佐久間正英ファンだったという話

おニャン子AKB48両方好きなおじさん世代が秋元康ファンかというと違う気はする。

俺はZIGGYのレコードをなんとなく買って、それは洋ロックのパクリだろと笑われながら、QUEENのベストを買ってみて何も感じず、BOOWYをかっこいいと思って聴き、氷室京介は多分芸名なので俺の郷介(キョウスケ)は本名なのだが俺が小学校の頃って親が子供に芸能人の名前を取ってつけるかありふれた名前にするか占い師とかの先生につけてもらうパターンが多く、誰の名でもないユニークなIDというのは妬まれ、氷室京介のデビューから小学校の高学年くらいで「芸能人のパクリや!」などと言われるようになり名前をひっくり返された理不尽な不満がそのまま氷室京介をどこかで避ける要因になってたけど、BOOWYは知らずに素直に聴いて良いと思って、しかし氷室京介だと知ると恥ずかしくなって布袋寅泰のファンだと言うようになった。

それからGLAYも好きだがあれはLUNASEAのパクリだと言われLUNASEAはXのパクリだと言われ、実はGLAYはXのYOSHIKIさんの立ち上げたレーベルからデビューしているのを知って、複雑な気持ちになり、その後に出たL'Arc-en-Cielには「GLAYやLUNASEAパクってるやん」とやや非難にまわり、JUDY AND MARYをテレビで楽しんでHYSTERIC BLUEには「ジュディマリのパクリやん」と当たり前のことを言い、何故かBRILLIANT GREENまで「ジュディマリのパクリやん」と言った。

初めてカラオケに一緒に行った彼女がJUDY AND MARYの「クラシック」を歌って「私ジュディマリのファンやねん」というとそれからレコード全部買って「俺もファンやねん」「いや私そこまでじゃないけど」と言われ、もっと可愛い子に言い寄られて浮気して別れ、後から元の彼女が嫌われていて別れさすのが目的の誘惑だったと思った時にはときすでに。

それからサラリーマン同士で飲み歩くようになり「BOOWYGLAYジュディマリ好きってお前露骨に佐久間正英ファンやん!」と言われ「サクママサヒデなにそれ?」いうと「それ全部プロデューサいっしょやで!」「そうなん!?(ガビーン)」

それから「俺はッッッ!佐久間正英のォォォ!ファンなんだァアアア!」となって、LUNASEAとかラルクとかの不純物を排除して「木村カエラも良いよね」とか言うようになった。

まあ、佐久間正英はベーシストだったらしいが、憧れで同じベースを持つのは何処かシャクで見透かされた感じになるのが嫌でギターを弾くようになった。

かれこれ10年10年10年と43歳になり振り返ると「好きなバンドにプロデューサのしてる仕事ってそこまで関係ある?」という気分もちょっとする。レコード会社も所属事務所もプロデューサも時流によってひとつのバンドの色を変え、ルックスに音楽にタイアップ商品とかかかるドラマとかミュージックビデオも色々見るようになり、残ったものは失ってしまった若い日の記憶。GLAYも若い人から見たらダサいのかなと思うのは俺のダサさを直せずに憧れたバンドに近寄れていないのにそういう自意識があるからだろう。

GLAYでもまんま本物っぽく今でもパシッと決めれたら、それはそれで若い人から見てもカッコイイのではと思い直して取り組んで、ニコニコ動画からYouTubeに活動拠点を戻し、動画をアップしてお客さんが来るまで他のアーティストの動画とか見てたら・・・

AliAもカッコイイなと思った。おしまい。


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