都市迷彩という概念を理解しているだろうか

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今日は朝からトルネコの大冒険3アドバンスを中断データから再開して、階段を降りる前に真紅の盾+1以外に盾を4つ持っていたので、ひとつずつ装備して修正値を確かめたい欲求に駆られた。ちなみに合成の壺と確定した壺は持っておらず、盾は全て真紅の盾より基本防御力が低い。そして数回前の冒険で呪われた「爆発よけの盾」を装備して装備外しの罠もシャナクの巻物も引かずに12階で死んだことも頭をよぎる。だが、勝てなかった。好奇心と「確かめたい」という気持ちに。

装備してみると不安は的中して未識別の爆発よけの盾は呪われていた。マイナス修正こそ付いていないが、俺の中に爆発よけの盾は呪われている確率が高いというややオカルトなジンクスが出来そうになった。乱数の加減でそうなのかも知れないし、偶然かもしれない。中断してから後悔してネットで攻略サイトに爆発よけの盾は呪われやすいという情報が無いかと探す。どうやらそんな情報はない。

落ち着いて考えよう。まず合成の壺も出ていないのに盾を真紅から変えるメリットは何かあったのか。メリットが無いのが分かっていないから未識別は放っておけないという誘惑に負けたのだ。だが、もうひとつ考えるべきことはある。盾が呪われただけで即座にゲームオーバーが確定するほど不利でもない。気を取り直して挑めば深く潜れるかもしれないが、完璧主義的であるがゆえに意欲が減退している。

そして実は最近凝っていた数学の微積分の参考書も、諸々の事情はすでに解決しているのに100点とか1番とか偏差値70とか、ちょっとした数字の気持ちよさに強迫観念を持っているだけで、実効的には見当外れな頑張ってみたで賞を自分に与えるべくやっているだけだと思う。同じようにゲーム機PS4は4が死なので忌み嫌ったし、PS5は定価が49900円と縁起が悪い。喜んで買ったのは忘れもしないXBOX360である。

そんなこんなを考えながらも朝の9時ころから昨晩もう飽きたとブログに書いたコンピュータ将棋の決勝戦が気になり、中継サイトの更新待ちをして、今日は観戦でほぼ1日が終わった。こんなところに書いても仕方ないが関係者ならびに参加者の皆様お疲れ様でした。

ところで、話はこれで大筋終わってしまったがタイトルに付けて書こうと思った都市迷彩の話を書いとく。

迷彩とは動物の保護色を服で模したもので、森林地帯を移動する時に原色の服を着るよりは迷彩のほうが目立たないものだ。敵から銃で狙われたとして視認しづらくするのが目的だ。目立ちたい若者が派手な服を着る気持ちは分かるが、若者の集う都市ではそれぞれが色とりどりの服を着ていて、何を着ても案外と目立たないものである。反対にそういう場所でピシッとした黒スーツに白シャツにネクタイの人がいたら却って目立つと思う。対して、会社のビルの中ではスーツのほうが目立たないだろう。顔や背格好で判断しないと服では見分けづらい。

これを逆手に取るのが都市迷彩という考え方だろう。厳密にはコンクリートビルのグレーに色を近づけるほうが単体での迷彩効果は高いが、全身グレーよりも適度にお洒落な方が人混みの中ではかえって目立たないのである。

お洒落をしようと思って難しいと思う人は、いちど人混みの中で誰にも気付かれないようになってみようというくらいの気持ちで都市迷彩の服を選んでみたら良いと思う。そこを出発点にすると、街の中に溶け込めて自然に移動できるので、移動範囲が広がって街のどこからどこまで目立たないで移動できるか分かってくる。

都会の流行は移り変わりがあるので、ずっと目立たないでいようと思うとそれはそれで案外と難しいものだと思う。本当にちょっとしたことで古びて悪目立ちしたりするから。最近テレビでよく見るシャツのボタンの付いている側と留穴の側で生地が違うようなシャツは俺の周りには売っていない。もしかすると、アレを探してから街に出かけないとダメなのかなとちょっと思っている。

将棋というゲームに麻薬性を感じなくなった

iPhoneの原型であるiPodは携帯音楽プレイヤーだがPONというゲームが出来た。

日本のケータイはその頃にドラクエが遊べてワンセグ放送でテレビも見れる最新機種が出ていて、俺はそのN906iを持って合コンとかに行くと「写真撮りましょうよ!」「すごーい、顔認証とか付いてる!」とすごくモテたのだが、ITの仕事というよりは男から「いい携帯もってるからって」とすごく妬まれたりもした。だがまあ、自分の仕事がIT分野なので自分の手柄になって当然であるみたいな考え方をしていた。

その後にいちど仕事を離れお金のない時にアップル社が日本の携帯をブランディングしてiPhoneを発売して、ちょうど買えない時期で自分のケータイは旧型とみなされた。それでもガラケー型ではあるがYouTubeも見られるしGmailも使えたので使用感に問題はなかったが、外形が旧型なのは受けが悪かった。

ところで話を戻すとPONである。PONは通称「ブロック崩し」で日本では「アルカノイド」としての商品が有名である。関係無いようで関係のあることに今俺の読んでいる小説はアガサ・クリスティの「アクロイド殺し」である。アクロイドは作中の登場人物の固有名詞として使われているが、アクロイドもアルカノイドも非常に惜しい。その実はアルカロイドをもじったものだろう。辞書を引かない読者のために書いておくと、アルカロイドとは植物性の麻薬物質ニコチン・カフェイン・モルヒネなどの化学的な総称である。

ここまで書くと分かる人もいるかと思うけど、PONの時代には現代のeスポーツ全盛とは対極に中国でゲームは麻薬であり国力が弱るとされて禁止であった。

さて、その麻薬であるとされるゲームだが、俺はこれをコンピュータゲーム特有だとは思わない。子供の頃に将棋をして、四六時中将棋について考えたり、友達を盤をはさんで熱中したり。また麻雀で大借金を作ったりする事からも、デジタルでないボードゲームにも人を夢中にさせる何らかがあることは間違いないと考えている。

ところが、コンピュータ将棋選手権の真っ只中に置いて、将棋にもはや中毒性を感じなくなってしまった自分がいることに気づいた。あんなに夢中になったことがあるのに。

いつからだろう、憧れていたものなのに自分で作ってみてそれは弱いけど、原理から言ってコンピュータのスペックが上がるほど強くなる理屈は理解出来たその時にソフトウェアの研究はスペックが頭打ちのときには効果があるが、ハードが進化している間はよりハイスペックにすることのほうが効率がよく、プログラムをバイナリ単位で煮詰めていく行為がある日に突然無意味化する自分の仕事や置かれた立場の脆さのようなものをどこかで感じて没頭できなくなった。

そうして、関係者から「最近もうすることが行き詰まってきてどうしたもんでしょうね」との問いに「持ち時間を短くすれば少なくともスペックの勝負は維持できるのでは」とアドバイスして、そのせいか別のチカラかはともかく、本当に持ち時間の短い大会になった。

じっくり考えるのが好きで、どこまでも盤の前で駒を眺めてうなっていたはずの俺が、ケータイの将棋ウォーズで3分切れの将棋をまるでアクションゲームのような感覚で遊んで行き詰まって嫌になる。

ちかごろケータイを何に使う?SNSにアニメの視聴に電子辞書や電卓の代わりに、まあ使いみちに困るではないけれど、ゲーム機としてはあまり見ていない。ゲームが自分の趣味や生き甲斐の代名詞だったことだってあるのにな。

それでも、時々は遊ぶ。ソシャゲーが大流行したこともあるけれど、音楽プレイヤーとしてのiPodにおまけとしてソリティアとPONが付いていてる、あのデザインは今見ても案外と正解だったのだろうなとふと懐かしい気持ちになるのでした。

第31回世界コンピュータ将棋選手権が開催されています!

WCSC31というやつですね。

俺はと言うと電竜戦に出たWindows10ノートに昨日新しいゲームをインストールして今日はアンパンマンを見ながら遊んでいたので「親子丼ちゃん」が小学校に行った回のオチを見逃して悔しい思いをしているところです。

今解いている数学の参考書には問題がどこの大学の過去問か併記されており、東大の問題が一番難しいかと言うとまあ「難しい」の定義もあろうかとは思いますが出題順に後ろのほうが難しいとして、東京工大とか筑波大とか東京医科歯科大のほうが難問かもしれないなと今解いているページより後ろをの方をパラパラめくって軽い頭痛を感じていました。

何でも数学に拒否反応のある人は本当に数式を見るだけで物理的な頭痛と同じ箇所が反応していることが脳波や熱で観測されるのだとか。辛さを感じた時は素直に逃げて飯食ってタバコ吸ってギター弾いてまた本を開くと少なくとも頭痛は治まったので、また問題を頭に入れて本を閉じ、1ページ進んだことを手帳に書いてそれからWCSC31のリーグ表を見ています。

もう1ヶ月位この参考書を続けている気分だけど、手帳を見ると4月19日から昨日で2週間。微分法の基本問題はちょうどその2週で終わって今日から応用題です。多趣味は無趣味で俺は色々な趣味のうち、壁にぶつかったものを一点突破するのではなくラクに続けられるものにゆるゆると逃げるように生きています。勉強が辛いとマンガやゲームが面白い。けどそのゲームで大会とかの壁に当たってから、実は勉強のほうがラクじゃないかと言い出す。

それでも完全にやめること、頭からそのことを追い出すことは出来ず。いつかやりたいリストが少しずつ増えて、たまに消化してみると逃げてたんだなって思うこともあり。そんな感じで生きております。


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