将棋ベーシック改の詰みと投了を実装

 なんで今までしてこなかったろうと思うような基礎的な機能を実装しました。

 研究と称して考える旨味のある部分だけをやりたいと贅沢にワガママにやって来たのが、不意に基礎的な事の積み重ねの上にしか大きな木は育たないみたいな当たり前のことを思うようになって、そうしてひとつづつ放ってきたことを取り返していくと反対にだんだんと何やってんだろう、今まで何やって来ただろうって思い始めて。

 放っているから妄想的に空想的に物事を考える面白さがあるわけで、コード量とか実装手段とか計算資源とかノード数と計測時間とか研究が具体的になって現実味を帯びるほどに限界というよりも現実の研究として自分がどの程度くらい役に立ってきたか反対に役に立ってこなかったかも考えるけど、まあ微力を尽くして一助になったわけではなく、ちょっとした思い付きをアイデア出しだけで迷惑を書けない程度にコードを書いたわけでして。

 雑用を片付けるうちに片付ける雑用が無くなったらまた研究に没頭できるかというと、古くなって扉の開け閉めにガタが来ている我が家や年を取るオヤジに他の男と遊んでいる姿を動画にしてアップしている昔の思い人などどうしようもない現実が押し寄せて来て。片付けているように思えるプログラムの雑用は迫り来る不幸な未来への現実逃避でしかない気はしています。

 現実を好転させようと片付けた部屋から1冊だけ取ったコミックバンチの「人間失格」というマンガが出て来て太宰作品からの引用があって、そう思うとあの頃ほど退廃的でもなく、むしろ精力的に何かに打ち込めているとは思います。

 男はなんで女を放っておいてコンピュータ将棋とかするものなんでしょうね。久しぶりに晩酌のビールをやめて打ち込んでいたのも将棋のプログラムなもので。

 今からでも1杯飲んでから寝ようかな。どちらかというとビールより甘い酒が飲みたい気分なんだけど、昨年のクリスマスに買って飲まなかったワインかシャンパンか何かの瓶があったはずで、それでも開けようかと。


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