慣れてきた。俺はストII無印を本当にアホほどやり込んでいた。格闘ゲームはコンボが面白いというが、コンボがある意味で一本道の手順パズルだとして、ストIIのコンボもアッパー昇竜拳とガイルの飛び大パンチしゃがみ中パンチサマーとかが有名だが、コンピュータ戦を勝ち負けで見た場合に勝てばよいとして、考えて待って相手の動きを見て対応するというような攻略ではなく、リュウ対ガイルでコンピュータガイル相手に昇竜拳を空振りするとサマーソルトキックで返してくるのだが、意図してか知らずかサマーソルトキックがギリギリ空振りする間合いで昇竜拳の小を空振りすると、返しのサマーソルトも空振りして、その隙に投げたり着地に合わせてアッパー昇竜というような相手のオートマトンの性質を逆用したハメ技で相手コンピュータのロジック(オートマトン)と一体になって遊ぶのがやたら面白かった。
しかしストIIダッシュ、ターボ、餓狼スペシャルなどはストIIを遊んだ体験でコマンドを自在に習得したけどコンピュータ戦の強化されたロジックと遊ぶのがつまらなく、対人戦に夢中であった。貯めたら基盤が買えるほど使ったと思う。露悪ではあるが。
それが30代くらいで病気で失業中でもゲーセン通いがやめられず、深刻な貧乏になった。それからゲーセンと外食を辞めて家で弁当暮らし、スーファミのキングオブドラゴンズをクリアする所から、家に買って放ってあったゲームを片っ端からやり直し、ストIIもターボ、スーパー、エックスと買い替えていちど手放したターボを箱説付きの完品をヤフオクで買う形で取り戻し、それとシューティングのソニックウイングスでゲーセンの良かった頃を自宅に設置してそれで100円玉貯金を始めた。
その後にはゲーセンに行っても「どうしてあんなところで遊んでいたのだろう」と思って寂しい考え方になった時もあったが、それは貯金のための辛抱でゲーセン仲間とアツく楽しく対戦していた自分を過去のものとして別人物視していたというか、それも変わらず自分であるとするとお金の問題はどうするかということで自分にウソをついてお金は大事だよと言い聞かせるような生活ではあった。
だけどまあ、ストIIターボとソニックウイングスのクリアを通して、それ以外にも色々はあるが、見え方が変わったところで過去の自分は今の自分と繋がっていないと言ったらウソになるという考えもあって、人の人生は起きて眠るまでで眠っている間に見るのは夢で目覚めたらそこからまたすべてが始まる、その記憶がどれほど連綿としているか、また記憶が連綿としていても眠っている間にも世界は変わってしまうので、夜間の行動を警察などが取り締まって保安されているのだろうが、不眠症になったこともあるし、同居の弟が夜行性で俺の持ち物に対して盗癖を見せるところもあった。爺さんがいた頃は俺は爺さんに甘えて両親に内緒の小遣いをもらったが、親父は姉に好きなものを買い与えていて、爺さんが死んでからカネの無い時に母親のへそくりを無心したが、母親は毎日へそくりを数えていてすぐに気づき、それで俺はバイトを始めたのだった。
しかしバイトはゲーセンバイトで給料は現金払い、弟は学校で同級生に「お前の兄ちゃん金髪のホストでいっつもゲーセンで遊んでる」と吹聴され、どういう世界観を弟が持っていたかは分からないが、ポケモンカードの新セットひと箱を買っても欲しいポケモン1枚と相手の欲しがる強いカードをホイホイ交換してしまってなけなしの弱い可愛いポケモン数枚を大事にしているような性格だったので、多分騙されていたのだろう。
そんなだから、弟が俺の机の引き出しに入っている万札を不思議がって、そして俺がパソコンとプリンターとスキャナをマンガの道具として揃えたとき、いちど万札の偽造をしてみたことがあり、家族会議になって、怒られたままだったので、弟は俺のカネを無心したことがバレても「どうせ刷っただけやろ?」とバックレようとして親父に透かしなどの札の説明を受けて部屋から出入り禁止状態となり、それで俺と親父がそれぞれの部屋で寝る深夜に今に入って親父の財布は手心で置いたままでコンビニまでメシを買いに行って暮らすようになっていた。
弟はそれでも大学に行っているのかフカしているのか今でも良く知らないが、22歳で親父に東京のマンションを借りてもらって上京した。何度か正月に帰って来て親戚に年玉をやって鍋を食ってすぐ帰るので、向こうでは何とかやっているのだろう。
あの頃から考えると、貯金は銀行口座に入っていて、俺と親父だけなので家を空けると通帳が盗まれないかとまた不眠症になりかかったが、それは親父も同じようで俺を警戒したり、二人が同時に寝ることのないように起きていたりしたが、それも歳で段々弱って、貯金も分散型になって、どちらかというと振り込め詐欺というか何かしらの手数料で使っていなくても取られっぱなしのやつをたくさんにしておいて、それが案外と泥棒避けというか泥棒されてんだけど、多分必要経費なんだと思うようにしている。
もうGGXXの話では無くなってしまったが、ゲームをする余裕があるのは幸せなことで、GGXXというゲームはまあ面白いのは間違いないが、世の出ているゲームのほとんどはめちゃめちゃ面白くて、人によって好き嫌いはあれ、それよかゲームを暇つぶしに思いっきり楽しめる心の余裕みたいなものがゲームを楽しむための条件である。
GGXXから青リロになってコンボは少し変わったが、コンピュータとの対戦を楽しめて、コンボ威力だけで一発を狙わないと勝てないからコンボが変わってつまらないのであって、コンボ威力が下がったぶん相手の動きを辛抱するフェーズが挟まって、まだストIIのように操るように遊ぶまでは行かないけど、その思い通りに行かなさこそ昔ハマった対戦の疑似体験ではないかという所を、スーファミのストIIやソニックウイングスが流行った頃もコナミのスーパー魂斗羅でもパターンにランダム要素を加えてアツい読み合いを疑似体験させようとしたみたいな16ビットの潮流のひとつだったと思う。
ネットにこうしてアップする文章も剽窃されても何故辞めないのかと友達に忠告されたこともあったが、師弟関係や教師と生徒ではなく書こうとして力及ばずに剽窃になったとしても、丸コピペではなく本人なりの表現の変化とかが見られたら、俺もそうして書いてきたのだろうなと思う所がお節介をするよりも子供がいない俺なりの寂しさを紛らわす親心みたいなものなんだ。
まあでも余りウカウカしてたらというか、反対にちゃっかり儲かっていたら裁判を起こされて賠償金とかの問題になるのかもだが商売にならないくらいのお金の動きなら容認されるのではと甘えている部分もある。儲かってしまったら、その時が考えどころだろう。それまで書いて書いて書きまくってやろうと思っている。
まあそんで、ソルで194万点でワンコインクリアしたんですが、それが何?ってこれじゃ分からないってか、ゲーセンで見せていたから見たら面白がって真似する人がいただけで画面写真1枚と文章ではまたコミュニケーションのカタチも変わろうというもの。真似する人も負かしてくれる人もいなかったら、面白くないかと言うと、そうでなくともストIIは俺の大事なおもちゃだった。楽しかったんだ。その頃には戻れないけど、GGXXも似たような玩具としてまた違って遊べるなぁ、といいつつクリアごとに一区切り飽きてこうしてブログを書いているわけで、ネットに文章をアップし続けるのがドラクエⅢの最後の魔法パルプンテみたいにまあウィズのマハマンでも良いんやけど、やってみたら何が起こるか全くわからない行動の方が面白いので多分これ愉快犯みたいな動機でどんどん筆を進めているんだと思う。
すべてを掌中に収めてコントロールが効くというのは夜に夢を見て、それが明晰夢となって夢の中が自由自在というのと変わらないわけで、それは疑似的に視覚と聴覚だけならコンピュータのプログラマで自分の好きなゲームを作ってその中で疑似体験するのも近いと思っていて、そうじゃなくて新しいのを買って世界を知りたくてワクワクしたあの感じはマンネリ化で失ったり、スペックが上がることで広すぎて暇ゲー過ぎて挫折したり、箱庭感の征服する面白さと世界を知るために冒険する面白さ、その世界の広さのゲームとしての都合の良さみたいのも人それぞれだと思っている。
ああでもオープンソースは部分的に鍵付きにしました。もしかしたら親父がスゲー借金を隠していたりして、相続後に金欠になったらまた働くとした時にIT関係への再雇用があるとして、それをオープンソースが機会損失みたいになる可能性も高いよなと思うからです。タダで仕様を公開しているような輩は企業から見てタダでもらって改変して売ればよいみたいに利用されている感じがして、隠してトレードしてちゃんともらうものはもらわないとという用心。
それブログの文章はなんでタダなんやと言うと、文筆って売れっ子でもお金にならない業界だと俺は読んでいて、森博嗣の「作家の収支」みたいのは真に受ける人もいるみたいだけど、何か別の所得があって本がそんなに儲かるわけないだろと俺は思っているからです。じゃあプログラムは儲かるのかと言うと、俺の今までの経験上はそうです。OSSとかフリーウェアはもちろん儲からなくて、思想犯みたいな扱いです。