GGXXAC+を特級呪物に指定したい

 呪術廻戦のブームってもう終わったか知らんが、アニメ数話しか見ていないものの言いたいことがある。最近西洋魔法よりも日本の呪術に興味が移って、それも梅原猛みたいのではなく女性ファッション誌のおまけが昔は星占いとかだったのが「呪い」をテーマにしてライバルを呪いで蹴落とす特集みたいの、ネタなら良いけど本当に呪われたらどうすんねん!みたいな。

 例えばファミコンソフトをクリアしたら新しいの買ってあげる約束をしている家の子供にマインドシーカーをオススメする、みたいのは呪いだと思う。これは呪われると、苦しむ上に新しい物もなかなか買ってもらえないので、ある意味でママのお財布には優しいが子供についてはたまったものではなく、そして呪いの焦点が「クリアしたら新しいの買ってあげる」にあるのかはたまたクリアがすこぶる難しいゲームの方にあるのか、それとも新しいものを求める物欲みたいなものにあるのか、とかく三者の関係が結びついた時にすごい呪力が発動する。

 そういう意味で、俺にとってスーパーストリートファイターIIXは長年呪いのアイテム特級呪物でそれはゲーセン版とたまっているX勢との関係もまた呪いの成立には外せない結界のようであったが、闘劇と出版物とCAPCOM VS SNK2の関係なんかにも長らく苦しんだ。その意味ではPS2のバーチャ4とかXBOX360は祝福された良いアイテムだったのだが、どこかで自ら呪いを求める呪われ症候群とでもいうか呪われ中毒というか、マゾ的な根本的な呪いは俺んちの家族関係にあると考えてきたんだけど、実は家族関係しか幼少期の体験に無いわけだからそこに原因究明をしようと掘り下げて考えて果てにまだ良くならないの、最初に書いたように親と子供と呪物の三者関係以外に呪物を進める悪い人がいて、そこに狙いとか罪悪感とかあるかは定かでは無いけど、簡単に言ってハメられていると仮定して親は責めないことにした。

 幾つかの呪詛と呪物には心当たりがあって、落書きをした嫌な本を借りパクの反対に貸し逃げされて、その押し付けられた本はまだ俺の子供部屋にあったのを見つけてきて落書きを消しゴムで消してみたら、幾らか心が楽になった感じがして。そういう心の中の嫌なことを嫌なこと同士ルールで縛りあって解けない問題を自分の中のルールをひとつづつ考えて破って、行動に移して直して行く作業を始めたんだ。

 そしてその中にはPS2ギルティギア最終版GGXXAC+をチップでプレイする、みたいのもワケを書くと難解だから辞めるけど、今改めて遊ぶと苦しみは少なく面白く遊べて、9面まで進めて2回コンティニュー、ボスイノで3回コンティニューして負けて諦めて辞めた時に、ああこれから暫くは時々GGXXAC+でも遊ぼうかなと光が差してきたんだ。

 最初に行ったように呪いは呪物にあるか約束にあるかというと、関係性の中にある結界のようなもので、高校の時に買った学参の「チャート式基礎からの微分積分」も文系選択をしていたら出会いもしなかったわけで、親や教師との相談での理系選択と受験科目と試験問題と学習参考書などの関係に於いて、良い予備校とかに巡り会えて苦しまずに通れるやつもいるのかもしれないと思うと、何冊か持っているハズレに認定したギター教本の呪われたヘビメタ楽譜とかと一緒で「本を悪いと決めつけて買い換えても勉強は進まない」みたいな言葉を信じたが故にこの学参ダメなんじゃと疑えずに挑んだことが呪いの成立条件だった気がする。

 まあ、そこまで分かると俺はマインドシーカーは上手に避けて生きてきた。呪物だと知っていたからだ。しかし知らずにポコポコ買ったものの中にも自分でも気づいていない呪物はあり、それらを見分けて適切に処理することは必要である。捨てられたものを拾って捨て主に高値を付けて見せる、みたいなブックオフの呪術もプレミア価値があるわけではなく特定の捨て主を狙った結界のようなものであると俺は解釈している。

 そんなことが果たして女性週刊誌のカジュアルな呪いとどれほど縁で繋がっているかは及び知らないが、男を落とすメンタルマジックみたいな本を想像すると、全てに於いて効くわけではなくとも、引っかかる男もいるかもしれないし、事が呪術となると波及効果は結構にあるんじゃないかなとは思う。どちらかというと呪いの払い方に興味が移って楽になった。


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