100万円の使い道

手元に100万円の現金があって使い道を考えた。


お金持ちになるにはお金をどんどん自己投資に費やして、もっと働くのが良いらしい。俺はそれをやりすぎて精神を患ってリタイアした経験がある。とりあえずもっと働く道は今のところ考えていない。どう使うかだ。


ゲームを作るというのは一度試みて失敗している。今どきのゲームは億単位の制作費で作られているが同人屋の友人に言わせると準A級の絵や音楽はコミケで現金見せてスカウトすると買えるらしい。プログラムは自分で組む。しかしまあ、これも結局は働く事になるし、ひいてはお金を増やしたい、商業的成功を見込んでの話であって、100万ドブに捨てて完全に自分好みに作ろうと言う気概は無い。


オモチャの大人買いはどうか。これは既にやって自宅が大変な事になっている。どちらかというと捨てたり売ったりして片付けたい。貸し倉庫を借りて放り込む案もあるが、結局見にも行かないような倉庫にモノをためても仕方ない。


キャバクラで豪遊する。これも経験済み。後悔はしていないがもう一度やろうとも思わない。


なんだかんだ働く意志を持って仕事本意だと、たとえばプログラムのもっと難しい本を買って読むということは、勉強をお金で後押し出来るのよな。バシッとはまる内容の本に出会えれば勉強時間は少なくても効果が出る。しかし繰り返すが問題は何らかの効果を求めているのではなく効果で出来たお金の使い道だ。


レコードを大人買いする。これもやった。既にiTunesに買ったけど聴いてないような曲もある。しかもケーブルテレビの音楽チャンネルで歌手の映像付きでいつでも音楽は聴ける。何でも良いならだが。


結局辿り着いた答えはカネを稼ぐのもモノを買うのもサービスを受けるのも自分の趣味を軸にすると既に充分で、月3万円の生活をすれば3年遊べると言うことだから、そうしようという結論に至った。その間に時代もまた変わるだろう。会社員として定年を迎えた人のほとんどは貯金を子供に残して亡くなるそうだ。俺は独身だから浮いたカネがあるだけの話。結婚や子育てを見越して貯金しておいてもっと働くのが普通だ。だが俺はもう精神を病んでいる。入院して退院してクスリを飲みながら働いて貯めたカネだ。せめて好きに使おう。よし、働かない。


このブログの継続的な読者がもしいるなら「またかよ」という話ではある。


3年あると考えると、お金を使わないで出来る何かで人生に新しい道が開けないかなと夢に見ている。まだ目標のようなものは無い。島国さんとこで「人間の脳は目標を達成出来る見込みがあるところまで来ると先に達成感で働きが鈍る」というのを読んだが、これはプログラムでも音楽でもゲームでも経験済みで、何かを達成する最後のほうというのは出来ると分かり切っている事を自分が目標だと最初に決めたところまで消化試合で進めるケースが何度もあった。


あと100万と言うカネを考え出したのはE-girls泉ピン子の正月番組で若い子が「泉ピン子さんが夢を叶えたと実感したのはいつですか」と問うたのに「そりゃ100万円握りしめたときよ」というのがあって、俺も初任給から半年くらいの家電くらいなら何でも買える感とローンを完済した翌月の給料あたりが本当のカネだなという記憶を思い出して、1000万を目指さずに今の100万を丁寧に使おうと考え始めて展望が見えて来た。以前に財布に10万入れてブックオフで古本を1册買ってバカにされた事を思い出す。俺はカネを上手に使えない男だったんです。


働いてると「カネはまた入ってくる」という感覚から本当に用事もないのに使ってしまう事が多いし、世の中はそれで半分回っている。でもそういうのも大事なカネと変わらない同じカネなんだよ。


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