今日のカプエス2メモ(相手の前転には最大反撃を)

誰しも理想はあっても現実との折り合いをつけながら、折り合いをつける過程で初心を忘れていたりするものである。

俺の場合は「ストリートファイターIIを極めたい」みたいなものだった。

誰かに勝ちたいとか、全国大会に優勝したいなんてのは、その過程で後から付いてきたものである。まず中学のときは自分の知っている世界の中で自分が最強であって、電車や自転車で自分を高めてくれるのは自分より強い相手との対戦であり、自分より強いものを探す旅もまた人生を豊かにしてくれたものである。

打ち込む間にゲームが盛り上がり、自分を負かしてしまう相手と出会い、それに打ち勝とうと挑む間に小学校の時に憧れたスターソルジャーの全国キャラバンのように全国大会というのが開催されるようになった。小学校の時には47都道府県を回る全国キャラバンに参加したことはなかった。それは全国一位がハイスコアで厳格に定義されていて、それを越せない限り自分に勝ち目はないわけで、現地までそれを見学に行くとかいう趣味はまだ無かった。すごい人がいるんだろうなという感覚だけ。

それがストリートファイターIIの頃で中学生になった俺は「もしかしたら自分は全国一位に成れるのでは」という思いが芽生え始めていた。少なくとも自分の身の回りの人には負けなかった。しかし、東京まで行くことは交通費や学校の休日の関係であきらめた。

さらにストIIターボのスーファミ版の大会まで来てから、地方予選を抜けて家にハガキで招待状が来たので親も納得して学校の友達にも話して東京に行った。結果としては負けたわけだが、大型モニターにピックアップされて大歓声の中で戦い、自分が負けた時に相手が投げハメという俗世間では反則のしかし大会では禁止はされていない技で会場は静まり返った。

静まり返った会場はサイドイベントなどの催し物のおかげもあって決勝ではやや盛り上がりを取り戻したがどの試合も「あれくらいの技なら自分にも出来るのにな」「何が違うんだろう」という疑念をずっと持って見ていた。

その後の自分を救ってくれたのはストIIと同じくカプコンから発売されたX-MENやヴァンパイアという「もっと上手く成れるストII」だった。ゲームに用意された多彩なテクニックを自分で身につけることで強くなった感じがする。それで充分だった。

それで、その上達ループにハマっていた俺は友達からは「そういうやつ」で相手もしてもらえなくなっていたが大阪で相手をしてくれる人を見つけて自分のテクニックを全部伝授する格好で付き合ってもらっていた。そのテクニックの集大成として現れた新たなる強敵が若干中学二年生の梅原大吾だったのであるが、その話はまた別で。

そういう風にゲームの中に用意されていることで練習して身につくことと、勝負でどちらが勝つかということはベン図を書けば重なるところもあるが同じではない。

大局はある程度テクニックが近づくと読み合いであり、将棋のように読みが順番制でなく同時なので論理としては運になるというのは研究のファイナルアンサーではある。

それでも、自分のプレイにもっと出来ることはないかと掘り下げると、カプエス2のギースで相手が前転した時にしゃがみ大パン中烈風拳をコンボとして叩き込んでいるが、そこをしゃがみ強パンチ中邪影拳にすればダメージが上がる。

このコマンドの練習を課題にすれば、まだもうちょっと強く成れるのかな。

もちろん、前転に立ち小キック近距離大パンチ中邪影拳が最大コンボではあるが、ウメハラとてヴァンパイアハンターのドノヴァンのチェンジイモータルフォボスでガードしたらチェーンコンボではなく弱プラズマビームを入れている。

そういうところを詰めている方が試合において勝つのは対戦式の空手でなく、採点式の演舞であるから、ウメハラから見た俺は「演舞は最高点だけど対戦に弱い人」らしいな。その頃からは20年、対戦に対する考え方も取り組み方も変わった。ただ、練習量が減って演舞が最高点では無くなっているから、ひとりで練習するならそれを課題にしてみようかという話。

ただし、最近そう思ってプレイしているとストレスで胃が悪い。胃薬を飲んで、食事を1食うどんにしてみて、今日は練習を減らしてブログを書いておく。

今日のカプエス2メモ(ギース強化を目指して)

カプエス2全国大会前の俺は「無敵技ダイヤグラムプラス1理論」を持論としていた。

どういうことかというと、ダイヤグラムというのは雑誌の記者が巷の勝率とフィーリングとかで付けているものであり、上手いやつは多少のダイヤ不利でも無敵技でまくってしまうことを考えると、無敵技の付いているキャラは目安のダイヤグラムにプラス1くらいの潜在点があるという考え方だ。

それで、ガイルはストIIからずっと使っているキャラでカプエス無印でもメインだったので最初はリュウ・ガイル・ダルシムカプエス無印でレシオによって出来なかったチームや旧レシオの高い轟鬼サガット・ベガなどを試し、キャラ固有のやりこみ前に持ち前の無敵技テクニックで勝てしまうリュウキャミィサガットから2人とガイルという風にキャラを決めていた。決してランダムにやって勝ったものを取ったわけでない。その時にはその時にそれに至ったロジックがあるのだ。

そして、その無敵技理論は波動昇竜ジャンケン理論を提唱するようになってから、だいたい波動拳が付いているやつは昇竜拳も付いているし、技の先に昇竜をぶち当てることでリーチの差を埋めるという細かい戦略は波動打つか打たないかの大博打を降りてからの話でしか無いことに気づいた。

しかし、カプエス2においてCANグルーヴは前転が速いキャラには弾ジャンケンは成立しづらく、足払いと前転と待ちのいびつなジャンケンが存在する。この研究はまだ関係性がハッキリしない。足払いはガードしていると無事ではあるがカプエス2にはガードクラッシュがあるため、踏み込み足払いにも不定の期待値が有り、大足払いを読めば前転してコンボが入るので期待値的には前転のほうが高そう、また前転で反撃確定とはならない中足払いや小足払いでもガードクラッシュ値は少しあるので微小の期待値はある。

そこらへん、机上で考えるだけでなく、無敵技がないけど自分の持ちキャラであるギースと春麗をもっと詰めたらどうなるかということが最近のテーマである。

ギースには無敵技がないので、烈風拳打つ打たないジャンケンとしゃがみアッパーや昇り蹴り対空の戦略は烈風拳を打たない時に飛び込んできた相手には使えるが、烈風拳の弾が出てから飛び込んできた相手には無敵対空がないために、当て身投げか小技か地上ガード、空中ガード、前転などの昇竜拳以下の答えしか持っていない。

ではリュウのほうが味が良いかというと、烈風拳を打たずとも大足払いが長い、大キックが前進する、威力と体力で勝っているという利点があり、リュウに慣れているゆえに大足払いと烈風拳としゃがみ強パンチで戦えてしまうのだが、当身どころを見極めるのがひとつの課題。

また、疾風拳とめくり中キックがあるので餓狼伝説スペシャルのギースと違って飛び込む選択肢もある。また、前転は全キャラ中では真ん中かやや遅い部類だが、相手のスキに前転できた時は邪影拳やデッドリーレイブがあるため期待値がバカ高い。

それゆえ、机上で期待値の高いと踏んだ行動を実戦に組み込んで今まで見たこともないような珍しい動きのCギースが組み上がってゆく。

昇竜拳がなくリーチと威力のあるリュウ」ならサガットのほうが上だが「烈風疾風でいやらしくゲージを溜めながら立ち回りで減らし、前転デッドリーレイブでいつでも殺せるギース」にちゃんとなってきて、コンピュータ戦でそれが実戦出来てきている。

無敵技理論は今でも捨てたわけではないが、豪鬼でキムの大足払いを見切って昇竜した時に足払いの先端に豪昇竜が1ヒットだけしてそこから「さあ起き攻め」となった時にストIIならダウンを奪うと強力な投げハメで試合を半分くらいの確率で勝つ期待値はあるが、カプエス2はそうでもないよなと思ったので、無敵技無いキャラもあきらめずにやってみようと考えをあらためたのであった。

波動昇竜キャラはやり尽くしたとか極めたとは言い切れないかもだが、机上では今以上に煮詰められない壁を感じているので、理論面で伸びしろのあるキャラのほうが研究する分には面白い。プレステで遊んでいるだけで「研究」という単語を使って科学者に失礼ではないかという人もいるかもだが。

そんなわけで、無敵技こそ無いが前転や小技の期待値が異様に高いギースと春麗。なんかひとつのコンセプトを持ってやっているとチーム全キャラそのコンセプトにしたほうが練習課題のまとまりがあって良いのだが、そこに持ち味の違うガイルがいることでバランスが取れて「この3キャラ使いこなせる俺上手い」という自己陶酔効果もあって良し。1日数回の1人用でも先に理論あっての実戦のループに入っていて満足感がある。

ガイルもサマーが冴えて戦い方が少しずつ変化してきている。まだやりこみ不足だったなと思うところが見つかるたびに「アレだけ頑張ったのにダメだった」という全国大会の決勝トーナメントでの傷が癒えていく。強いやつがもしかしたらもっと今強くなっているかもだが、もう伸びしろが見つからないと嘆いていた自分を振り返ると昨日より伸びている。その感覚だけで全国大会の前だって毎日楽しかったじゃないかと。

サンナオトでモンブランを食ってきたのだ!

うまそうな写真を撮ってきたぜ!

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秋冬になると栗の美味しい季節。モンブランは栗を使ったケーキなのだ。

みくちも食べるとほとんど無くなってしまうケーキに600円を出すのはたまの贅沢。

栗のケーキ、モンブランを食べた後に飲むコーヒーはいつもより美味しいのよ。

最近気づいたんだけど、入り口からテーブル席とレジをはさんで反対側にカウンターとテーブル2席があって表からは見えない隠れ家スポットになっているんだぜ。

そこでこっそりと写真を撮ってきた(もちろんマスターにはお断りを入れてだぜ)

ああ、幸せ。今年は節約のためにモンブランでなくダイソーの甘栗で我慢しようと思っていたけど、やっぱりこの季節には食べたくなる。ごちそうさんでした。


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