まんまとタダで働かされている

 ウェブ2.0の頃に気付いて辞めた人が多いのも今更に分かるんだけど、パソコンって元来金食い虫の変人趣味だったと思うのよね。それに対してテレビゲームとかパソコンゲームって、未来に実現するかもなコンピュータの普及した世の中をちょこっと先取りする感じの娯楽でありながら何らか訴求力を持つものだった気がする。

 それでゲーム開発プラットフォームって絶対に本体ベンダが損しない働かせるシステムだったりするのよね。何故にそんなことするかって借金で働かないと回らない人がさせられているだけの話であって、個人開発って極端に言うとラジオ局やテレビ局を買って自分で放送する超カネモの変人趣味を、もちっとだけ安価に手が届く感じというか、俺が手が届いているだけでしかもそのせいで貧乏になるほど入れあげてて変人趣味は否定しないけどカネモ趣味というのは否定したい気分。今日の昼飯もスーパーのカツ丼だし。

 そんでウェブ2.0とどう関係あんねんってのも、ブログってのも詐欺みたいなものだと思うんですよね。月額1000円とかでサービス受けられるって言っても、紙のノートで30ページで100円なわけで、それがノートいっぱいになるまで勉強するって学校で考えても優等生の部類だと思うんですよ。タダで読めるなら分かる。1000円で書ける。嬉しい?

 そこにアフィリエイトってのが入って来て、払った以上に稼げるって噂話がばらまかれたんです。滅私奉公してんのに儲かってるって噂されるんですよ。やってられる?

 でも何故か、今までやってきたんです。ゲーム作るのも変人趣味と先に書きましたが、モノ書くってのも変人趣味で、でも日記程度なら付ける人はいて白紙の日記帳は商品としてあるわけです。新しい体験だったと思います。ウェブでモノ書くって。

 だけど、このまんまとハメられている感に嫌気がさしてきたんですよね。会社勤めも椅子の取り合いカネの取り合いで人間関係ゲームはあるけど、会社員ってのは給料をもらえるわけで。退職して手慰みにやってるのにお金にならなくて、でもプライドもあって噂話もあるから、儲かってるって思われているのを敢えて弁明しないで見栄張ったんです。その点に関してだけは自分が悪いとも思っています。けど、独りで儲かっているって騒いで見栄張っても誰も信じないものが噂を広めた犯人もまた別にいるわけです。

 ブロガーって、自分でやっててそれで出来たのは、世の中にそんなこと仕事と認められていないわけで、お金がもらえないことはどこか当たり前だと弱気になっていました。けど経済社会で世の中の全ての仕事には何らか経済性は無いと、本当に文字通りタダ働きなんですよ。このまま騙されて潰されて消されてしまってはダメだと思ったんです。

 お金のかかるものである金持ち趣味が安価にマネできるようになったことは認めて、安価になっているなら全体経済として消費者負担が減って一見社会正義なんです。でも、食料と違ってパソコンやネットって本当に社会生活を支える「インフラ」なのかってのは新しい論点になると思います。あると便利。けど、その利便性を提供する側に利益が無いと、消費者というのも基本的に従業員として給料が入ってくるから消費して納税して経済が回るわけで、タダ働きがやせ我慢になるのは正直いただけない。


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