まあ、俺もそうかもしれないけど「農業をする必要がある」ということを文壇で小難しく言っているだけで自分で田を作ったり畑を耕すわけではないってのが主論。
戦争も同じで外交的戦略を語ったり書面を交わすけど鉄砲持って戦地に行かない。
それを回りくどくして、政治とか演劇とか科学研究の名目で好きなことをして、特にその科学研究の実際は小道具が多く鍛冶屋が作った小道具を楽しんでいるだけでモノを作っているわけでもない。
そしてひどいことに、勉強して入学した学生はそういうズルを目の当たりにして、同じ穴の狢として生きていく道を選ばない限り、何か具体的に物事を教えてもらえるわけでもなく、小難しく丸め込まれてしまうのである。
かくいう俺も卒業生ではあるが、理屈だけ少し学んで「卒業です」と放り出されたもので、本当な分からない事がいっぱいあるまま、カネがいるので仕事に就いた。
それはもう業界的に「モグリ」としか言いようのない人間だったのです。それでも10年20年と業界にいると、反対に芝居をやり切っちゃって、外から「此奴が知っている」と思われたりもしたもので、いっそやり切っているわけです。
でも何をやり切っているかというとコンピュータのオペレータであって、農業とか工業とか建設業とか運輸業とか自衛隊ではなく、言い方を変えるとニート。
40代までは所得が多く確定申告していたけど、2~3年前に税務署から監査があって「お金はあるけど所得は無いから税金払えません」というと「どうして所得が無いのにお金があるんですか?」と女性の職員が不思議がったけど、悪いけど本当なんです。
所得税がかからない程度の収入と、繰越の貯金を取り崩さずに生活しています。
だからまあ、農家と直接絡むことは無いけど毎日スーパーの弁当でレジ打ちのおばちゃんの中に俺がずっと家にいることを知ってか知らずか男のくせにオフィス街とか工場に勤めるではなく、この寂れた商店街のそばのスーパーに弁当を買いに来る俺をどうしてカネを持っているのかと不思議がり「やってられん」と怒る人もいるのだが。
まあその建付けは俺からも説明すると長すぎて困難なくらいの理屈なわけです。