ウィザードリィのキャラメイクみたいに格闘ゲーマーを作りたい

多重人格の入り口のひとつにロープレゲームのキャラメイクはあると思う。

ウィザードリィと言って通じる人がどれくらいいるかは分からないが、ドラクエIIIルイーダの酒場みたいにギルガメッシュの酒場というのがあって、そこには指輪物語ロードオブザリングのように人間、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビットの戦士、魔法使い、僧侶、盗賊などが集っていて仲間にして町外れの迷宮に向かう。

このひとりひとりははじめから酒場に集まっている以外に訓練場で名前と種族を決め、サイコロを振ってもらったポイントを力、知恵、信仰心、素早さ、体力、運の良さに割り振って適正のある職業に就ければ新キャラとして酒場に登場するようになる。

そうして、6人分の名前や特徴や職業を決めて遊ぶことが、まるで私小説を書いているような楽しさがあり、俺は小学校の5年でこの遊びに夢中だった。

それから中学でゲーセンの格闘ゲームストリートファイターIIに夢中になるんだけど、これは俺だけでなく同級生や先輩にゲーセンに来る他の学校の人や社会人などで集まってゲームするのがまるでウィザードリィギルガメッシュの酒場に入ったようで楽しかったからだ。

まあ、それも30年近く前の話。都市近郊にはまだそういう店もあるらしいが、俺の住む田舎町に既に格闘ゲームのあるゲーセンはなく、PS2でひとりで遊んでいる。

このひとり遊びが例えばマヴカプ2でサイクロプス・ナッシュ・ガンビットとかを操る細身キャラ愛好家みたいな人がいて、キャプテンアメリカ・アイアンマン・センチネルを操る俺と別人として存在して互いに対戦して遊びたいみたいな、人格分裂にも似た苦しみがあるんだ。

俺の記憶には色々の人で集ってゲームを遊んでいた楽しい時期が刻まれていて、いまはひとりで遊んでいる。そのさびしさを埋め合わせるには少女がぬいぐるみで遊ぶようなオモチャへの感情移入で充分なのだが、格闘ゲームをすると俺が決めたキャラと俺が相手にしたいと思ったキャラの腕とかキャラ相性がある程度釣り合っている必要があって、コンピュータのキャラに楽勝で勝ててしまうと物足りない。

現在はeスポーツなどで第二次格闘ゲームブームが来ているが、ゲーセンでのストIIからの第一次格闘ゲームブームの末期には、俺は自分のお小遣いとしてのゲーム代はひとりで100円で全面クリアしてしまうので、暇な人を見つけて100円あげて対戦相手をしてもらうみたいな遊び方をしていた。

友達というか、雇われ対戦相手である。そういう人にお小遣いをあげてしまったばかりに、夢中で遊んで彼らの仕事が無くなった時にいつもお小遣いをせびられて、ゲームをしたいがために普通の人より何倍も働いて交際費を捻出していた。交際費と言って良いのかは分からないが。ホモではないけど、例えばコスプレの女の子と喫茶店にテレビとプレステを置いて一緒に遊んでもらえるみたいなサービスが始まった時に利用したことはあるが、何かゲームの相手としては物足りなかった。

けどまあ、最近では仕事の量を減らして収入も減らしたので、相手はいないがひとりで遊ぶ暇はある。だからコンピュータ将棋を自作して自分でそれを相手に遊んだりもした。次はいよいよ格闘ゲームの対戦ロジックの自作になるのかなぁ。けど取り掛かるには億劫だなぁ。という感じ。

もっとこう、サイクロップス「みんながんばれ」ナッシュ「いのちをだいじに」ガンビットガンガンいこうぜ」くらいのコマンドで思ったように対戦相手を作って遊べるゲームがあったら良いのに。