何が頑張りの負い目なのかということ

 去年の今頃はちゃんと手帳を付けていたんですよね。

 でも今年は食ったものを食った日に書き残すくらい。

 あとから読み返すこともほとんど無いだろうという内容の無さ。

 それは多分ブログも同じで毎日惰性で書いて、RSSでのリニューアルや広告の張り替えでアクセスログが跳ね返るか、アフィ収入があるか毎日ログを読むのが楽しみで今までやってきました。

 特に昨日はニュース以外に統計サイトのリンクも張り、跳ね返りも良かったのですが今日は訪れる人も少なく、まあ月に何度かそういう日はあるので今日がそれにしても、アナリティクスの様々の統計値が「お客さんが飽きて離れている」というのを如実にグラフで示していて、ウチはストIIターボと餓狼スペシャルが主軸で、その新作としてストリートファイター6をするべきか悩み、経済的にも肉体的精神的にも「しんどいからやめよう」と思っていて、批准して人気が無くなってくる人がいなくなることも受け入れられる運命かなとは思っています。

 何の役にも立たないかも知れないけど、だからこそそれに賭ける生き方が熱いと思ってもらえたかどうかまでは分からないけど、傍目に面白かったのが「何かの役に立たなければ」という気負いが焦りを生み、冷静になると今までしてきたことは何の役にも立っていない気がしてしまったんですよね。

 だけどまあ、有り金ばらまいて遊んだわけで経済効果というか、俺の取り分が他所に取られる形で他所からすると便利な獲物だったのかもなぁ、とも思うのです。

 それは俺が家族関係の中で負け役で、いや子供の頃は甘やかされて今も親父がメシの支度してくれんですけど「お兄ちゃんだから」でしなくても多分いい受験に晒されて、それで東大落ちてバイトして専門学校行って就職決めて、それで姉が結婚してからですよ。爺さんから相続した土地を姉と義兄さんに家1軒分譲って、それで姉が家が近くになってお菓子でも持って家族で我が家に来るんだけど、俺がオタクっぽく持っていたオモチャを甥っ子姪っ子が欲しがって、それでまあ小さくてかわいいうちはかわいいから甘やかしてホイホイ買ってあげるんですよ。

 だけど子供が俺に色々聞くと答えるので面白がって話していると姉と義兄さんがやきもち焼きだして「落ちたくせに」と嫌味をこぼすんですよね。それ相当グサッと来ていて「東大には落ちたけどバイトして専門学校で勉強しなおして国家試験も通ったんだ!」というと「それは通ったとは言わないわよ!」と理不尽に返して、それでもう俺もへそを曲げてお年玉も小遣いも何もやらなくなったんですよ。そうすると姪っ子までツカツカツカっと寄って来て「おちた!」と言って嫌そうにするとニヤッと笑って去っていく。

 分かったんですよ。俺は相続財産で十分生きて行けて、だけど親族でそれは取り合いで「お兄ちゃんだから」と母親が発破をかけて大学に行かそうとしたのは俺が俺で自分で稼いで食えるようになったら家の財産を他の身内で分ける気でいて、帰って来て稼がなくなったら嫌味を言ってしぼませるだけの没落貴族の末路に近づいているということが。

 それに、俺は姉の弟だけど旦那さんってわけじゃなくて、俺にも結婚したい気持ちはあるし、まだ相手はいないけど、姉に都合よく使われて嫌味まで言われて外で稼いだ金を姉と義兄さんに使われる道理はないってことなんですよ。

 なんで頑張れるって、人には頑張らないと生きて行けない人もいるかもだけど、十分生きていくのに不自由ない能力があっても、人間関係の負い目で負け役買っている人が「頑張ってるわね!」とか褒めそやされて騙されて働いているケースだってあるんですよ。

 それで今でも子供部屋おじさんとか言われながら勉強部屋に布団を敷いてテレビもパソコンも入れて住んでいるんですけど、今も高校の学参で勉強したり、国家試験の上位試験の問題集とかも学習机に入れて時々「何のためだろう?」と思うと、会社でもプログラミングとか職能は十分で、だけど姉の「落ちた」が時々飛んでくるのが負い目で、それで精神がズタボロで、ズタボロゆえにちょっとした嫌味にいちいち傷ついて、言い返したら「コミュ障」とかのレッテルを貼られるというか後ろ指差される感じで生きてんです。

 俺が大阪で働いて独り暮らししている間に母親がカネ持って出て行ったと親父が言っていて、母親は1円も持って出ていないと言い返して、しかし俺が家に出るときにはあった死んだ爺さんの金庫の鍵はいつの間にか開けられて中身は空っぽで姉の部屋には音楽CDの殻がいっぱい入ったダンボールやブランド物のバッグの紙袋とか、弟の部屋には部屋用のテレビデオやPS2にパソコンにOVAとかのDVDやら高そうな漫画家やゲーム原画の画集がいっぱいあって、親父に「なんでなん?」言うと「お前なんかゲームセンターでカネ使ってまうやろ!あいつは頑張って貯めよったんや!」とかばう。そうじゃなくて俺だって19からバイトしてたんだし、そのカネどっから出たのと聞いてるけど、家に帰って観察していると夜中に弟が親父を殴って「カネ出せ!」と叫んでいたので止めに行ったら弟が俺を殴って、俺が部屋まで連れて行ってせっかんしてストーブというかハロゲンヒータに突っ込むように寸止めしたら、それから部屋から出てこなくなって飯だけ看守みたいに入れるようになって、22歳で親父が東京にマンションを借りてやって出て行った。

 俺はそれからもカップラーメンとかカロリーメイトを食って、親父や姉の夫婦はショッピングモールなどで外食するのだが、最近やっとスーパーの弁当などを買いに行くようになり、そして親父に「何か食いたいもんあるか?」と言われて弁当屋のカツ丼など頼むと涙を流して誰かに電話して「なんであんなもんしか食いよらんねや」と言っていたようだが、いくら旧貴族だからって仕事もしないで相続した土地を切り売りして贅沢三昧てのはどこかで断ち切らないと俺の結婚や孫の財産を想像すると無いわけで。

 それでも親父は文具屋の仕事といえ働いて借金を少しずつ返しているようだ。俺が働くと「三十万くらい貸して」と言うので何事かというと町内会でバスを借り切って旅行に出たとか言うので、弟が親父を殴るに至ったのも金をせびる以前に何かあったかもしれないよなとは思う。弟が一方的に悪くならないように。

 ほんと、そう考えるとブログのアフィなんて屁のツッパリにもならないけど、貯金して株も買ってどうにか「自分のカネ」を少しずつ増やしている。

 この辛いわけでも無いはずだがやるせない気持ちは東大受験の失敗で、乗り越えた先には家族が寄りかかってきた苦労があり、俺がもうちょっと他の親族に対して毅然とすれば姉に「落ちたくせに」と言われたことで「俺がちゃんと東大出てれば」と思ってしまうことが全ての間違いの元であって、多分東大出ててもこんな家族無理。

 ちゃんとしよう。病気は本当に治るのか分からないってか今のところ不治の病だからプラセボ薬飲まされて病院通いやめさせないようにしてるだけだと思うけど、頑張ろう。

 なんでこんなお金あるのに仕事なんてしないといけないのよっ!って爺さんの代からの土地を切り売りしているだけだったらそのうち無くなることは分かるでしょっ!て姉にちゃんと言って義兄さんと共働きにさせるつもりです。俺もプログラマーという得体のしれない業界で35歳定年とか言われてとっくに越していてろくな仕事が無いんですけどね。姉に負い目を背負わされて働いただけってのが心理的に分かったので。

 これ何とか家族で外向いて回して親族一同企業会計増収増益みたいなことにしていけるか、みたいなことが縁談とかにも響いて来るって考えは古いのかなぁ。そして家族で利益出して土地を買い戻すとなると他の家族は必然的に競争相手であるわけで、このインフレの株高のあとが土地高騰を歴史再現するなら土地を買い戻すのは難しくなるよね。そこは貯金くらいで太刀打ちしようとする主婦みたいな作戦で大丈夫なの?


🄫1999-2023 id:karmen