おそなえもの

とあるゲーム会社のエレベーターの脇にはお菓子の入った引き出しがある。お菓子だなんて羨ましいと思うかもしれないが、今日になって周りの店が全部閉まる時間まで残業してようやくそのお菓子が最後の食料だと言う事に気付くのであった。それでも誰も手を付けない。俺は貯金箱に100円玉を入れてカレーせんべいを引き出しから取り出したが、結局部屋で食べる事は無かった。


周りの店が全部閉まっても開いている店もある。たぶんメニューはブランデーくらいのものだろう。柿の種くらいは出るかもしれない。そして超高い出前とかもあるかもしれない。何の店かは敢えて言うまい。そんな店が残業のあとに客引きをしていても浮かない気分だ。


電車で通勤していると必ず面白い人がいる。俺も他人から見ると面白いのだろうか。色々のパターンの面白い人がいるので飽きない。おにぎりを食べながらマンガを読むオッサンとか、めちゃくちゃ可愛いのにカールした長い髪の毛先をずっと気にして直している女の人とか、観察して面白がっているのは俺だけなのか、大抵の人はスマホを見ている。俺もiPhoneKindleを読むがすぐ飽きてしまう。何が面白いのか。


終電のあとのコンビニはペペロンチーノしか残っていない。風邪の治り際に唐辛子は良くないかも知らんが、食わないのも良くない。ポカリスエットファミチキと良く分からんが菓子パンも買った。825円。無駄遣いだ。西友なら安く付くが、なんかコンビニで無駄遣いをするのが楽しい。節約しなきゃと言う精神に対して背徳の無駄遣いである。快感が少しある。俺も他人から見ると面白いのだろうか。