マジックギャザリングの地域性

僕の住む大和郡山市MTG(マジックギャザリング)というゲームが流行ったことがある。


一般的に遊ぶのは子供の仕事で、良い歳した大人で遊ぶ時は細々と隠れてやるものだ。
しかしマジックギャザリングは対戦型のゲームなので遊ぶには相手や仲間が必要になる。
そのためマジックギャザリング好きはカードを売っている玩具屋に寄り集まり、
多少の年齢差や互いの性格的相性などを乗り越えて一緒に遊ぶことに理解がある。


この玩具屋に寄り集まってカードゲームで遊ぶ姿が少年漫画の恰好の題材となった。
少年ジャンプに連載されていた遊戯王の中にマジックギャザリングが登場する。
マジックアンドウィザーズと題名を多少ひねって、そっくりカードが漫画に描かれた。


この遊戯王のカードゲームは本家マジックギャザリングを駆逐するほどの人気になる。
似たようなモノなので、ごっちゃに考えている人のほうが世の中に多いだろうと思う。
ところが、断固として遊戯王でなくマジックギャザリングで遊んでいた僕の周りで、
マジックギャザリングを大人ではなく子供向けに販売する店が出てきはじめた。


電気屋のジョーシンやゲームショップわんぱくこぞうに玩具屋に郊外型の古本屋など、
いたるところでマジックギャザリングが売り出され、これは全国的には珍しい様子だ。


また、別の要因として大和郡山市には小学校が11校ある。
これが全国的に多いのか少ないのか知らないが、子供がやたら多い町の印象だ。
また、近鉄郡山の駅はJRとの乗り換えも相まって学生が多い。
学生と言うと中学高校を指すんだけれど、小学生は地域住民なのに対して、
中学や高校は他府県や市外から来ているような生徒さんも多いんだろうと見受ける。
この学生も大和郡山市のマジックギャザリング人気に拍車をかけた。


ここで大和郡山で発生した強奪トレード問題というのがあり、これが本文の趣旨になる。


マジックギャザリングには白青黒赤緑という5色のカードが混ざって入っていて、
遊ぶ人は自分の使う色を決めて、他の色のカードを他人と替えっこするようできている。
この「替えっこ」を業界用語でトレード(交易というような意味)と呼んでいる。
対戦型で1人では遊べないのと、このトレード要素で遊ぶ人同士の交流がある。


しかし、大和郡山では幾分と毛色の違ったトレードが行われた。
カードショップの中学高校生が、トレードと称して小学生のカードを取ってしまう。


分別のある大人なら、自分の要らない物や要るけども他のためにあきらめをつけたもの、
そういうものを他人と物々交換する事に対する利得や責任がキッチリわかっている。
それを、子供のうちに買ってもらったに等しいパックから出たカードを取られてしまう、
その責任を誰が判断するのか、大抵の玩具屋では年長者が取り仕切っているモノを、
大和郡山で雨後のタケノコのようにポコポコ生えたカードショップでは野放しだった。


これは全国的にも特に大和郡山市以外ではあまり聞かない話ではある。
今日は親子祭りでお城のまわりに屋台もたくさん出て、子供がたくさん遊んでいる。
その城跡の入り口にもカードショップがあったのになと、ふと思い出して書いている。

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