ジュール

 地球温暖化が気候変動と呼ばれる前にどうして温暖化するのかという予測は物理学の熱エントロピーで説明されていた。オートメーションが進むと火力発電所やクルマの排気口から二酸化炭素が出て二酸化炭素の層が出来て地球が温暖化するとか、エンジンもタービンも燃料を動力や電気に変換するときにエントロピーで余熱が出るとか、そんな感じの考え方を地球規模に発展させて、解決するには緑化運動で光合成二酸化炭素を植物に吸収させるしかないって結論だった。これは中学生くらいの理科でも高校の物理や生物でも分かる話だし、公害にあった人や農業を営む人に有利な論理であった。

 しかし、それをどうするのか、もうちょっと熱に強くなってみようと化学の反応熱のおさらいをしている。温暖化が取りざたされた時にも化学系で「化学エネルギーがあるから大丈夫でしょう」と落ち着いている界隈に化学で解決するのかと旭化成などの化学メーカーに多額の投資がなされた。信越化学工業などは投資家的に優良株だが、化学メーカーの中には全く投資に見合う収益のない会社もあるようだ。

 まさにお金が化けているのはどのような事情だろうと、仕事を情報系の専門で探すより広くって言っても高校レベルの化学で反応熱を扱うのに、苦手とか忘れたとか忘れる以前にノート取ってなかったんちゃうかとか思って恥ずかしいので、おさらいしている。

 前後することにはなるが、既に問題は解決に向かっているが、政治的な事情つまり年度目標が立ってしまっているのを取り繕うように行事が消化されている状態だとは思う。熱を下げたければ吸熱反応を使えばいいだろうということだが、地球規模でどんな物質を混ぜ合わせたら温暖化が防げることになるのか、という段階で携帯型のホッカイロが発熱なら冷えピタのような冷却材が大量に生産されるのかもしれない。

 そして実は火力発電所も自動車のエンジンも、そこまで温暖化しない。確かに熱動力だけどエネルギー保存則で燃焼熱が出て爆発した膨張エネルギーを動力に変換した時点で熱は消費されるので、確かにエントロピー増大で熱は出るけど燃やした分の丸々の熱が排出されるわけではないから、問題提起があると高効率に改造されている。

 それでも、まあ俺の机上の空論ではあるので、科学者界隈ではまず実測しないと何とも言えないと活動に当たっている方もいるので、大丈夫だったという報告が来るまでは全ての動向に対して勉強して待つという方策を俺は取っている。

 エネルギー問題の周知も真偽のほどが分かる前から活動を始めて、広まったことで様々の意見や議論が交わされ、実験が行われ、今は楽観的に大丈夫の方向の支持者となっているが、まだその確証が取れず動いている人からすると過敏にレジ袋などの環境破壊を早くやめろみたいな目で見られて「大丈夫ですよ」と言っても「タバコを吸うような奴だ」という生き違いは起きる。

 この問題を考え出してから、梅雨の湿気や真夏の猛暑をエアコンで凌ぎ、冬には灯油ストーブを使うようになった。子供の頃には冷暖房完備だったが、家をリフォームしてから夏場は冷房を入れて冷え過ぎで風邪を引き冬場も寒くて風邪を引くような高校生だった。食事もカロリーやたんぱくを意識して変化して、風邪は引きにくくなった。

 ただ、数学的とか科学的に計算しているわけではなく、理屈として分かったことを体感で「このくらいで心地よい」というセンスに基づいて行動している。いいかげんなものだ。それに先立って、地球温度が2度上がると言われているけどインドでも人住んでんだし、大丈夫じゃね?海面上がっても赤道直下はともかく日本は大丈夫じゃね?みたいな楽観視で、みんなエアコンじゃんじゃん使ってんのに俺だけ環境とか言ってやせ我慢はバカバカしいんじゃね?という論理から、大丈夫理論を信用して支持し始めた。

 そういう時にはちゃんとたばこ1本くらいとかレジ袋ひとつくらいと言って、それが日本全国で1億人とかもうちょっと少ないかもだけど計算して、それを地学の尺度で比べてみて、1パーセント無いくらいの効率よねというので舵きりしている。タバコ吸う癖にという人だってガソリン車に乗っていて、エンジンは大丈夫だとか言ったじゃねぇかそれにクルマはいるもんだタバコはいらんもんだ、みたいに切り込まれることもあるけど、ガソリンエンジンとタバコ1箱の排気量も比較できないからそんなことになる。

 それでも今日の昼飯はサンドイッチとおにぎりで、昨日の昼はオムライスとエビフライとハンバーグというお子様ランチのようなスーパー弁当が580円だったんですけど、カップラーメンが98円の時に(いま168円な)のり弁が360円でオムランチ580円だから、こういう食費の倍率計算の方が似たような満腹で値段どれだけ違うんだよって思うけど、それくらいはゲーセン通いをやめた今では余裕。

 まあ、オムランチはハンバーグ乗ってんじゃんってことで、カップ麺の日は丸大のポールウインナーを1~2本食ったりするんですけど、そこを切り落としチャーシューとチャーハンにするくらいの贅沢は許されるってか何でそんなに食に貧しいんだ?

 レストランでコスパを考えてミックスグリルを頼む同級生に「おかずを3つも食べるのか」と言っていた高校生が同じようにオムランチを食うオッサンになったけど、反対にせっかくファミレスに来ているのにパスタとピザを頼んで「それサイゼで食った方が安くないか?」と問うと「ここに店の味が気に入ってんすよ」とか言ってアルバイトなのにゲーセンでジャラジャラ使ってファミレスや寿司屋とかに入る後輩を何故にそれだけ使って回るんだと不思議に思いつつも、まあひとりずつ綿密に清算すれば自ずと家計が割り出されるわけだけど、知り合いでいちばん収入の多いヤツのメシが深夜のマクドビッグマック1個単品でお代わり放題のコーヒーで朝まで粘るとか、それで車を痛車にして子供も養っているからありゃ大したもんだと思うもんです。

 どっかから理科の話が食費の話にすり替わったけど、数的思考力ってやつが以前と比べて自然な考え方になって、人付き合いに於いてギブアンドテイクがテイカー気味になってた時期もあるんですよね。けど件の本は読まずとも、実はマッチャーであることが成功の秘訣だと本に括られているのではないだろうかと推測するようになったんです。

 エネルギー問題もエネルギーの変換を作為的に行わないと原始人以下なので、そこは賢くやれるようになりたいなと。


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