ドラフト高得点カードを基軸に40枚構築を突き詰めてみた

 タイトルの意味がちょっと難しいかもだがMTGの話。

 まず、MTGというのはランダムに封入されている15枚パックをどんどん買って剥いてカードを集めるオモチャであるが、40枚集めたものを「デッキ」と呼び、二人でデッキを持ち寄って対戦(デュエル)して勝者を決めるというとんでもないゲームだ。

 そしてとりあえず集めた40枚ではなく、トーナメントで勝ち上がるために多量のカードから選りすぐりの40枚を絞り込む行為を「構築」と呼ぶ。いやそれは厳密には「デッキを組む」くらいの話で、構築というとなんかもっとかしこまっている。

 それはそれで、しかし同じデッキで遊んでいても実はすぐ飽きて、ああでもないこうでも無いと選別メンバーを入れ替えるのがこのゲームの面白さの醍醐味ではある。

 そして主にやりすぎて飽きた人と、そんなに持っていない人の差を埋める遊び方が店などで大量の土地カードが余っている時に15枚パック3つほどを8人で24パック円卓に並んで、開封して欲しいカードを1枚とり隣に回すという行為を15回掛ける3回繰り返し、その中で集まった45枚中24枚ほどと店から借りた土地カードで40枚デッキを組んで互いに戦い勝者を決めるドラフトという遊び方がある。

 このドラフトすらもいっときの余興で終わらせずに、大会種目である以上攻略してやろうというのがドラフト得点表である。セットで言うとオンスロートくらいで既に得点表も人々の意見の違いを超越して、正しいスコアリングが出てしまっているのだ。

 それによると、まず軽量中量の優秀なクリーチャーが取り合いになる中で、それでも封入率が低い決め技の天使やドラゴンは見たらすぐ取れで、クリーチャーより封入率の低い焼きや除去も後から回ってくるかもしれない軽量クリーチャーより高得点。デッキの中に何を何枚くらい入れたいかと、その目当てのカードがセット全体の何割くらい入っているかで取る順番の戦略が変わる。

 そんでゲームにハマるあまり、店とか店番になって際限なくカードを集め最強デッキを競うものももちろんいるのだが、俺の場合買って集めたカードをトレード交換を繰り返してぐちゃぐちゃにしてしまった後にドラフトで強くなったので、セットが出るたびに箱買いではなくドラフトを数回やって高得点カードばかり集めるという事をして店と仲が悪くなってしまった時期があり、それでしばらく離れていた。

 それでまあ、そうして集めたドラフト高得点というのを軸に手持ちのカードで最強デッキを考えてみたら、まあ有り体に「白が強い」「赤が強い」の両方と多色ランドが大量にあって、色マナ拘束のゆるい他色のカードもほぼ入れ放題となり、こんな感じのデッキに仕上げてみました。

 白ウィニーと赤い焼きを基軸に「朽ちゆくヒル」などの優良クリーチャー小々。

 構築として考えたら、各種トーナメントデッキとどれくらい渡り合えるか未知数の部分はあるけど「ちょっとやったことある」「持ってる」くらいの人ではもはや太刀打ちできないくらい強いデッキになってしまっていると思う。

 だから、セットの刷新と共に出場規定でカードを買い替えて出るのがどこか馬鹿らしくなっているし、似たようなカードも歴代で多いので、基本部分はもうほぼほぼ極まっているし、新しいものを買って手持ちより強いカードを引く確率も随分低くなった。

 ここいらが辞め時だろうなと思うから、それで記念撮影して終わろうと思うんだけど、実は前に写真を取った時も似た心境ながら、ずっと頭の片隅に置いていると「いやもうちょっと強くなるんじゃね?」という思いが沸々と込み上げて来る。

 まだ、手持ちのカードの入れ替えだけでももうちょっとは強くなるかもね。また食って遊ぼうと思う。そして今日の仕上がりも上々だと思って満足してます。

 長らく「ああでもない、こうでもない」とやたらフラフラ迷っていたものが最近カシッと定まって来て、答えと言って差し障りのないものに近寄ってきている感覚です。


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