今日のGGXXAC+(チップが楽しくなってきた)

 「格闘ゲームになぜハマったか」みたいのはゲームとしての駆け引き以前にレバーとボタンでキャラを動かした気分になれる気持ち良さ爽快感だろう。ワンボタンで格闘家が派手な技を繰り出し、さらにそれが相手のキャラに当たると派手によろけてゲージがニュッと減る。

 その快感に病みつきになると同時に、ゲーム世界に没入して最強になる夢を見る。最強とは何かというのは簡単な概念で全てに勝つということだ。そして勝ったら相手が台にまた100円玉を入れ、勝ち続けると100円づつ儲かる。数百円しか持っていない中学生に取って大人に勝つと100円玉がジャラジャラ出てくる。これほど面白いことはない。

 だが、それだけではない。もっと面白い要素があるのだ。チップザナフでキックを連打する。シュパシュパシュパシュパシュパッと5連打くらい効いて、さらにスラッシュハイスラ烈火拳ってそれ紅丸とフェイロンと面白い格闘ゲームキャラのいいとこ取りしまくりの家庭用クソゲーやん!と思ったらそれがGGXでゲーセンに置かれて、みんなで遊べるという。

 実情としては誰もやらないゲーム台がゲーセンで放置されているだけやったけど、それでも家ゲーではひとりだったのがゲーセンでは少なくとも見ている人や音を聴いている人がいて。その人がいないとダメかというと、元々ひとりで遊べていたのでまたひとりで遊んでいると勝つためには相手のゲージを減らしたり危険な技をガードしたりすると良いんやけど、ガードは退屈で動き回って避けるシューティングゲームみたいな面白さもあって、シュパシュパコンボに三段ジャンプに空中ダッシュで動き回って俺のチップは忍者だぜ!ジャンプHSからSHS烈火拳とかがゲージ効率よさそうだけどキック連打も気持ちよくて、ガトリングコンボ途中切りからジャンプキャンセルで空中ダッシュドリルキックとかでもっと華麗に動き回れないか、とかやっていると夢中になっていつしか相手の攻撃も体力ゲージも忘れて「俺はこういう風に動きたい」「もっとこうこうこう!」となって8面のザッパに対空でボコッ!と減らされて負けた。

 修行が足りなかったとか、多分そういう問題とはちょっと違う。確かにスノボの大会でジャンプしてクルクル回ってコケたら金メダルではないかもだけど、ボタン操作だけで飛んで回って気持ちよくなれて、その結果が勝ちだったらまあそれも良いけど、待って対空HSとかで勝っても満たされないものは負けても良いからこういう風に動きたいって行為の中にあった。

 ただまあ、冷静に3ラウンドあるわけだから、2ラウンドはつまらなくても勝って、1ラウンドはわざと負けるのではなく夢を狙うという風に計算してバランスよく戦えたら、客観的にも試合に勝って、自分との勝負にも勝って、もっと上手くなれそうだとは思う。カプエス2がチーム戦だからラウンド制と違ってキャラを捨てることになる、みたいのが染み付いてラウンド制の利点を忘れてた。

 ただまあ、ゲーセンじゃなくてPS2なので負けても100円いるわけではないから好きに遊べば良いんだけど、人の評価軸は動きがどうこうじゃなくて勝ったか負けたかって人がほとんどだから、そこんとこ締めるところは締めれるようにして人前で披露したいとも思うけど、それもっと簡単に言うと子供の頃親に褒められなくてゲーセンで誰かから上手いと言われたみたいな話が根っこにあって、思春期を超えるとそこ親や周りの大人から異性の評価に変わるのが普通なんだけど、そこにゲームの勝敗を持ち込む人とそうでない人がいて、それもそんなに気にならなくなると自己満足に落ち着くという。

 また明日も遊ぼう、とゲームは1クレジットに絞るのは続けてやると麻痺して楽しみが減るからだろうな。漫画好きでも漫画喫茶に行って店の本全部読むかというといつしか飽きるわけで。週刊誌で毎週ちびちび行く方が生活のメリハリとして心地よい、みたいな。

 特に俺の古い仲間はゲーム仲間より同人誌書きで漫画のネタがなくゲーセンで台が放置されてるの俺がやってるの見たらタダだから見に来てたって人が何人もいて、それは俺の動きというよりゲームのキャラのドット絵アニメを書いた人の手柄がプレイヤに憑依しただけだろうと思う人もいるかもだけど、将棋の盤と駒に値打ちがあって棋譜には値打ちはないのかというと求められた時代もまた現代に続いていて、コンピュータ相手に勝つための最小限の動きやスコアを狙うのが基本のゲーセンで、金を「動きがカッコイイ」という評価軸につぎ込むというのが対戦型競技というよりフィギュアスケートのような評点の難しい、今では日本でも何が何点か分かってるけど、それが良く分からない時にギャラリーを集めたという手柄はローカルだけどあって良いと思う。まあ世界的とか全国的とかの評価軸でいうと、日本のゲーム会社で東京では当たり前でユーロ圏までファンがいるけど奈良にもそういう人がいた、程度の話だ。


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