HTML印刷の罠


HTML印刷のプリンターシステムを担当したのは既に12年くらい前ですが、後日良く考えるとHTMLは文字と体裁は文法に入っていても寸法に関する記述が無いんですよね。それを紙に出した時に画面に収まっているように紙の寸法に合わせてきちっと出て欲しいというのは、紙の寸法に対する文字の折り返しや帳票の罫線を全部プログラムで自動判別しないといけなくなるわけです。完全に仕様を切ったほうがマズいだろうと思った時期もあります。


だから、HTMLに寸法を記述するためにCSSが一般的になりました。HTMLでコンテンツを用意してCSSで寸法を決めるとバシッと画面に出る。そうするとCSSも加わったらHTMLを印刷でバシッと出せるかも知れませんね。俺の使ってる世代のパソコンではまだホームページをキレイには印刷出来ませんが、任されたほうは災難だろうなと言う思いと、Apple製品の良い所ってユーザーの「何で?」をドブさらいのような面倒なプログラムで解決してる所なんですよ。


たとえば「ブログを書いていて文章を書いている途中に検索したくなってページ移動したら書いている途中の文章が全部消えちゃった」というケースはWindowsIEならよくあることだったけど、Safariならページを移動してもフォームの入力途中のデータがバックアップされていて復活したりするんですよ。消えるのが当たり前だと思っている簡単なプログラマーからすると戻してくれるMacのほうが「何で?」となるレベルの丁寧さです。


そのためMacというのは使う人の不測の事態のためにメモリを常に大量に使っているから、どうしても高価になる。それが今では近い値段になっているわけだから、俺はMacのほうを選ぶわけです。


大変な点としては、Macを使う人は要望が贅沢だからAppStoreに製品を並べて商業的に成功出来るかと言うと、その細やかな仕様からするとやってられない値段になるので、Apple自身も何兆という売上げに対して億単位の利益しか出ていない。これは半独占状態だから初めて成り立つレベルなんでしょう。


その点でWindowsAndroidのほうが競争があるので、よりどりみどりの感を好む人はそっちなんでしょうね。


俺自身今後の仕事を考えると使い手としてはMacと他者製の二股で便利に行こうと思っていますが、プログラマーとしてどういう方向性を目指すかと言うとApple製品は果てしなく高い壁だなと感じてしまいます。確実にキャパ超えてるから。


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