかもだけど。
そうすると、ペルソナ3の話で周りが盛り上がって分からなかったことも、どれほどの含みのある言葉なのかというのはそう簡単には分からない訳で、10時間位遊んでみたところでなるほどなるほどなるほどねーとなるようなひねりの効いたRPGシステムだと思いました。
まあ、ファミコンゲームボーイ世代なので内蔵電池が切れるとデータが消えるということからの喪失感で好きだったレベル上げをどこかで嫌いになったという過去は機械の仕組みがわからない人からすると「おばあちゃんボンバーマン30年以上やってるけどデータなんて消えないよ」と嘘つきかのように扱われたりするんです。ゲームデータとセーブデータの区別もつかないってね。ただ、その行き違いは俺のメガテン体験とひとまわり若い世代のペルソナ体験でも同じように微妙に食い違っていて、そこを補正して健全なコミュニケーションが取れて初めて友達関係なんだろうなとは思うんです。