生活実態とかけ離れたウェブライティングは出来ないという話

 アフィリエイトの事業者とちょっとしたケンカをしていた。

 ケンカというほど何かが顕在化したわけでもないが、利用規約に合意してブログにアフィを貼っておくだけで儲かるという噂の甘い罠アフィリエイトで当ブログは最初はアマゾン、次にグーグル、今はサイトの一部をバリューコマースというASPのバナーとしている。

 アマゾンのアフィは当初よく儲かったのだが、日本の流通や小売店がしんどくなるということで大バッシングを受けて、部屋でネットをしているだけで儲かった俺の部屋は親父の店の二階であって、気付けば親父の店に大量の荷物のダンボールで店が開かないほど荷物が積まれていた。俺や親父がアマゾンで注文したものが積まれたわけではない。宅配業者が「やってられるか」という怒りに任せて店の前に重い積み荷で出入り口を閉められてしまったのだ。

 グーグルも上手く行った。グーグルマップのローカルガイドにいち早くなった俺は近所のパン屋や書店にラーメン屋の写真を撮って、グーグルマップに投稿した。みるみるうちに他府県からも来店者が増え、元々の地元名物より俺が何となく投稿した近所の店の方が流行ってしまい、多くのものは何故か分からぬ突然の繁忙に目を回していた。グーグルもウェブ広告業者として成長して、ブログにコードを貼っておくだけで、ブログのスペースを利用してCGIプログラムがサイトに見合った広告を選定して貼り付ける。大体からして俺も自己購入をしていたので広告はエコーチャンバーとなり、俺の興味のあるアマゾンの「あなたへのおすすめ」がどのサイトを見ていても月のように付いて来るという現象が長く続いた。「買えということだな」と諦めて幾つか欲しいけど値段が高くて我慢したものを貯金して買った。

 それで、もうちょっと売り物を自分で選んで宣伝したい、ゲームソフトや玩具を売っているのか自己購入して割引を受けているのか、ゲームで遊んでいるのか自分自身が無料のウェブでファミ通のような広告メディアを「させられている感」から解放されたい。

 それで選んだ新しいアフィリエイトバリューコマースなわけで、これは金銭的には全くもって儲かっていないのだが、奈良に住んでいて紀伊国屋書店を広告するという風に、回り回って自分の地域が得をするアフィリエイトを考えるようになった。

 それが、直接広告ではなく間に入っているASPが小うるさくて喧嘩をしたのだ。

 いっときは「当プログラムの利用規約に同意できないなら退会を」とか強気に出たので、本当に広告を全部剥がしてスッキリしてやったのだが、アフィではなくとも友好的に楽天紀伊国屋でゲーマーの「知り合いの知り合い」くらいの人が買い物してくれたというSNSでの報告もあって、ASPに文句があってもとりあえず紀伊国屋楽天は元に戻そうと思い、結局広告掲載に同意してくれた企業様とはその企業の通販サイトがちょっと自分で見てみていけてないなぁ、と思っても俺のブログとて決していけてるといえるかどうかは怪しく、まずは仲良くなって輪を作るところからじゃないかと。

 特に服の伊勢屋などは三越伊勢丹と似てるけど伊勢屋の屋号をめぐってややこしい業者であるかも知れず、しかしまあそんな妖怪ウォッチの本家か元祖かみたいな争いに知らないうちに巻き込まれながらも、当ブログにはたくさんの広告が掲載されていますが、少なくともリンクをクリックして手続きをすれば商品がお手元に届くちゃんとしたECサイトばかりを揃えておりますので、何卒よろしくお願いします。

 まあね、単価の高いものを売った方がアフィ収入も大きく、それならそういう高給取りで良いものを身に付ける生活の方がモデルケースとして分かりやすいのだけれど、ウェブでモノを書きながら本屋の広告を打ってみたりするあたり、俺は文字ばっかり打っているので活字通信が途絶えたりもっとひどく日本の識字率が下がったりしたら言葉は失われるわけで、本を読んで生活費は計算して安く上げて、あんまり働かないでも暮らしていける知恵みたいなのをウェブでつないで、しかしまあ資本主義で経済主導の社会において働かないモノ買わないはマズいかもだけど、いらないものを買うために働く世の中もどこか馬鹿げていて、その思想は広宣するわけでもないけど、貧乏くさくて嫌かもだけど、ウチではちょっと安い商品を扱ってやって行こうと思ってマス。

 繰り返しになりますが、そういうわけで見慣れない企業ロゴとかも気味が悪く感じられるかもですが、協力会社と思ってお見納め下さい。重ねてよろしくお願いします。


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