幻影陣ユン1週目21回コンティニューでオールクリア

 幻影陣をやっているのか何がしたいのか分からんが、コンボルートとかなーんにも分からないのでそういや俺はこのゲームのムックを2冊くらい買ったけど、ゲーセン版しか無かった頃の話。やらなくなっていらなくなって井上にあげたんよな。

 しかし後に彼がそのもらった本を他人にお金で売ったという話を聞き、人によってはモノをもらうというのも恩に感じる人もいるが貧富の差から「こんなものがいらないものとして余っているのか」みたいな憎悪になって、そもそも論である人からない人がもらえるその差は何なのかという論理でもって恨むのだが、日本人は一億総中流であってもちつもたれつもらってお返ししてみたいな文化と治安があって、ものをもらって逆恨みで何かをする人というのはその世界観からは犯罪者で警察や民事に訴えるべきなのだろうが、さびしん坊の俺はゲーセンで知らない人と仲良くなって多くの損をした。

 確かに貧富の差はあるが、俺だってプログラマーという職で働いて貰ったカネであるというところが思いとしてあって、しかしプログラミングってどんな仕事かホントにそんな仕事をしているのか現場も見たことないなんかパソコンとか高いおもちゃいっぱい持ってる絶対金持ちだ貧富の差だみたいに思っていても、俺からすると彼らが仕事もしないでゲームして遊んでると思っていたのだが、それが俺がゲーセンに遊びに行ってお金を払うのに対戦型のほうがインカムが良いので店がサクラ営業で呼んだ人で、俺がゲームの攻略本をあげてゲームを辞めてしまうと彼らもお金がもらえないと分かったのは随分と後になってからだった。そこは困ったじゃなくて何か仕事しろよというと、女の子を雇って風俗店営業とか、彼らの方が働かないでカネを稼ぐ狡猾さに於いて長けている。

 最近プロ奢られヤーという人が威張っているのを見かけたが、何と言うか仕事をしてお金を稼いでそのカネで人に奢るのが偉いみたいな価値観からちょっと人付き合いが上手ければ奢ってもらうだけで楽な暮らしが出来るみたいのを有難いとか情けないではなく自慢の種にしているって、もうこの国の一部では古い価値観は崩壊しているのだなと。

 そんで件の攻略本が売られ売られて質流れで古本屋で高いらしいが、それを買い戻したくなる心理は何だろうというと、ストIII3rdのやり残しなわけで、PS2版でとりあえず遊んでそれから本の額面分の他のお金の有意義な使い方は無いか考えて、それからにしようと思って幻影陣ユンで4面の「まこと」で負けたんだけど、そのままコンティニューして全クリアしたらお金いくらかかるんだろうなとやってみると実に21回コンティニューで2200円相当、これくらいのお金は対戦に夢中になって誰が強いとかゲーセンで決め合って慢心していた頃、それこそ毎日払っていたよなと思いだすのであった。

 今の俺の価値観からすると2200円は大金であるが、そう思うから収入が減っても支出も減って減収増益でウチが回っていて、俺は商売人から相手にされにくいケチ野郎になった。そうすると、あの頃の全国優勝というのは「買った」優勝に近い。

 そもそも、そのレベルまで競技として人が集まるかというと出せるカネの額で足切りがあったわけだ。その意味では家庭用ゲーム機で出来るようになって、競技としては参加できる人も増えて、盛り上がりそうなものだが、これも古いゲーセンゲームを目移りするラインナップの新作家庭用ゲームの中から選ぶのかという問題でニッチな趣味である。

 ただ、あの頃にカネ入れて勝てなかった人の怨恨とか、そうではなく流行りについてこれなかった人とか、今からでもやりたいという人も数の多寡で言うと少ないかもだけど、そこは俺にもチャンプとして責任は残っていて、負けるのも仕事だろうと思うの。


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