久しぶりに丸一日MTGに没頭した

 無限に遊べてしまうMTGだが、先に俺の寿命や資金と興味の幅を比べたときに買い足すのはもう良いかなと思っているし、プロツアーの賞金額が宣伝されているのがものすごい額でそれが絶版強カードのものすごい値段の説明理由になっているのは分かるが国内の賞金はまあ目にしていないし、そしてその額が多分俺にとっての現実であって、そしてもうひとつ近所にもそこそこ遠方にももう一緒に遊ぶ仲間がいないのである。

 プロショップアデプトに通った頃にチームドラフトで堂山チームに負けた事とか、東野の家で外では使わない秘蔵のタイプ1と対決して勝ったことがあるが、プロツアー優勝などの目立った成績は無く店舗優勝とかミニトーナメントとか8人参加なら勝ったことあるけど、この話ブログで何回したんだろうと思うけど、普段は気にしなくても暇で寂しい時とか時々思い出して悔いたりするのよね。

 それで商売でやっている人はカネ取れないと相手にしてくんないから、人に言わせるとヤクザの商売を敵に回してるというけど、俺はアコギな商売相手にフェアに戦っていると思っていて、その姿勢に仲良くしてくれた人も嫌気がさして離れてしまった。

 他にはトレードと言って、トレカの醍醐味はアテモンの当たりハズレを人と交換して楽しむという仕掛けなんだけど、日本じゃどこでも売価が決っていて、実質交換ではなく売買になっていて、相場を並外れた得はないし、少しの損得でもがめつくならないとお金としては損するわけだし、それを分かった上で買い手になれる負け役の人にはなりたくないなぁ、と思ったところから仲間無しでの研究に入ってしまったの。

 それで7月の終わりごろに組んだフレンチトリコロールに飽きと行き詰まりを感じて、勝ち負けだけではなくゲームとしての旨味を勝負の中に感じさせないと相手もしてもらえないよねってことで、わざと弱くするではなく、強い人の一部がやっている被りなしのハイランダーに挑戦してみた。

 まあ、俗にいう良バランスのランド16クリーチャー16スペル8の範疇でマナカーブも意識して、家じゅうのカードをひっくり返すもスタメンに入るのは同じ顔になる。

 まあね、クリーチャー16だったら相手が除去スペル16で完封されてしまう恐れがあって、そしてそれが1000人のプロツアー予選で踏んだ地雷ならいざ知らず顔見知りも多い地方の予選でマークされて俺キラーのデッキを組まれると8人トーナメント8分の3くらいの確率で当たるので、それで田舎マジックが嫌になったのもあるけど、地方だとそれでも珍しいお客さんとして顔をずっと覚えてくれていたりもするので、また足を運んでみたいという人間性がお薬と相談という廃人です。

 そんで今日の成果はというと以前から別々のデッキにはなるけど組み合わせて使うのは難しいと思っていたところがハイランダー実は英語の高地人ではなく「入らんだー」だったのではないかと思うほど、4枚ずつデッキだと入りきらないカードを受け入れるカードスロットがあって「このデッキはこのカードが主力で軸」と思っているところを削ぎ落して別軸のカードでマナカーブのスロット的にハマるものを入れたら遊んだ時に意外な組み合わせになって楽しさが蘇ったりしました。

 タップインとは言えデュアラン10枚で5色デッキだからこれはもう長年の蓄積としか。こんなに長く遊ぶとは思わずに「もうやめる!」と手放したカードもあるけど、それが反対にまた弱いカードから集めなおす新鮮な体験になっていい年して遊んでます。

 それで昨今のスタンダードはカードの効果が売り切れで基本セット級は攻略が煮詰まってて仕方が無いからカードの効果欄の活字が小さくなって色々書いてるんだけど、なんかそれが現役さんとは温度差を感じる要因で、でも自分が現役の時は周りから冷ややかな視線を受けていて、完全に内外というか攻守が変わったなという感じ。

 まあね、ファンタジーが好きで細々とカードを集めて雑誌を取って年に一度のプロツアーを楽しみにたまに地方のトーナメントに出るって人からしたら昔の俺はそういう趣味人を弱いと軽蔑した感じがあったけど、泊まり込みで何度もデュエルして方程式書いてコンピュータまで回すというのが病的なのであって、そうではなく実践を積んで結果を出した人からは邪道と嫌われる所謂デジタル雀士みたいな立ち位置なのよね。

 市街地だと子供に見えてもプロ目指して真剣という若い人には本気ちゃうのに勝ってくるめっちゃ嫌なやつだからね。

 群れからはぐれて「みんないま何してんやろなぁ」というのが素直な心情だけど、それぞれの趣味もほとんどはMTGではなくなって、続けてる人はそれはそれで別世界という。40代って趣味と家族の分岐点みたいなところだからね。みんな同じ悩みかもな。


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