深層心理の中にある原体験は子供時代のかるた取り

俺は末っ子なんですよ。厳密には年子の弟が出来たことで真ん中なんですけど、子供時代に従兄弟の圭太郎、ゆか、それと姉の4人でいつも負け役を取らされていた。

トランプなどのゲームは勝つようになっていたんですけど、物心つくつかないギリギリの記憶を辿るとかるた取りを幼稚園行くか行かないかくらいでしていて、字が読めず、何も取れず、どうやら負けている、いじめられているということを悟って悔しくて大泣きしたんですよね。そこで周りの大人つまり両親や伯父母が気づいてなだめられ、その後のゲームにやさしく勝たせてもらった時に本当に優しくして勝たしてもらわないと勝てないという現実に対するものすごい劣等感が植え付けられたんですよね。

結局、俺は国公立を目指して受験をさせられたけど、従兄弟兄弟は私学に行かせてもらい、爺さんが亡くなったあとの相続で俺は「受験生だから勉強してきなさい」と談議からのけものにされて、従兄弟がたくさん取ったせいで爺さんがいなくなってからの両親も相続税で苦労して、俺は家を継がずにバイトや派遣社員としてとりあえず働いた。

病気をして親父のところに帰ってくる前、親父とは仲が悪かったけど、家を飛び出して会社勤めをしても結局の所仕事と言っても実務以上に人間関係には悩まさえれ、血もつながっていない上司の駒にされるくらいなら親父の言うことでも聞こうかと。最初のミッションは伯父母と従兄弟に取られそうになっている爺さんの財産を少しでも守ること。姉も嫁いで遠くへ行っていたのを爺さんの代からの土地があることに気づいた俺は呼び戻してそこへ住むよう促した。

ゆかは嫁いで東京に行った。弟も就職して東京に。よく親父のところに遊びに来ていた圭太郎は俺が帰ってきて来なくなった。しかし、まだ財産はある程度握っているようだけど、その内訳や額面は分からないし、連絡も取らない。近所の人の話でスーパーで買い物をする時プレミアムのちょっと高いビールを買っているみたいよ、という話である。うちはディスカウントストアでクリアアサヒを飲んでいるのだが。

先日、叔母さんが二軒隣のミヤザワさんの「母屋のおばちゃん」にコロッケを買って持ってきたということを伝えてコロッケを分けてもらった。母屋のおばちゃんもひとり住まいで和昭と嫁さんと子供を連れて町を出た。近所は爺さん婆さんだらけで葬式に呼ばれた人が寒くて風を引いてまた亡くなるという葬式ラッシュも経験して、空き家も増えてきているが、コンビニでも出かけると通行人は若い人もちらほら見かける。

大和郡山市の人口は10万を割って8万になってしまうとか。人が多いと遺産相続ゲームやマネーゲームに強いものが勝つけど、過疎ってくるとどういう話になるんだろう。まだ過疎と言うには程遠い人口がある内に地方行政に対して分かること出来ることなど投票くらいしか無いわけで。頑張れ大和郡山市。次のゲームはシムシティだな。


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