今日のストIIの話はちょっとは建設的かなと自分で思った

IT業界の未経験求人の多さは何というか戦争か何かの後で病院にベッドが足りず怪我した人がのたうち回って看護婦さんも人手不足。とにかく手当でいいから出来る人を集めているというふうに見えるな。腕の立つ医者がいたところで面倒は見切れない。そういう世界なら医者ひとりの給料を上げるより迅速に処理してくれる看護婦さんみんなに給料をばら撒くという選択もそれはそれで正しいと考えられるから、自分が働いていた時の給料は専門性の割に薄給という考えを改めている。お医者さんはそういう時でもゆっくり仕事してて楽そうに映っているのかもな。

それはさておき、コスティキャンのゲーム論では「パズル」のヒトコトで片付けられる将棋も「二人零和有限確定完全情報ゲーム」に分類される。ゲームのルールに則って論理を突き詰めると先手必勝か後手必勝か必ず引き分けのいずれかに仕分けされる。近年の研究ではなく1世紀くらい前からそうなんだけど言葉がやたらと難しくなったな。

その言葉を借りるとストリートファイターIIは「二人零和有限確定不完全情報ゲーム」ということになるだろう。お互いの意思決定がアニメひとコマ毎に同時に行われるので相手の手を論理的に読むことが出来ないので不完全情報ゲームに分類される。

だからこそ「ヒット確認」はボタンを押す時点では成功と失敗が確定されず先読みが不可能なので、ボタンを押してからゲームが攻撃ヒットのコマまで進んだ時点で次の意思決定をするという意味では攻略法として正しいと今更に納得した。

ボタンを押した時点で画面から分かる情報でヒットが確定している時にコンボを入力してしまう事をヒット確認ではなく「状況確認」と呼んでいたが、これはヒット確認ほどは言葉として定着しなかった。しかし実際にゲーム中でヒット確認より無意識に状況確認をしているプレイヤーの方が多く見受けられる。簡単な例はジャンプしてみて、相手が波動拳を打っていたらコンボが確定する。これを細かい分解能で中足払いを出した時に相手の発勁突きのモーションが見えていたらスーパーコンボまで入力してしまう。先読み入力のようで先読みではない。モーションの細かいストIII3rdでは特に有効だ。

つまりは何に付け、先読みで入力を打ち切ってしまわずに画面を見ながら状況判断をする反射神経を鍛えることでゲームの局面の一部が好転する。「読めないけど、見切れる」ということだ。そして達人同士は見切れない技を巡る攻防で決着する。

不完全情報ゲームなのに対戦で読み切って勝ってしまうのは運が良かっただけなのかと問われると、画面から見えている局面に対してミニマックス法やマキシマックス法で戦略を決定している場合は逆読みが聞く。分かりやすい例で行くと、相手の技を喰らって残り1ドットになったら波動拳をガードしただけで死ぬので注文通りに波動拳を打ってきた相手をジャンプからのコンボで倒しきってしまう。

序盤には読みが効かないが、「あと、これを当てたら倒せる」と思って出してくる手を全て返しての逆転はよくある。残り1発だろうが残り3発だろうが必定は無いのに気づいている相手に残り1発まで追い込まれると3分の2くらいの確率でその試合は負けてしまう。

劣勢になって、逆転するとさらなる逆転が起こる可能性はあるが、劣勢から逆転の見込みがある組み合わせなら、劣勢から逆転したところでタイムオーバーになる時間を逆算しておいて、そこまで待ってから攻めに転じ始めるというのも有効。

答えのないゲームであるがゆえに、根本的な問題に真正面からぶつかると考えても分からないが、局面が何らかの動きを見せ始めると確定してゆく情報もあるので、腕の差が全く出ない運否天賦では無いということも分かってきた。

しかし、繰り返しになるが必勝法は存在しない。あるのは読み合いと読み勝ったり読み負けたりした後の善後策。始末の良さ。それを人は腕と呼ぶ。