Wikipedia「矛盾」より
『韓非子』の一篇「難」に基づく故事成語。「どんな盾も突き抜く矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売っていた楚の男が、客に「その矛でその盾を突いたらどうなる」と問われ答えられなかったという話から。もし矛が盾を突き通すならば、「どんな矛も防ぐ盾」は誤り。もし突き通せなければ「どんな盾も突きとおす矛」は誤り。よってどちらを肯定しても辻褄が合わない事になってしまい、男の嘘が発覚した。
「これって日本の法律で言うと営業妨害ですよね?」
「両方買って自分で試してから詐欺罪で訴えるのが筋でしょう」
「露店なんて嘘八百で売りつけるのが常識ですよね。不起訴でしょう」
「推論の前に仮定を疑うのが普通なんじゃない?」
「うんうん、売り文句なんて聞き流すよね」
「じゃ、やっぱり営業妨害ですね」
「そうですね」
- 作者: 韓非
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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二枚舌。
矛盾の前に、二枚舌なんです。