ガンダムVSのゲーム理論を丸1日考えて

戦略的に思い浮かぶ成果はほとんどなく。

俺は格闘ゲームでかなり遊んでゲーセンで披露した勝ち方の数々を他の人や同人屋や会社に取られて、それらは単純に真似られた、ネタにされた、もしくは筐体によってはログが残って回収して確認されたとかPHSなどで開発部に送信されたとか、考えられるが。

ひととき俺はそれらに対して実用新案や特許のような新戦略の研究に対する権利のようなものが欲しい、もしくは直接的に勝者として栄誉が欲しいと考えた。

しかし、報酬の公平性を考えると、成果が出たことに対して報酬が与えられなくとも毎日ゲームで遊んでタダ飯を食ってきたわけである。会社員をしながら帰りがけにゲームをしていた時だって、本当に確実な報酬がほしければ生活残業をすればよく、企業の広告塔になってそれが実質的に会社利益となっていたとしても、認められた正規の仕事でない以上は報酬を請求することは出来ない。

これは大学の研究者がクスリを発明して特許料より会社の方が儲かっているという論戦を張られた時に、成果利益を単独の成功者に与えるというのはノーベル賞という昔の制度が出来たときの考え方であり、現代経済で考えるとそれ以前に成果が出るかどうか定かではない研究開発をしている期間に既に充分な報酬が先渡しで与えられていると反論出来るのではないかと考えるようになった。

だから俺は、ゲーム大会に積極的に参加して成果を宣伝する側でなく家で時々PS2で遊びながら、自分で納得がいくまで戦略を考えてやる。もちろんその生活自体を店を出したり物を運んだり、目に見える意味での物理的な仕事をしていないと非難する向きもあるが、そのくらいで屈することはなくなった。底意地というやつである。

ハイザックのパイロットになるには

戦争を考える上で勝利ではなく生存を第一義とした一兵卒からも学ぶところはある。

ということでサラッと予測射撃や消極的な戦闘行動について言及したのですが。

この一兵卒の兵卒とは最下級の兵を指すもので、ザクというモビルスーツに搭乗できるのは将校のみ。そして将校たるもの市民や主君を守るために命をかけるべきであるという騎士道精神のようなものから学び取って戦場に赴くべきであり、何故生きているかを守るべき人に見つけ、自分の命のためにザクに乗って消極的な戦闘をするのはいかがなものかと。

そのへんの気持ちを背負って今日もゲーマーとしての仕事であるゲームをしてみたのですが、ハイザックでもゼータ世界の量産機ではあるものの主戦場を離れると1年戦争の頃のザクや旧ザクなんかもまだまだどこかで働いているのだろうなという想像を膨らませて、自らは少尉くらいの士官であるという思いでハイザックを操るとテンション上がって緊張感が高まります。

いったい、誰と何の戦いをしているのだとふと疑問に思うこともあるけれど、かつてはゲーム大会で優勝してスーパースターのモテモテになる夢をみていたのが、アメリカで大会に1回勝ってみても誰も知らないという現実から、有名になるまで戦い続けるのでなく地方に戻って暮らしている俺でもそのくせ人気は欲しい気持ちもあって。

そんなこと言って、俺が近所の人好きなのかというと、近所に面白いところがないと思いこんで部屋でファミコンしてた子供時代があるわけで、それがハイザックに乗って帰ってきたら誰の目にも首都圏から地方を占領しに来たようにしか見えず、ネモに乗ろうがザクに乗ろうが市民からは敵か味方かも分からない。自分でも俺って何か分からない。

だからまあ、意見はまとめていち市民として投票に行く。その時に周りの人の服装を観察するくらいから、ヒーローになって帰ってきたつもりの俺が目の敵にされるこの自分の住む地域とはいかなるもので、それに自分が馴染むか、自分が住み良いと思った地域のように変容させるべく働きかけるかというところで自分の行動が決まる。

まあ、そこらへんの話をする上でハイザックに乗りながら「一兵卒」という意識ではいけませんよということを肝に銘じて、ガンダムのゲームとは言えやるときゃ真剣に。

ガンダムVSの新しい遊び方(隠れよ、索敵せよ)

アニメみたいに撃って撃たれて交わしてビームサーベル、みたいのが華のガンダムゲーム。それをゲーム理論で煮詰めて射撃戦でレーダーで機影を捉えて蜂の巣にするゲームに変えていく過程がだんだんと楽しくなってまいりました。

昨晩、晩飯が遅かったので腹を減らして何を考えていたかと言うと、サバイバルゲームに於いて敵を見つけて撃つのが楽しいってのは分かるんですけど、実際に戦争になったら命をかけて前に出るより隠れて生き延びることを考える人もいるわけで。

兵隊がそれでどうする、それは一般人のすることだろうと思わなくもないが、そういう感性で敵に見つからないように隠れて逃げて死角から撃つガンダムってどうだろう。

まず、試合序盤に於いて敵は視界にもレーダーにもいないで索敵しますよね。まあ、作戦司令でその戦域に2体いることは分かっているんですけどレーダーにもロックオンにもかからない状態でも射撃は出来るわけで、弾数の少ないザクマシンガンならともかく、ビームライフルなら「まず撃ってみる」ということが出来るんですよ。

それでも、戦闘地域が狭く相手モビルスーツが近づくとレーダーにはかかってしまうことがほとんどですけど、その場合でも遠距離戦で1発先手を取れたら作戦成功なわけで。

まあ、戦場次第ではホンコン・シティのようにビルで射線が通らないとか、出来ないこともあるんですけど、近寄らないで敵の位置を読んで撃ってみるガンダム。昔の軍艦ゲームの要素もあって、先手を取れたら一歩リードじゃないですかね。

昨日までの攻略とそれらを併せてハイザックビームライフルを装備してクリアできました。連邦VSジオンでも一番面白いと思ったのゲームに飽きる直前、マゼラトップ砲のザクでガンダムを落とした時だったな。あの頃は「もうそれ以上のハンデはない」と思ってやめたものですが。

コンピュータは動き回って敵を探すようにプログラムされていて、逃げて隠れて遠方でロックオン無しで撃ってみると当たるか外れるか見つかるかなので、ほぼ作戦時点で一歩リードになるのだけど、実戦だとハズレだとビームライフルの方角から相手に索敵される、つまり発射地点を探られるわけで、先に撃てば撃ち得というわけでも無いとは思うんですよね。それでも、突っ込むよりは随分といいわけで、もうちょっとこの前に出ないガンダムVSを楽しんでみたいと思ってます。

ガンダムのエースパイロットとはかけ離れたジオン・ティターンズの一兵卒の生き残り方にも単なる敵前逃亡の不甲斐なさを思うものでなく学ぶべき点はあると思います。

まあ、ガンダムVSの新しい遊び方ってタイトル付けたけど古い戦争ゲームの遊び方な。


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