バイク買えるヤンキーって実は富裕層という話

先の記事で「ゲーセンにたむろする貧民層のヤンキー」みたいな表現をすると、どっちかというと旧家ではないかもだけどヤンキーもお金は持っていて、ケンカを売るのにお金を使う今風に言って「マウント消費」みたいな使い方をするから公家や武家の傾奇者文化と同じなんじゃないって話なんです。

それで、さいきんそういう層からバイクよりもアーティストに憧れてバンド機材が売れて、そのうち諦めてハードオフに流れているものがあることまでは突き止めたんですが。

話に特に落とし所はそれ以上ないですよね。いや俺も実は同じギターを持つアーティストが増えて、はじめは鏡に喜ぶナルシストのニューロンが働いて楽しかったんですが、やがて飽きが来て7弦ギターとか色の変わったやつとか持ちたくなってきてんの。

だけど「それ、自分では差別化と思ってても、スペインとかで大戦前に流行った文化らしいよ」みたいな。ギターブームが日本でまた起こって逆輸入ではないもののユーロ圏にねじれ輸入されたのが今の星野楽器の7弦ギターのルーツで、バイクのヤマハ発動機もピアノのヤマハ楽器から派生して出来たとか四季報に書いてあるんですけど!

まあ、楽器業界とか音楽業界が生き残って戦後にカーラジオに音楽を届けてきたのが今のJ-POPのルーツになっていて、それは実は電子楽器ブームの末にiPodが登場してDJがリバイバルを担ったこともあるので、ねじれにねじれても俺の音楽趣味は大衆音楽の流行り物の範疇から大きく逸脱しているはずもなく、サプライヤになろうとしても先駆者の術中からは逃れきれていない感じはするよな。

オリジナル・ラブ田島貴男さんが「接吻」とかのラブロマンスと「夜をぶっとばせ」のようなカーステ音楽を持っているように、L'Arc~en~Cielも売れ始めてから世界観のわからない人にも聴いていただけるように「Driver's High」をリリースした、みたいなのも参考になる。

Alexandrosも「風になって」でスバル自動車のコマーシャルを取ってから行方不明よね。いや俺が行方を知らんだけで、どこかにはいらっしゃるんでしょうけど。

「売れたらカーステ」

運命。


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