え?この人なんで扇風機を外に向けてんの?

 独り暮らしを始めた24歳くらいかな、マンションで使っていた小さな扇風機は近くの商店街の小さな電器屋で買った特殊なものだった。高校の先輩がゲーム会社に就職したと聞いて社宅に遊びに行った時にドイツ製の首を振らない金属感のある扇風機を使っていて、ドイツではエアコンの風を部屋で循環させるために気流の方向を狙い撃ちでこの扇風機を使うとか。

 それと似たものを探していて、ちょっと安っぽいプラスチックの扇風機は何と2000円くらいの当時としてはお手頃価格で、そして風向を変える機構も特殊でそよ風のような風だった。

 俺も気に入っていたので、病気して帰ってくるときに幾つか家電を向こうで捨てたのだが、その扇風機は持って帰って、電器好きの親父が興味津々で壊れて捨てようとすると欲しがった。

 壊れたので似たものを探すと親父の商売相手からサーキュレータ式の首を振らない系扇風機が首振り機能を同じ形状で備えたものが出ており、価格やスペックなどからカタログ注文で頼んだものが今使っているサーキュレータだ。

 エアコンが壊れてから随分経つが、去年の夏までは体に当てる扇風機の代用品としていたそのサーキュレータを今はこう使っている。

 窓を全開にして、窓際の台にサーキュレータを置き、外に向けて全力でぶっ放す!

 昼間は無意味だが、夕方から外が涼しくなり出すと、室内どころかフロア中の熱気をこれで外に追い出して、そして家の対角から少し風の通る隙間を作っておけば日中に部屋というか家にこもった熱気を外に追い出して、そして対流で自然にというか意図的な人工ではあるわけだが風の流れで夕方からの涼しい風が俺の寝床である二階を涼しくしてくれる。

 冷たい空気は重く下に流れ熱い空気は軽くなり上に流れるので、弟が屋根裏にいた時は弟の部屋でエアコンを付ければ冷気を下まで下ろす作戦が使えたのも懐かしいが、冬場は屋根裏に続く階段から冷気が部屋に来るので風除けに荷物の段ボールを積み上げた。空力を考えながらそこらへんにあるもので作ったので片付けたい人がどけようとして揉め事になった事もある。

 親父もそれを真似てどんどん物を積んで親子で空力にはまっていたのだが、やがて空調が完成してからエアコン自体が壊れたり追加のもので生活スペースが圧迫されたりした。それから家にあるもので冷房を考えた結果、最終的に居間の一番古いエアコンが一番長持ちで、その部屋の座椅子の位置の取り合いで親子げんかが発生して、自分の寝室で色々やった親父が窓向けサーキュレータを発案して、どうせ自分が冷房に当たりたいからいらんことを考えたのだろうと思ったが、聞かないでいると喧嘩になってクーラーの効くクルマか居酒屋に行ったので、まあひとり試してみると、ただ夜で涼しくなるよりも早い時間に外気温に室内が近づいた。

 じゃあなんでこんな時間にブログ書いてんねんと言うと、この実験の成功にやや興奮しているからかもしれない。書き終えた感がしたら眠くなってきた。


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