漫画家はどうしてあんなに頑張れるのだろう

 昨日のエントリーで「知恵遅れの子供が絵を描いている」と表現してしまった。詫びるわけではなく、これは俺がパソコンに夢中で周りの大人から言われたことの真似であるだろう。どうしてそんな言葉で傷つけようとしたかと言うと、俺は子供の頃に漫画家に憧れていたにもかかわらず、違う道に進んで漫画家として成立している人に嫉妬つまり軽いやきもちを焼いているのは否定しない。

 しかし、それだけではない。平気で俺にそういった人間にそういう姿を活字にしてしまうことで、何かを見せようとしているのだろう。漫画家もまた絵で人を傷つけることだってあるだろう。

 ネタパク、という問題はネタをパクられた事に腹が立つのではなく、恐らく主義主張を持ったまま作品として世に出ることが無かったものが、同じ主義主張でしかし主張だけでは著作として成立せず、漫画やアニメなら「見れる」と言うことで世に作品として出たその暁に己の主張と被ったことが誰にも評価されないという苛立ちであろう。

 筋トレすれば強くなるのは誰でもある程度は知っていてても、やってみるとバテるし汗かくししんどくてあきらめた人が、ビールを飲みながら野球を応援している。マンガの読者もあるいはそういう界隈に守られているだろう。絵は何枚か書いたことがあるが、それを話になるほど描き続けたことはない。やってみるとしんどいのだ。

 ネタパクをもうひとつ書いておくと、ちょうどネタパクが話題になっているときにSNSで誰かが「おはようございます。」と発言して、その頃はまだ同接人口が少なくかぶるのは嫌だなぁと思いながら「おはようございます。」と言うと「俺の言ったことを真似するやつがいる!」と騒ぎ出した。確か「来兎」さんという沖縄のゲーム音楽作家さんだったと記憶している。沖縄ジョークだろうとは思うが、著作権と言う問題に音楽家ながらに取った取られたや法的にどうという問題にどれくらい見識があるかは分からない。

 そもそも、漫画家になりたいというのが百万部で一攫千金を思っていたものが絵を15ページ書いて原稿料が幾ら印税が幾らと具体的になってくると、俺はそれをマンガではなくゲームで体験したのだが、もちろん楽しみややりがいや当たった時の気持ち良さはあれ、暮らすに十分なカネがあったら「困ったら働こう」みたいな日雇い労働者の感覚ではなく、先々から準備の居る仕事なので常に「お金無くなったら困るからやっておこう」みたいな感覚でこのブログも書いている。ゲームでそれが出来るかと言うと文字を打つ方が楽だからこの形に落ち着いて、一攫千金はもう無いだろうとも思っている。


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