何というか、人に知られたくないと思う秘密ほど他人からは暴きたくなるようで。
本棚には小学校の頃に子供部屋で読んでいた図鑑から、中学高校の教科書に専門学校時代から技術者をしていた時代のコンピュータ関連書籍にゲームの攻略本などを読んで適当に積んでたまに整理してを繰り返し、ホームセンターのカラーボックスと高校の時に親に買ってもらった上等の本棚にスチール棚と分解して普通の机にした学習机の下の棚になんだかんだで自分なりに使いやすいように本が並んでいるのですが、良い本棚の上の小さい段にはプレステと3DSのソフトと子供本と英語の辞書と読み終えた新書、下の大きな段には保存したい雑誌と図鑑や画集。そして真ん中の段に中学の学参とゲームの攻略本と占いの本など誰も興味を示さない風にして、１冊だけ新紀元社のファンタジーものの中から「魔法の薬」というちょっと使えるんじゃないかと思った本を隠してあるのです。
これな。いや隠すほどのものでも無いだろって思ったから明かすのかもですが、中二病から高校の難しい勉強への橋渡しとしてゲームで没頭した中世ファンタジーやオリエンタルな仏教ものなどの秘薬の記述をたどって、そこに化学の本とか植物図鑑とかを合わせ読んで自分なりの薬理体系みたいなものが形成されているんです。
だから多分、この本が秘密で読まれたら誰かに秘密を盗まれるみたいなことは多分なくて、俺は俺なりの勉強をした軸にこの１冊の不思議な本があるという話だとは思います。
この本を読み込んでゆく以前に専門学校という特殊な学歴にコンプレックスと言うかレッテルいじめみたいのに対抗できず、六法全書や医書を買って、法学部や医学部という大学でも最難関の勉強に挑んだことがあるのですが、それでなるほどこれは優等生しか読み進められないわけだと半ばあきらめ、もっと易しいところからと聖書の律法や古典薬学から入って、気付いたら反対にかなりいい大学出てる女性のお誘いを年食って子作りの見込みなしと判断してお断りしたら「そうじゃなくて貴方の医学知識が尖っててもう病的なの」「いや俺本当に精神病でお医者さんかかってますけど」「そういう意味じゃなくて。そういう意味かもだけど」「いやほんま読書で身につけたと言うか独学でぜんぜん体系的でもなくて・・・」「どんな本読んだの？」という問いの答えが「多分これ！魔法の薬！」
というわけで、最近また高校化学をやり直そうかと学参を読み込みつつも、雑誌「MOE」とかも興味がある時に何となく買って放っていたのを見つけて読むと「雨の日にきれいな花」というのでスミレ、アジサイ、スイレンとポエムのようなものがあって、そこからスミレを植物辞典で引いて「花に微量の毒があるんやなぁ」という風に読書で知識がちょっとずつ増えるの。
そういう勉強しながら、今度は株のデイトレードとか投資のニュースで化学関連企業に絞って企業研究したりとか。それと同じようなことを50年以上前、俺が生まれるより前から積み立てて今は大富豪になっている人とか多分いるんやろうなとチャートを10年分見てもっと昔はもっと安かったのかと思うと、何となく俺はコンピュータの勉強ばかりしてファミコン発売の前に生まれたかったとか思ったことあるけど、反対にそこまで大した研究しなくても読書を基本にすれば超高速でレールの上をガンガン行けてるのかもなとも思うのでした。
そして、本にブックカバーを着せてタロットの本と手品の本の間に挟んで仕舞っておくの。まあ図鑑とか、化学の本のほうに載っていることのほうが間違いはないと思うんだけど、物語性のない理論や博物学を頭から読み進めても人間なかなか記憶できないもので、それを覚えて組み立てるために雑学知識で印象づけたものが記憶に定着しているという話であって、この本がなにかすごい秘本であるみたいな解釈は先にも書いたけど多分間違いだけど、ちょっと他の人には読ませたくないみたいな気持ちは働いてたよね。そこを明かすと気がちょっと楽になる。
まあ、応用化学として見つかった新物質の実用化を目指すのとは反対に、昔から実用品であったものを科学的に裏付けてゆくという過程が面白いって話よね。だからそれを秘術として隠してきた宗教とは同業他社みたいな関係性になってゆくのだろうね。もちろんお医者さんや薬剤師さんとも。若い先生が昔から薬局で普通に売られている売薬の成分とか分からない、みたいな問題が顕在化しているだけなんだろうね。医薬部外品とかさ。
前回の通院検査は体重下がって血圧も上がって精神以外は健康に。何を食べてるかとかお酒の量とかは問診で聞かれるけど、テレビで見たストレッチや体操とか薬局で勝手に買って飲む薬とかも効いてると思うのよね。精神も脳の分泌物のバランス崩壊が原因だとすると、別の病気でかかった内科の先生と「内分泌物を作る膵臓のほうに問題があるのじゃないか」って話してたんだけど、これがなかなか突き止められないのよ。
