ゲームクリエイターになる

俺は某大手ゲーム会社の下請けで、すごく面倒なプログラムの仕事をしたことがあるんよ。細々と合わせて半年ほど。辞めたわけではなくて会社の都合で契約が終わり、俺もしがみつくことより経験値の増えない作業だなーと。そこに居座り続ければやがてメインプログラマーとかに成れたのかもしれんけど、その仕事を傍から見て「ゲームを作っている」感覚は全くないのな。上から来る仕様通りに完成させるために下っ端プログラマーのスケジュールを管理して、予算の心配ばかりしている感じ。もちろん、その上司様はプログラム自分でも組めるんだけど、そうすると下っ端が甘えて仕事をしなくなるのでなるべく手は出さない。そういう組織だったゲーム会社にプログラムングの醍醐味は無いと感じたんだ。


その仕事の中で大作ゲームのプログラムを読めた事はひとつの幸運だった。絵や音楽の素材が揃えばプログラム自体は自分の力量でも1年くらい没頭出来れば組めそうだなと。他の仕事しながら定時のあとや休日にってわけには行かないけど、設計事務所に居た頃は仕事サボってネットでニュース読んでた事を考えるとアベノミクスでそういう楽な椅子に座れれば趣味でゲーム作れるなと。そういうラクな仕事なのに趣味のせいで楽をしていないから病気になりやすいのかもしれんが。


そんで本題なんだけど、将棋ベーシックの思考部ボナンザっていうのをせっかく作って自分で遊んで将棋も飽きて来たなと。奥深いゲームだから人によっては飽きないのかもしれんけど、コンピュータロジック相手にムキにもなれない。


そうしてひと晩経つと、ふと「将棋の歩がもし全部金で始まったらどういうゲーム展開になるか」とか考え始めたんですよ。将棋は歩の突き合わせから始まるけど、金を進め合うと、取られそうになったら下がったりできるわけで、でも取られたらそれは金なわけで、どういうゲームになるんだろうと。そういう遊びって付き合ってくれる人を探すのが面倒なんだけど、コンピュータ将棋のプログラムを少し改造したら試せるわけですよ。俺が昔に思い描いたゲームを作るって、そういうことじゃなかろうかと。


会社でやってると作ったモノは納品するので自分でいじってとか出来ないけど、自分で1本でも作っちゃうとそれを雛形にルールをちょっと変えていくらでも遊べる。仕事だとそれを商品レベルにしないといけないのが、趣味だとちょっと作ってみれるから、将棋ベーシックは作った甲斐あるなと。将棋ソフトとしては人気もないしダウンロードもそんなにされてなくて商品にもならないけど、趣味としての広がりはすごくあるんですよ。