寒いのでパンを食べる時の飲み物をカプチーノにした。
それから、タバコを吸うとまた飲み物が欲しくなる。
コーヒーの飲み過ぎは胃に悪そうだから紅茶にしたい。
しかしミルクティーは冷蔵庫の中で冷えている。
寒いのに冷たいものを飲むとお腹を下しそうだ。
コーヒーが胃に悪いなら冷たいものは腸に悪い。
風邪とかも引くかも知れない。
だからコップにミルクティーを入れて1分レンジする。
少し待って、あたたかいミルクティーで体は温まった。
当たり前といえばそうではあるが、子供の頃は違った。
筋肉を付けたかったら辛いトレーニングが必要だ。
走ったりするのはしんどいから嫌いだった。
それなのに、寒い時に冷たいものを飲む時がある。
これはお坊さんが滝行をするみたいな感覚で
「辛いことを我慢すれば強くなる」
みたいな誤解が全ての原因である。
確かに、筋肉なら負荷をかければ鍛えられる。
しかし冷たいものを無理して飲んだらといって、
お腹が冷えに強くはならない。
体の部位ひとつひとつ、鍛え方は違うものなのだ。
望む結果を得るための鍛え方がどこか間違っている。
きっと、だいたいのことはそうなんだと近頃では思う。
辛い努力というのは、時に必要なこともあるのは分かる。
それは同時に「頑張ったのに」という気持ちを生む。
寒い時に冷たい飲み物を無理して飲むような辛いこと。
そういう間違いをどこかで犯していないか。
それを振り返って考えると少しずつ気持ちが楽になる。