コンティニューなしでで6面まで進む。
コンティニューありでは全クリア、コンティニュー無しの最高記録は9面。
9面まで進んだことがあるのに今日は6面で負けているのはいかがなものか。
どうやら、命中率、回避率、撃墜数、所要時間などのパラメータがあって、速く正確にたくさん倒すほど次の面のゲームが難しくなっていくようだ。ゲーセンゲームによくあるランクシステムだ。古くからあるらしいが、俺の体験からはシューティングゲームのソニックウイングスあたりのランク調整を思い出す。
グラディウスでパワーアップするほど敵が強くなるのは子供の頃にゲーセンに遊びに来ていたよその兄ちゃんに教わったことがあるが、当時はそれでもパワーアップしたほうが強いに決まっていると思っていたし、フルパワーでもクリアできて点数稼ぎにも夢中になった。
しかし、ソニックウイングスとなるとそもそもクリアができず、しかしスーファミ版ではコンティニューがあるので、それでクリアしてしまったので手応えを失い、またゲーセンで戦国エースやガンバードにストライカーズ1945などを遊び、3面くらいで負けていた。
ある日、それならソニックウイングスでワンコインクリアを目指すだけでも近い体験になることに気づき、無駄にお小遣いを使ってしまったと悔い、遅まきにスーファミのソニックウイングスを買い、ゲーセンで100円で遊んだと思って家でもコンティニューなしでゲームをするようにしてみた。
ガンダムも同じことである。3回コンティニューすればクリアできるのだが、クリアしてからまた挑むとワンコインでクリアできるかというと、何故かコンティニューで越したはずのステージでまた負ける。これはR-TYPEなどのパターンゲームの発想で、死んでパターンを覚えてトライアンドエラーを繰り返すとやがてワンコインで越せるようになるゲームと違い、戦績で相手のコンピュータのロジックが組み変わるので、何度やっても途中でやられて進歩がないように見えるけど、確実にスコアと習熟度は上がっていっている。
コンティニューしまくって1回クリアしたら得心して新しいゲームを買うというサイクルにハマると1本のゲームの面白さを見落としてしまうこともある。
ただし、絵や音楽はずっと同じなので、新しいゲームを買って映像や音楽の違いを楽しむというのなら、それはそれでソニックウイングスとガンバードではぜんぜん違うこととなる。消費が美徳ならそれで良いのだがな。俺だってたくさん消費して色々と飽きてから今の考え方に行き着いたわけだから。世の中には底の浅いゲームも同じ値段で玉石混淆な状態で、値段の付き方もゲラフィック、音楽。ゲームジャンル、生産ロット、プレイ時間など様々の要素が価格というひとつの指標でしか読み解かれないなら、まったく名作が埋もれても不思議でない。
お金を払ったら面白くなるという意味では、払った分以上に返ってくることがあるパチンコ・パチスロのほうが直接的で面白いという意見もあるが、通り過ぎたゲームのひとつひとつに頭を使うとさらなる深みが用意されているのを気づけずに取りこぼしていると、お金は貯まらない。ゲーセンで100円入れるから味わえる緊張案を、家で何度でも遊べるゲームに持ち込みたいならコンティニューを自戒するという楽しみ方もあるんですよっと。
反対にパチンコでも楽しいなら、ゲーセンで300円コンティニューすれば越せるゲームを買って練習するというのも奇特は趣味じゃないのかっていう反論もまた成立するのだが。