「ウィザードリィのすべて」の著者はベニー松山だが、俺が何に惹かれたというと末弥純のイラストだろう。もちろんドラクエは鳥山明、FFは天野喜孝であるが、しかしゲームが好きだと思っていた。本当はゲームをしながらやらない時に攻略本の絵をペラペラ見て想像を膨らませるのが好きだった。
その楽しみは俺は親から本を買ってくるお金をもらっていたが、中学の時にファンタジーの本を読んでいるのを親父が見つけて「こんな本ではダメだ!ちゃんと勉強になる本を読め!」と隠されてしまい、家じゅう探して隠し場所が分からず、それでもゲームボーイを隠して遊んでいた。
そうこうするうちに、学校を卒業しても心にずっと蓋をしたままだったのを思い出す。平凡なサラリーマン技術者になって、お金で絵を買った事もある。自分がまだ若く可能性もあるのに老人のような心境で絵を描く人をお金で応援して自分の夢を乗せていた。
それが今、退職してどうにか暮らすお金はあって、絵を買うくらいのお金もないではないが、自分で描きたいのか、それがしんどいのか、雑な落書きをしてから見せるのも恥ずかしくなり、恥ずかしくない絵を描こうと思って描いたのがこの絵だ。
小学校なら優しい人に「上手く描けているね」と言ってもらえるかもだが、真剣に描いて傷つくのが嫌だから下手な絵を描いて「絵は描けないんです」と言うずるい大人は既に古く、描いて傷ついても立ち直って頑張ろうと思ってます。
昨日は昼頃に不意に完成されていたルービックキューブをぐちゃぐちゃに書き回して、もう一度自分で完成させられるか不安だったけど、1日かけて夕飯までにダメで、いわゆる模範解答の手順に従って直してから寝ようとすると頭が冴えて眠れず、薬を飲んで寝た。
今日の昼はスーパーに買い物に行き2000円で弁当二人分朝食パン豆乳と桃ジュースにコーヒークリープに台湾パイナップルを買ってそして今日の分を食った。
もう何をやっても良いという歳になって、それから何かをするのでは辛く、若い時にやりたかったことを若い人に負けるのが目に見えているのに50歳とか60歳に向かって始めるというのはとても辛い。
自分には才能が無いからプログラマとしてしか雇ってもらえないと思っていたがプログラマにも才能とまではいわないが適性は必要で、そして組み込みのために猛勉強した時期もある。けどまあ、最近は大抵ゆるゆるとしていて、絵も同じように勉強を経て技術がもうちょっと身に付けばゆるゆると描ける日が来るかもしれないと思っておく。