三つ子の魂

小学校の頃にいじめにあった。
どの科目も100点を取るような子供であったから、
長らく、いじめの原因はヤキモチによるものだったか、
理容でキノコのような坊ちゃん刈りにされたからか、
そういうことであったろうと考えていた。
理髪店で坊ちゃん刈りをやめてほしいと嘆願し、
仕上がりの鏡を見た時に、また坊ちゃん刈りであった。
その日は外に遊びにいかず、一日中部屋の隅で泣いた。
学校でも、授業の成績は良いが、休み時間は退屈で、
スポーツのような事はせず、コックリさんをした。
行き場の無いエネルギはテレビゲームと勉強に向けた。
100点の解答を書いて点検してもテストの時間は余り、
余った時間に他の生徒が追いかけてくる事に恐怖を抱く。
テストを200点にするとか、出した速さで優劣を付ける、
そんな仕組みに変えてほしいというようなことを願った。
中学に進学するとき、私学を選んだので、唯一仲のあった、
転校生とは別の学校となり、それ以降はそういう悩みを、
持たないようになった。
それが、どうしてか、このところは、成績や、髪型以外で、
もっと簡単な、いじめの原因を気づくようになった。
小学校の校区の中にマンションや団地があり、
その子供たちは、小学校や幼稚園より先から、仲が良い。
なんだ、簡単なことだな。
小学生だった頃には気づかない、理不尽ないじめ。
これは、周りの大人が気づき、取り除くことが、できる。
この文を、
かわいそうな、子供時代の僕と、
これから子供を育てるかもしれない、大人の僕に捧ぐ。

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